【2024年最新】宅配クリーニングおすすめ比較15選 安くて高品質なのは?

宅配クリーニングおすすめ比較15選、安くて高品質なのは?

「仕事や家事で忙しくてクリーニング店に行く時間がない」「冬物のコートや布団がかさばって運ぶのが大変」「近所のクリーニング店の仕上がりに満足できない」といった悩みを抱えていませんか?そんな悩みを解決してくれるのが、自宅にいながらクリーニングの申し込みから受け取りまで完結する「宅配クリーニング」です。

近年、ライフスタイルの変化とともに利用者が急増している宅配クリーニングですが、「どのサービスを選べばいいかわからない」「料金体系が複雑そう」「品質は大丈夫?」といった疑問や不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、宅配クリーニングの基本的な仕組みから、店舗型との違い、メリット・デメリット、そして後悔しないための選び方のポイントまで、網羅的に詳しく解説します。さらに、2024年最新情報に基づき、人気の宅配クリーニングサービス15社を徹底比較。料金、品質、保管サービス、スピードなど、さまざまな角度からあなたのニーズに最適なサービスを見つけるお手伝いをします。

この記事を読めば、宅配クリーニングに関するあらゆる疑問が解消され、あなたの生活をより快適で豊かにする最適なパートナーを見つけられるでしょう。

宅配クリーニングとは?店舗型との違いを解説

宅配クリーニングとは?店舗型との違いを解説

宅配クリーニングは、近年その利便性から多くの人に支持されている新しい形のクリーニングサービスです。しかし、まだ利用したことがない方にとっては、「具体的にどんなサービスなの?」「いつも使っている街のクリーニング店と何が違うの?」といった疑問があるかもしれません。この章では、宅配クリーニングの基本的な仕組みから、従来の店舗型クリーニングとの違い、そして特徴的な料金体系について、初心者にも分かりやすく解説します。

宅配クリーニングの仕組み

宅配クリーニングの最大の魅力は、クリーニングに関するすべてのプロセスが自宅で完結する手軽さにあります。その基本的な流れは、非常にシンプルです。

  1. インターネットで申し込み: まず、利用したい宅配クリーニングサービスの公式サイトにアクセスし、パソコンやスマートフォンから申し込みます。名前や住所などの個人情報に加え、希望するコース(パック料金か個別料金か)、集荷希望日時、支払い方法などを入力します。多くのサービスが24時間365日いつでも申し込み可能です。
  2. 衣類の梱包と発送(集荷): 申し込みが完了すると、指定した日時に配送業者が自宅まで衣類の集荷に来てくれます。衣類を入れるための専用バッグや段ボール箱(集荷キット)が事前に送られてくるサービスもあれば、自分で用意した箱に詰めるサービスもあります。利用者は、クリーニングに出したい衣類を梱包し、配送業者に渡すだけです。コンビニエンスストアから発送できるサービスもあり、ライフスタイルに合わせて発送方法を選べます。
  3. 専門工場でのクリーニング: 集荷された衣類は、サービスの提携するクリーニング工場へ運ばれます。多くの宅配クリーニングサービスは、最新鋭の設備を備えた大規模な専門工場でクリーニングを行います。検品後、素材や汚れの種類に応じて最適な方法で洗浄され、シミ抜きやプレス加工などが施されます。店舗型と異なり、熟練の職人が在籍し、専門的なケアを行う体制が整っていることが多いのも特徴です。
  4. 自宅で受け取り: クリーニングが完了した衣類は、丁寧に梱包され、指定した住所へ届けられます。受け取り日時を指定できるサービスも多く、自分の都合に合わせて受け取れます。

このように、申し込みから受け取りまで一度も家から出ることなく、クリーニングを済ませられるのが宅配クリーニングの基本的な仕組みです。

宅配クリーニングと店舗型クリーニングの比較

では、宅配クリーニングと、昔からある店舗型のクリーニングには、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を比較することで、どちらが自分のライフスタイルに合っているかが見えてきます。

比較項目 宅配クリーニング 店舗型クリーニング
利便性 ◎:24時間申込可。自宅で完結。 △:営業時間内に店舗へ行く必要あり。
料金 △:パック料金は割安だが、少量だと割高になることも。送料がかかる場合がある。 ◯:1点からでも出しやすい。送料はかからない。
仕上がりまでの時間 △:配送に時間がかかるため、通常5日〜2週間程度。 ◎:即日・翌日仕上げに対応している店舗が多い。
保管サービス ◎:長期保管サービス(最大12ヶ月など)が充実していることが多い。 △:一部店舗のみ対応。期間も短いことが多い。
専門性・品質 ◎:専門工場で高品質なケアが可能。シミ抜きや特殊素材に強い。 ◯:店舗による差が大きい。気軽に相談できる。
コミュニケーション △:対面での相談は不可。メールや電話でのやり取りが基本。 ◎:店員に直接衣類を見せて、細かな要望や相談ができる。

宅配クリーニングの最大の強みは、やはり「利便性」と「専門性」です。店舗の営業時間を気にする必要がなく、重たい冬物衣類や布団を運ぶ手間も一切ありません。また、保管サービスを利用すれば、オフシーズンの衣類でクローゼzetaットが占領されることもなくなり、住空間を有効活用できます。

一方、店舗型クリーニングの魅力は「スピード」と「対面の安心感」にあります。「明日着るスーツを今日中に仕上げてほしい」といった急なニーズに応えられるのは店舗型ならではです。また、デリケートな衣類のシミやほつれについて、直接店員さんに状態を見せながら相談できる安心感は大きなメリットと言えるでしょう。

どちらが良い・悪いということではなく、それぞれの特性を理解し、自分の目的やライフスタイルに合わせて使い分けることが賢い利用方法です。

宅配クリーニングの料金体系は2種類

宅配クリーニングの料金体系は、主に「パック料金型」と「個別料金型」の2種類に大別されます。どちらのプランが自分にとってお得になるかは、クリーニングに出す衣類の種類や点数によって大きく変わるため、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが重要です。

パック料金型

パック料金型は、「5点で10,000円」「10点で15,000円」のように、衣類の点数によって料金が固定されているプランです。このプランの最大のメリットは、クリーニング単価の高い衣類をまとめて出すと、1点あたりの料金が非常に割安になる点です。

例えば、店舗型クリーニングでは1着3,000円以上することもあるダウンジャケットやコートも、パック料金型なら他の衣類と同じ「1点」としてカウントされます。そのため、冬物の衣替えでコート、ダウン、厚手のセーターなどをまとめてクリーニングに出す場合には、個別料金型や店舗型よりも大幅に費用を抑えられる可能性があります。

また、料金体系がシンプルで分かりやすく、事前に総額が確定するため予算管理がしやすいのも魅力です。多くのパック料金型サービスでは、送料や簡易的なシミ抜き、ボタン修理などが料金に含まれていることが多く、追加料金の心配が少ないのも嬉しいポイントです。

ただし、Yシャツやブラウス、Tシャツといった単価の安い衣類ばかりをパックで出すと、かえって割高になってしまう可能性があるため注意が必要です。あくまで、クリーニング単価の高い衣類を一定数以上まとめて出す際に最もメリットを発揮する料金体系と言えます。

個別料金型

個別料金型は、「Yシャツ250円」「スーツ上下1,500円」のように、衣類の種類ごとに料金が設定されているプランです。これは、従来の店舗型クリーニングと同じ料金体系なので、馴染み深く分かりやすいと感じる方も多いでしょう。

こちらのメリットは、1点からでも気軽に利用できることです。パック料金型のように点数を気にする必要がなく、クリーニングに出したいものだけを無駄なく依頼できます。Yシャツ数枚だけ、お気に入りのワンピース1枚だけ、といった少ない点数のクリーニングを依頼したい場合には、個別料金型が適しています。

また、自分の出したい衣類の内訳に合わせて料金が決まるため、料金に納得感が得やすいのも特徴です。パック料金型のように「点数を合わせるために、あまり汚れていないものまで無理やり出す」といった必要がありません。

ただし、個別料金型の場合、一定金額以上の利用でないと送料が別途発生するケースがほとんどです。そのため、少量の依頼では送料が割高に感じられることもあります。また、コートやダウンジャケットなどの単価の高い衣類を多く出すと、パック料金型よりも総額が高くなる傾向があります。

普段使いの衣類をこまめに出したい方や、特定の衣類だけをピンポイントでクリーニングしたい方には、個別料金型がおすすめです。

宅配クリーニングのメリット

24時間いつでもどこでも申し込める、店舗へ持ち込む手間が省ける、重くてかさばる衣類も楽にクリーニングできる、保管サービスを利用すればクローゼットがすっきりする、店舗では対応が難しいシミ抜きや専門的なケアが可能

宅配クリーニングが多くの人に選ばれる理由は、その圧倒的な利便性と、店舗型にはない独自のサービスにあります。ここでは、宅配クリーニングを利用することで得られる具体的な5つのメリットを深掘りして解説します。これらのメリットを理解すれば、あなたの生活がどのように快適になるか、より具体的にイメージできるはずです。

24時間いつでもどこでも申し込める

店舗型クリーニングの最大のネックは、その営業時間にあります。平日の日中は仕事で忙しく、週末は家族との時間やプライベートな用事で、なかなかクリーニング店に立ち寄れないという方は多いのではないでしょうか。やっとの思いで店舗に着いても、閉店時間間際で慌ただしくなったり、定休日だったりという経験もあるかもしれません。

しかし、宅配クリーニングなら、そうした時間的な制約から完全に解放されます。パソコンやスマートフォンさえあれば、文字通り24時間365日、いつでも好きなタイミングで申し込みが可能です。深夜の就寝前、早朝の起床直後、通勤中の電車の中、あるいは仕事の休憩時間など、ちょっとした隙間時間を利用して、クリーニングの手配を完了できます。

この「いつでも申し込める」というメリットは、特に共働きの夫婦や子育て中の家庭、不規則な勤務体系で働く人々にとって、計り知れない価値を持ちます。時間に追われることなく、自分のペースで生活をコントロールできる感覚は、日々のストレスを大きく軽減してくれるでしょう。クリーニングのためにスケジュールを調整するという発想自体が不要になるのです。

店舗へ持ち込む手間が省ける

クリーニングに出したい衣類を店舗まで運ぶ作業は、想像以上に手間と時間がかかります。特に、クリーニングに出す衣類が溜まってしまうと、大きな袋を抱えて移動するのは一苦労です。車を持っていない場合は公共交通機関を利用することになりますが、混雑した電車やバスの中で大きな荷物を持つのは気を使いますし、体力的にも負担がかかります。

宅配クリーニングは、この「持ち運び」という物理的な手間を完全にゼロにしてくれます。申し込み時に指定した日時に、配送業者が自宅の玄関先まで集荷に来てくれるため、利用者は衣類を梱包して待っているだけで済みます。クリーニングが完了した衣類も、もちろん自宅まで届けてくれます。

このメリットは、あらゆる人にとって魅力的ですが、特に以下のような状況ではその恩恵を最大限に感じられるでしょう。

  • 小さな子供がいる家庭: 子供から目が離せず、重い荷物を持って外出するのが難しい。
  • 高齢者や足腰に不安がある方: 重い荷物の運搬が身体的な負担になる。
  • 車を所有していない人: 公共交通機関での移動が前提となり、荷物の運搬が困難。
  • 悪天候の日: 雨や雪の日に、濡れないように衣類を運び、自分自身も濡れながら店舗に行く手間が省ける。

時間だけでなく、肉体的な労力からも解放される点も、宅配クリーニングの大きなメリットなのです。

重くてかさばる衣類も楽にクリーニングできる

クリーニングに出したいものの中には、Yシャツやブラウスのような軽いものだけでなく、重くてかさばる大物も多く含まれます。その代表格が、冬物の衣類や寝具です。

例えば、ウールのロングコート、ダウンジャケット、スキーウェアなどは、1着だけでもかなりの重量と体積があります。これらを複数まとめてクリーニングに出そうとすると、自家用車があったとしても、店舗との往復は重労働です。

さらに大変なのが、布団や毛布、カーペット、カーテンといった寝具やインテリア用品です。これらは自宅の洗濯機では洗うのが難しく、クリーニングに出すのが一般的ですが、その大きさと重さから、店舗へ持ち込むのは非常に困難です。中には、持ち運びが面倒で、ついクリーニングを先延ばしにしてしまっている方もいるのではないでしょうか。

宅配クリーニングであれば、こうした重くてかさばる品物も、他の衣類と全く同じように自宅で引き渡すだけです。配送業者がすべて運んでくれるため、利用者は一切力を使う必要がありません。これまでクリーニングを諦めていたような大物でも、気軽に依頼できるようになります。これにより、衣類だけでなく、寝具や住環境全体を清潔に保つことが容易になり、より快適で衛生的な生活を送ることにつながります。

保管サービスを利用すればクローゼットがすっきりする

多くの宅配クリーニングサービスが提供している独自の付加価値サービスとして、「長期保管サービス」が挙げられます。これは、クリーニングが完了した衣類を、次のシーズンまで専用の保管庫で預かってくれるというものです。

日本の住宅、特に都市部のマンションやアパートでは、収納スペースが限られています。冬物の厚手のコートやダウンジャケット、セーター、あるいは夏しか使わない浴衣などは、オフシーズンにはクローゼットや押し入れの大部分を占領してしまいがちです。これにより、普段使いの衣類の収納スペースが圧迫されたり、部屋全体が窮屈に感じられたりすることもあります。

保管サービスを利用すれば、こうした悩みが一気に解決します。春に冬物衣類をクリーニングに出し、そのまま秋まで預かってもらう。あるいは、秋に夏物衣類を預かってもらう。こうすることで、オフシーズンの間、自宅のクローゼットは広々とした状態を保つことができます

さらに、プロの保管環境は、自宅のクローゼットとは比較にならないほど衣類に適しています。多くのサービスでは、温度・湿度が24時間徹底管理された専用の保管ルームで衣類を預かります。これにより、自宅保管で起こりがちなカビの発生や、害虫による虫食い、紫外線による色褪せといったリスクを大幅に軽減できます。大切な衣類を、次のシーズンに最高の状態で着始めることができるのです。この保管サービスは、単なるスペースの節約だけでなく、衣類の寿命を延ばすための最適なソリューションとも言えるでしょう。

店舗では対応が難しいシミ抜きや専門的なケアが可能

「近所のクリーニング店に出したけど、シミが完全には落ちなかった」「このデリケートな素材は断られてしまった」という経験はありませんか?店舗型クリーニングは、その規模や設備、スタッフの技術力にばらつきがあるのが実情です。

一方、多くの宅配クリーニングサービスは、全国から集まる大量の衣類を処理するため、大規模で高度な設備を備えた専門工場と提携しています。そこには、クリーニング師の国家資格を持つスタッフはもちろん、シミ抜きや素材に関する深い知識を持つ熟練の職人が多数在籍していることが少なくありません。

そのため、店舗では対応が難しいような専門的なケアが可能です。

  • 高度なシミ抜き技術: 古くなって諦めていたワインのシミ、油性インクの汚れなど、原因不明の頑固なシミに対しても、専門のチームが多種多様な溶剤や技術を駆使して対応してくれます。多くのサービスで、簡易的なシミ抜きは無料オプションとして提供されています。
  • 特殊素材への対応: カシミヤ、シルク、アンゴラといったデリケートな天然素材や、ビーズやスパンコールなどの装飾が付いたデザイン性の高い衣類、ブランド品など、特別な配慮が必要な衣類も安心して任せられます。
  • こだわりの洗浄・仕上げ: 衣類へのダメージを最小限に抑えるための特別な溶剤(シリコン溶剤など)を使用したり、衣類のシルエットを美しく再現するためにアパレル工場で使われるような人体プレス機で仕上げたりと、品質へのこだわりが強いサービスも多く存在します。

大切な一着を最高の状態で長く着続けたい、というニーズに応えられる品質の高さと専門性も、宅配クリーニングが選ばれる大きな理由の一つです。

宅配クリーニングのデメリット

仕上がりまでに時間がかかる、送料がかかる場合がある、対面で衣類の状態を相談できない、少量だけ出したい場合は割高になることがある

宅配クリーニングは多くのメリットを持つ便利なサービスですが、一方でいくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。これらの点を事前に理解しておくことで、利用後の「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぐことができます。ここでは、宅配クリーニングを利用する際に考慮すべき4つのデメリットについて、具体的に解説します。

仕上がりまでに時間がかかる

宅配クリーニングのプロセスには、必ず「配送」という工程が含まれます。利用者の自宅からクリーニング工場への往路、そして工場から自宅への復路、この両方に時間がかかるため、店舗型のクリーニングと比べて仕上がりまでの日数が長くなるのが一般的です。

店舗型の場合、特に都市部のチェーン店などでは「即日仕上げ」や「翌日仕上げ」といったスピーディーなサービスが提供されており、「明日着たいスーツ」や「急に必要になったフォーマルウェア」にも対応できます。

しかし、宅配クリーニングでは、どんなに早いサービスでも、集荷から手元に戻ってくるまでには数日を要します。一般的な目安としては、5日から2週間程度を見ておくと良いでしょう。繁忙期である衣替えのシーズン(春や秋)には、さらに日数がかかることもあります。

したがって、急ぎでクリーニングしたい衣類がある場合には、宅配クリーニングは不向きです。利用する際は、スケジュールに十分な余裕を持つことが不可欠です。「近々着用する予定はないけれど、シーズンオフになったので片付けたい」といった衣類のクリーニングに利用するのが最も賢明な使い方と言えます。申し込み時に公式サイトで納期の目安を必ず確認し、計画的に利用しましょう。

送料がかかる場合がある

店舗型クリーニングでは発生しない、宅配クリーニング特有のコストが「送料」です。自宅と工場間の衣類の配送には、当然ながら配送料金がかかります。この送料の扱いは、サービスや料金プランによって大きく異なります。

多くのサービスでは、「合計利用金額が〇〇円以上で送料無料」といった条件を設けています。この条件を満たせば送料はかかりませんが、条件に満たない少量の注文の場合、往復で1,500円~2,500円程度の送料が別途請求されることがあります。

例えば、個別料金型のサービスでYシャツを2枚だけ(合計1,000円程度)頼んだ場合、送料の方が高くついてしまい、非常に割高になってしまいます。そのため、宅配クリーニングは、ある程度まとまった点数を一度に出すことでコストメリットが生まれるサービスであると理解しておく必要があります。

一方で、前述の「パック料金型」のプランは、多くの場合、表示価格に往復の送料が含まれています。そのため、追加で送料を心配する必要はありませんが、その分が元々の料金に上乗せされていると考えることもできます。

利用を検討する際には、料金だけでなく、送料無料になる条件や、条件に満たない場合の送料がいくらになるのかを、事前にしっかりと確認することが重要です。

対面で衣類の状態を相談できない

店舗型クリーニングの大きな利点の一つは、スタッフと直接顔を合わせてコミュニケーションが取れることです。お気に入りのブラウスに付いてしまった原因不明のシミについて、「これは何の汚れで、落ちそうですか?」と現物を見せながら相談したり、「このジャケットの風合いを損なわずにクリーニングしてほしい」といった細かな要望を直接伝えたりすることができます。

宅配クリーニングでは、このような対面でのコミュニケーションは基本的にできません。やり取りは、申し込みフォームの備考欄への記入、あるいはメールや電話が中心となります。もちろん、これらの方法でも要望を伝えることは可能ですが、衣類の状態を言葉だけで正確に説明するのは難しい場合があります。

特に、以下のようなケースでは、対面でないことのデメリットを感じやすいかもしれません。

  • 高価なブランド品やデリケートな素材の衣類: 細かなニュアンスを伝え、納得した上で預けたい。
  • 思い入れのある大切な衣類: 破損や風合いの変化が心配で、丁寧に扱ってほしい旨を直接伝えたい。
  • 原因不明の特殊なシミ: シミの種類や付着してからの時間などを詳しく説明し、落ちる可能性について相談したい。

こうした不安を解消するため、多くのサービスでは、検品時に問題が見つかった場合(例えば、落ちない可能性のあるシミや、生地の傷みなど)に、作業を進める前にお客様に電話やメールで連絡し、対応を相談する体制を整えています。しかし、それでも「直接話せる安心感」を重視する方にとっては、物足りなさを感じる可能性があるでしょう。

少量だけ出したい場合は割高になることがある

前述の「送料がかかる場合がある」というデメリットとも関連しますが、宅配クリーニングは「Yシャツ1枚だけ」「スラックス1本だけ」といった、ごく少量の依頼にはあまり向いていません

個別料金型のサービスを利用する場合、1点や2点の注文では送料無料の条件を満たせないことがほとんどです。その結果、クリーニング代金よりも送料の方が高くなってしまい、コストパフォーマンスが著しく悪化します。

一方、パック料金型のサービスは、そもそも「5点パック」「10点パック」のように最低利用点数が決まっています。1点だけクリーニングしたいと思っても、パックの点数を満たすために、他にクリーニングの必要がない衣類まで探し出して詰め合わせる必要があり、結果的に無駄な出費につながりかねません。

このように、宅配クリーニングは「スケールメリット」、つまり、ある程度まとまった量を出すことで利便性や価格的なメリットが最大化されるビジネスモデルです。日常的に発生する少量のクリーニングニーズには、やはり近所の店舗型クリーニングの方が手軽で経済的な場合が多いと言えます。

宅配クリーニングを利用する際は、「衣替えのタイミングで冬物をまとめて」「家族全員分のコートを一度に」といったように、ある程度の点数を計画的に集めてから依頼するのが、賢くお得に利用するコツです。

失敗しない宅配クリーニングの選び方7つのポイント

料金プランで選ぶ(パック料金か個別料金か)、仕上がりの品質で選ぶ、お届けまでのスピードで選ぶ、保管サービスの有無と期間で選ぶ、オプションの充実度で選ぶ、紛失・破損時の補償制度を確認する、口コミや評判を参考にする

数多くの宅配クリーニングサービスの中から、自分にぴったりの一社を見つけるのは簡単なことではありません。料金、品質、サービス内容など、比較すべき項目は多岐にわたります。ここでは、宅配クリーニング選びで失敗しないために、必ずチェックしておきたい7つの重要なポイントを解説します。これらのポイントを押さえることで、あなたのニーズやライフスタイルに最適なサービスを、自信を持って選べるようになります。

① 料金プランで選ぶ(パック料金か個別料金か)

まず最初に考えるべきは、自分の出したい衣類の種類と点数に合った料金プランを選ぶことです。宅配クリーニングの料金体系は、大きく「パック料金型」と「個別料金型」に分かれます。

  • パック料金型がおすすめな人:
    • コートやダウンジャケットなど、単価の高い衣類をまとめて出したい人: 1点あたりの料金が割安になり、非常にお得です。冬物の衣替えシーズンには最適です。
    • 料金体系が分かりやすい方がいい人:「10点で〇〇円」と総額が明確なので、予算が立てやすいです。
    • 家族が多く、一度にたくさんの衣類を出す人
  • 個別料金型がおすすめな人:
    • Yシャツやブラウスなど、単価の安い衣類を主に出したい人: パック料金だと割高になる可能性があるため、出した分だけの支払いで済む個別料金が合理的です。
    • クリーニングに出す点数が少ない人: 1点からでも気軽に頼めます。ただし、送料には注意が必要です。
    • 特定の衣類だけをピンポイントでクリーニングしたい人

まずは、自分が今回クリーニングに出そうとしている衣類をリストアップし、どちらのプランがより経済的になるかをシミュレーションしてみることが、賢いサービス選びの第一歩です。

② 仕上がりの品質で選ぶ

料金の安さだけで選んでしまうと、「シミが落ちていなかった」「風合いが変わってしまった」といった品質面での後悔につながる可能性があります。特に、お気に入りの一着や高価なブランド品を預ける場合は、品質を重視して選ぶことが不可欠です。

品質の高さを判断するためには、以下の点に注目して各サービスの公式サイトをチェックしてみましょう。

  • クリーニング方法へのこだわり:
    • 洗い方: 衣類へのダメージが少ないとされる「ドライクリーニング溶剤(シリコン溶剤など)」の使用や、素材・汚れに応じた「個別洗い」を行っているか。
    • 乾燥方法: 静止乾燥機やアパレル仕様のプレス機など、衣類の形や風合いを損なわないための設備が整っているか。
  • 職人の技術力:
    • クリーニング師の在籍: 国家資格であるクリーニング師が多数在籍しているか。
    • シミ抜きへの自信: 「シミ抜き成功率〇%」といった実績を公表しているか、熟練のシミ抜き専門チームがいるか。
  • 標準サービスの充実度:
    • 無料オプション: 簡易シミ抜き、ボタン修理、毛玉取りなどが標準サービスとして無料で提供されているか。こうした細やかな配慮が、全体の品質満足度に繋がります。

「お客様へのお約束」「品質へのこだわり」といったページを熟読し、そのサービスがどれだけ衣類を大切に扱っているか、その姿勢を見極めることが重要です。

③ お届けまでのスピードで選ぶ

宅配クリーニングは店舗型に比べて時間がかかるとはいえ、その中でもサービスによって納期には差があります。「できるだけ早く手元に戻ってきてほしい」というニーズがある場合は、お届けまでのスピードを重視して選びましょう。

納期を確認する際のポイントは以下の通りです。

  • 最短納期の表記: 「最短〇日でお届け」と記載されている場合、それが「工場に到着後」なのか「集荷後」なのかを確認しましょう。
  • 通常納期: 最短だけでなく、平均的な納期(例:通常5営業日~)も確認します。繁忙期はさらに日数がかかる可能性も考慮に入れましょう。
  • スピードオプションの有無: 一部のサービス(例:リネット)では、有料のプレミアム会員になることで「最短2日後届け」といったお急ぎ便を利用できる場合があります。スピードを最優先するなら、こうしたオプションの有無も確認しましょう。

急ぎの予定がある場合はもちろん、単に「早く返ってくると安心」という方も、納期の短さを一つの選択基準にすることをおすすめします。

④ 保管サービスの有無と期間で選ぶ

クローゼットのスペースを有効活用したいなら、保管サービスのチェックは必須です。オフシーズンの衣類を預かってもらえるこのサービスは、宅配クリーニングの大きな魅力の一つです。

保管サービスで選ぶ際は、以下の3点を確認しましょう。

  • 保管期間: 最大で何ヶ月間預かってもらえるかを確認します。多くのサービスが最大9ヶ月~12ヶ月程度に設定していますが、サービスによって異なります。次のシーズンまでしっかり預かってほしい場合は、十分な期間があるかを確認しましょう。
  • 料金: 保管サービスがクリーニング料金に含まれているか(無料か)、あるいは別途料金がかかるか(有料か)を確認します。パック料金型では無料の場合が多いですが、期間を超えると有料になるケースもあります。
  • 保管環境: どのような環境で衣類が保管されるかは非常に重要です。「温度・湿度管理」「遮光」「防虫・防カビ対策」などが徹底された専用ルームで保管されるか、公式サイトで明記されているかを確認しましょう。劣悪な環境では、カビや虫食いの原因になりかねません。

衣替えと同時にクリーニングと保管を済ませたいと考えている方にとって、このポイントは最も重要かもしれません。

⑤ オプションの充実度で選ぶ

基本的なクリーニングに加えて、衣類をより良い状態に保つための各種オプションも、サービス選びの重要な要素です。自分の衣類に必要なケアは何かを考え、対応するオプションが充実しているサービスを選びましょう。

主なオプションには以下のようなものがあります。

  • 汗抜き加工: ドライクリーニングだけでは落ちにくい、衣類に染み込んだ汗の成分(塩分やアンモニア)を水洗いでスッキリ落とす加工。スーツや学生服におすすめです。
  • 撥水加工: 雨や雪、食べこぼしなどから衣類を守る加工。コートやスキーウェア、ネクタイなどに施すと効果的です。
  • 防虫・防カビ加工: 長期保管する衣類を害虫やカビから守る加工。ウールやカシミヤなどの天然繊維に有効です。
  • 折り目加工: スラックスやズボンのセンタープレスを長持ちさせる加工。

これらのオプションが無料で付帯しているか、有料の場合はいくらかかるのかを比較検討しましょう。特に汗をかきやすい夏物衣類や、長期保管する冬物衣類には、適切なオプション加工を施すことで、衣類の寿命を大きく延ばすことができます。

⑥ 紛失・破損時の補償制度を確認する

どんなに信頼できるサービスでも、人的ミスや予期せぬ事故が起こる可能性はゼロではありません。万が一、預けた衣類が紛失してしまったり、クリーニングによって破損してしまったりした場合に、どのような補償を受けられるのかを事前に確認しておくことは、安心してサービスを利用するために非常に重要です。

ほとんどの優良な宅配クリーニングサービスは、「クリーニング事故賠償基準」という業界の自主基準に準拠した補償制度を設けています。この基準は、衣類の購入時期や使用状況から現在の価値を算出し、その範囲内で賠償額を決定するものです。

チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • 賠償基準の明記: 公式サイトの利用規約などに、この賠償基準に基づく補償を行う旨が明記されているか。
  • 補償の上限額: 1点あたり、あるいは1回の注文あたりの補償上限額がいくらに設定されているか。高価な衣類を出す場合は特に重要です。
  • 再取得価格の補償: 万が一の場合に、クリーニング代金の返金だけでなく、衣類の再取得価格(時価)を補償してくれるか。
  • 連絡期限: 補償を申請できる期間(例:お届けから1週間以内など)が定められているため、その期限も確認しておきましょう。

公式サイトの「利用規約」や「よくある質問」のページを必ず確認し、万が一の際の対応がしっかりしている、信頼できるサービスを選びましょう。

⑦ 口コミや評判を参考にする

公式サイトの情報に加えて、実際にサービスを利用した人の生の声である「口コミ」や「評判」も、サービス選びの重要な判断材料になります。

ただし、口コミを参考にする際には注意が必要です。

  • 複数の情報源を確認する: 特定の比較サイトだけでなく、X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS、個人のブログなど、複数の情報源をチェックして、多角的に情報を集めましょう。
  • 良い口コミと悪い口コミの両方を見る: 良い点だけでなく、悪い点にも目を向けることで、そのサービスの長所と短所を客観的に把握できます。「仕上がりが遅かった」「電話対応が悪かった」など、どのような不満が出やすいのかを知っておくことは有益です。
  • 具体的な内容を重視する: 「最悪だった」といった感情的な評価だけでなく、「〇〇のシミが落ちていなかった」「コートのベルトが紛失していた」といった具体的な内容の口コミを重視しましょう。
  • 情報の鮮度を確認する: 口コミが投稿された日付を確認し、できるだけ新しい情報を参考にしましょう。サービス内容は日々改善されている可能性があります。

口コミはあくまで個人の主観的な感想ですが、多くの人が共通して指摘している点があれば、それはそのサービスの特徴である可能性が高いです。最終的な判断は自分自身で行うべきですが、賢く情報を収集して、後悔のない選択をしましょう。

【2024年】宅配クリーニングおすすめ比較15選

ここでは、数ある宅配クリーニングサービスの中から、特に人気と実績があり、おすすめできる15社を厳選してご紹介します。それぞれのサービスの特徴、料金体系、強みを比較し、あなたのニーズに最適な一社を見つけるための参考にしてください。

サービス名 料金体系 主な料金(税込) 保管サービス 送料無料条件 納期目安
リネット 個別料金 Yシャツ:319円〜 あり(有料) 3,300円以上 最短2日
リナビス パック料金 5点コース:10,780円〜 あり(無料/最大12ヶ月) 料金に込み 5営業日〜
カジタク パック料金 6点パック:11,000円〜 あり(無料/最大9ヶ月) 料金に込み 2週間〜
せんたく便 パック料金 5パック:7,678円〜 あり(有料/最大9ヶ月) 料金に込み 5営業日〜
ラクリ パック料金 5点コース:11,880円〜 あり(無料/最大10ヶ月) 料金に込み 最短10日
キレイナ 個別料金 見積もり制 なし 22,000円以上 3週間〜
プラスキューブ 個別料金 スーツ上下:3,080円〜 あり(有料/最大9ヶ月) 11,000円以上 10営業日〜
ホワイト急便 パック/個別 5点パック:8,030円〜 あり(有料/最大9ヶ月) 料金に込み(パック) 10営業日〜
美服パック パック料金 5点パック:11,000円〜 あり(無料/最大11ヶ月) 料金に込み 要確認
クレアン 個別料金 見積もり制 あり(有料/最大9ヶ月) 要確認 10日〜
ワードローブトリートメント 個別料金 見積もり制 あり(有料/最大6ヶ月) 要確認 4週間〜
ランドリーバスケット パック料金 5点パック:4,378円〜 あり(有料/最大10ヶ月) 料金に込み 5営業日〜
ネクシー 個別料金 Yシャツ:242円〜 あり(有料/最大9ヶ月) 3,300円以上 5営業日〜
ポニークリーニング パック/個別 5点パック:8,800円〜 あり(無料/最大9ヶ月) 4,180円以上 10日〜
フランス屋 パック料金 5点パック:9,900円〜 あり(無料/最大10ヶ月) 料金に込み 2週間〜
※料金やサービス内容は2024年5月時点のものです。ご利用の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

① リネット

特徴: 会員数50万人を突破した業界最大手。個別料金制で、スピーディーな対応が魅力。プレミアム会員(月額または年額制)になると、最短2日後届け、朝イチ・夜イチ便、段ボール無料手配などの特典が利用できます。アプリの使いやすさにも定評があり、普段使いに最適です。

  • 料金体系: 個別料金型
  • 保管サービス: あり(有料の「プレミアムクローク」)
  • 強み: スピード、利便性、アプリの操作性
  • こんな人におすすめ: 急ぎでクリーニングしたい人、Yシャツなどをこまめに出したいビジネスパーソン。(参照:リネット公式サイト)

② リナビス

特徴: 「おせっかい品質」を掲げる職人集団による高品質なサービス。パック料金制で、シミ抜きや毛玉取り、ボタン修理など8つの無料おせっかいが標準付帯。最大12ヶ月の無料保管サービスも人気で、衣替えシーズンに絶大な支持を得ています。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(無料/最大12ヶ月)
  • 強み: 高品質な標準サービス、長期無料保管
  • こんな人におすすめ: 品質を重視しつつ、冬物などをまとめて出して長期保管したい人。(参照:リナビス公式サイト)

③ カジタク

特徴: イオングループが運営する家事代行サービスの一環。安心感とパック料金の手軽さが人気です。特に最大9ヶ月の無料保管付きパックが好評で、利用者の満足度も高い水準を維持しています。全国のイオングループ店舗でも受付・受け取りが可能です。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(無料/最大9ヶ月)
  • 強み: イオングループの安心感、保管付きパック
  • こんな人におすすめ: 保管サービスを利用したい人、大手ならではの安心感を求める人。(参照:カジタク公式サイト)

④ せんたく便

特徴: パック料金制の宅配クリーニングの草分け的存在。リーズナブルな価格設定が魅力で、特に点数が多いほど1点あたりの単価が安くなります。撥水加工や花粉防止加工などのオプションも充実しており、用途に合わせてカスタマイズできます。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(有料オプション)
  • 強み: コストパフォーマンス、豊富なオプション
  • こんな人におすすめ: とにかく安さを重視したい人、たくさんの衣類をまとめて出したい人。(参照:せんたく便公式サイト)

⑤ ラクリ

特徴: 国家資格を持つクリーニング師が全品をチェックする、品質重視のパック料金制サービス。高級ブランド品も安心して任せられる品質管理体制が整っています。最大10ヶ月の無料保管や、プラチナ加工(抗菌・消臭など)も標準で付いてくるのが魅力です。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(無料/最大10ヶ月)
  • 強み: 国家資格者による監修、高品質、無料保管
  • こんな人におすすめ: ブランド品などをパック料金で出したい人、品質と保管の両方を重視する人。(参照:ラクリ公式サイト)

⑥ キレイナ

特徴: ウェディングドレスや舞台衣装なども手掛ける、高級ブランド品やデリケート素材専門のクリーニングサービス。一点一点の状態に合わせて最適な洗い方を提案する完全オーダーメイド制です。他店で断られた衣類も相談可能で、その技術力は業界でも高く評価されています。

  • 料金体系: 個別料金型(見積もり制)
  • 保管サービス: なし
  • 強み: 最高レベルの技術力、特殊品への対応力
  • こんな人におすすめ: 大切な高級ブランド品、デザイン性の高い衣類、他店で断られた衣類を任せたい人。(参照:キレイナ公式サイト)

⑦ プラスキューブ

特徴: 「クリーニングはもっとおしゃれを楽しくできる」をコンセプトに、アパレル関係者からも支持される高品質なサービス。衣類への負担が少ない静止乾燥機や、シルエットを美しく仕上げる人体プレス機など、設備へのこだわりが光ります。

  • 料金体系: 個別料金型
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: アパレル仕様の高品質な仕上げ、デザイン性の高い衣類のケア
  • こんな人におすすめ: ファッションにこだわりがあり、衣類のシルエットや風合いを大切にしたい人。(参照:プラスキューブ公式サイト)

⑧ ホワイト急便

特徴: 全国に店舗を展開するクリーニングの最大手。そのノウハウを活かした宅配サービスを提供しています。パック料金制と個別料金制の両方に対応しており、ニーズに合わせて選べます。大手ならではの安心感が魅力です。

  • 料金体系: パック料金型・個別料金型
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: 全国展開の知名度と安心感、選べる料金プラン
  • こんな人におすすめ: 普段からホワイト急便を利用している人、大手ならではの安定したサービスを求める人。(参照:ホワイト急便公式サイト)

⑨ 美服パック

特徴: その名の通り、長期保管サービスに特化したパック料金制のサービス。クリーニング後、最大11ヶ月間、アパレル基準の最適な環境で保管してくれます。静電気防止や柔軟・リンス加工が標準で付いており、衣類を大切に扱ってくれるのが特徴です。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(無料/最大11ヶ月)
  • 強み: 長期保管サービス、衣類をいたわる標準加工
  • こんな人におすすめ: 衣替えでクローゼットをすっきりさせたい人、保管環境を重視する人。(参照:美服パック公式サイト)

⑩ クレアン

特徴: 50年以上の歴史を持つ、高級品・特殊品のクリーニングに特化した老舗。他社では扱わないような素材やブランドにも対応しており、全国から依頼が舞い込みます。完全個別洗いやカルテ作成など、一着一着を丁寧に扱う姿勢が信頼されています。

  • 料金体系: 個別料金型(見積もり制)
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: 豊富な実績と高い技術力、特殊品への対応
  • こんな人におすすめ: ハイブランドの衣類、レザー製品、着物などを安心して任せたい人。(参照:クレアン公式サイト)

⑪ ワードローブトリートメント

特徴: キレイナやクレアンと並ぶ、最高級クラスの品質を提供するオーダーメイドクリーニング。富裕層やファッション業界のプロフェッショナルを主な顧客とし、一着数万円からの料金設定ですが、その仕上がりは新品同様と評されることも。まさに「衣類のトリートメント」です。

  • 料金体系: 個別料金型(見積もり制)
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: 業界最高峰の品質、究極のパーソナルケア
  • こんな人におすすめ: 数十万円クラスの高級衣類など、絶対的な品質を求める人。(参照:ワードローブトリートメント公式サイト)

⑫ ランドリーバスケット

特徴: 業界最安クラスの価格設定を誇るパック料金制サービス。とにかくコストを抑えたいというニーズに応えます。安価ながら、シミ抜きや毛玉取り、再仕上げなどの無料サービスも提供しており、コストパフォーマンスの高さが魅力です。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: 圧倒的な安さ、コストパフォーマンス
  • こんな人におすすめ: 普段着などを大量に、とにかく安くクリーニングしたい人。(参照:ランドリーバスケット公式サイト)

⑬ ネクシー

特徴: 個別料金制で、特にビジネスウェアに強いサービス。Yシャツの料金が非常に安く設定されており、ビジネスパーソンから高い支持を得ています。専門スタッフによる手仕上げや、丁寧な検品体制など、品質面でも評価されています。

  • 料金体系: 個別料金型
  • 保管サービス: あり(有料)
  • 強み: Yシャツの安さ、ビジネスウェアに特化
  • こんな人におすすめ: Yシャツやスーツを定期的にクリーニングに出すビジネスパーソン。(参照:ネクシー公式サイト)

⑭ ポニークリーニング

特徴: 関東圏を中心に店舗を展開する大手クリーニングチェーンの宅配サービス。ひのきの香りでリフレッシュ効果が期待できる「ひのき加工」や、汗をしっかり落とす「Wフレッシュ洗い」など、独自の技術が特徴です。

  • 料金体系: パック料金型・個別料金型
  • 保管サービス: あり(無料)
  • 強み: 独自の加工技術(ひのき加工など)、店舗との連携
  • こんな人におすすめ: 汗汚れが気になる人、独自の付加価値を求める人。(参照:ポニークリーニング公式サイト)

⑮ フランス屋

特徴: 関西を中心に展開する老舗クリーニング店。長年培った技術力と品質へのこだわりが、宅配サービスにも活かされています。パック料金制で、最大10ヶ月の無料保管サービスが付帯。品質と保管を両立させたい関西圏のユーザーに特に人気です。

  • 料金体系: パック料金型
  • 保管サービス: あり(無料/最大10ヶ月)
  • 強み: 老舗ならではの品質と信頼性、無料保管
  • こんな人におすすめ: 品質を重視する人、関西圏在住で馴染みのあるサービスを使いたい人。(参照:フランス屋公式サイト)

【目的別】おすすめの宅配クリーニングを紹介

15社の特徴を見てきましたが、「結局、自分にはどれが一番合っているの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。そこでこの章では、具体的な目的やニーズ別に、特におすすめの宅配クリーニングサービスを厳選してご紹介します。あなたの「やりたいこと」に合わせて、最適なサービスを見つけてください。

とにかく安さを重視するならここ

クリーニングは定期的に利用するものだからこそ、できるだけコストを抑えたい、という方は多いはずです。特に、普段着や家族の衣類をまとめて出す場合、価格は重要な選択基準になります。

安さを重視するなら、パック料金制で1点あたりの単価が安いサービスがおすすめです。

  • せんたく便: リーズナブルな価格設定で知られるパック料金制の代表格です。点数が多くなるほど割引率が高まる「10パック」や「最速パック」など、用途に応じたプランが用意されています。コストを抑えつつ、安定した品質を求める方に向いています。
  • ランドリーバスケット: 業界最安クラスの料金を掲げており、価格面でのインパクトは絶大です。安価でありながら、シミ抜きや毛玉取りなどの基本的な無料サービスも付帯しており、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。とにかく安く、大量にクリーニングしたい場合に最適な選択肢です。

これらのサービスを利用する際は、ダウンやコートなど、店舗で出すと高額になりがちな衣類をパックに含めると、そのお得感をより一層実感できるでしょう。

最短・即日で届けてほしいならここ

「急な出張で明後日にはスーツが必要」「週末のイベントに着たいワンピースを早く返してほしい」など、スピードを最優先したい場面もあるでしょう。宅配クリーニングは一般的に時間がかかりますが、中にはスピーディーな対応を強みとするサービスも存在します。

スピードを求めるなら、個別料金制で独自の配送網を持つサービスが有利です。

  • リネット: スピード対応では他社の追随を許さない存在です。有料のプレミアム会員になる必要がありますが、「最短翌日届け」(対象エリア限定)や「最短2日後届け」といった驚異的な速さを実現しています。専用アプリから集荷依頼やお届け日時の変更も簡単に行え、利便性も抜群です。急ぎのニーズが頻繁にある方にとっては、月額料金を払ってでも利用する価値のあるサービスと言えるでしょう。

ただし、こうしたお急ぎ便は対応エリアが限られている場合があるため、利用前に必ず公式サイトでご自身の住所が対象エリアに含まれているかを確認してください。

長期保管サービスを利用したいならここ

衣替えのシーズンに、かさばる冬物や夏物をクリーニングに出し、そのまま次のシーズンまで預かってもらえたら、自宅の収納スペースはどれほどすっきりするでしょうか。このニーズに応えるのが長期保管サービスです。

保管サービスを重視するなら、保管期間が長く、保管環境が整っており、かつ料金が無料のサービスが理想的です。

  • リナビス: 最大12ヶ月という業界最長クラスの無料保管期間が最大の魅力です。春に出した冬物を、翌年の春先まで預かってもらうことも可能。保管環境も温度・湿度管理が徹底されており安心です。クリーニング品質自体も高いため、「高品質なクリーニング+最高の保管サービス」を求める方に最適です。
  • カジタク: イオングループが運営する安心感に加え、最大9ヶ月の無料保管サービスが人気です。料金も分かりやすいパック制で、初めて保管サービスを利用する方でも安心して申し込めます。
  • ラクリ: 最大10ヶ月の無料保管に加え、国家資格を持つクリーニング師による監修という品質の高さが特徴です。大切な衣類を、良い状態で長く保管したいというニーズにしっかりと応えてくれます。

これらのサービスを利用すれば、クローゼットの有効活用だけでなく、カビや虫食いのリスクから大切な衣類を守ることにも繋がります。

布団や毛布のクリーニングにおすすめ

自宅では洗うのが難しく、店舗に持ち込むのも一苦労なのが、布団や毛布、カーペットといった大物です。これらこそ、宅配クリーニングのメリットを最大限に活かせるアイテムと言えます。

布団クリーニングを依頼する際は、布団専用のコースがあり、実績が豊富なサービスを選びましょう。

  • カジタク: 布団クリーニングでも高い評価を得ています。圧縮袋でコンパクトに届けられるため、そのまま押し入れに収納しやすい点も好評です。パック料金制で、羽毛布団でも綿布団でも料金は変わりません。
  • リネット: 衣類だけでなく、「リネット布団」という専門サービスも展開しています。布団の中綿までしっかり洗浄する技術に定評があり、ダニやアレルゲンが気になる方におすすめです。個別料金制で、1枚から気軽に頼めます。

これらのサービスでは、布団を丸洗いすることで、汗や皮脂汚れだけでなく、アレルギーの原因となるダニの死骸やフンまでしっかりと洗い流すことができます。年に一度のメンテナンスとして利用することで、睡眠の質を向上させる効果も期待できるでしょう。

高級ブランド・デリケートな衣類におすすめ

シャネルのジャケット、モンクレールのダウン、バーバリーのトレンチコートなど、一生ものとして大切にしている高級ブランド品や、カシミヤ、シルク、レースといったデリケートな素材の衣類は、クリーニングに出すのも勇気がいります。

こうした特別な一着を任せるなら、価格よりも「技術力」と「実績」を最優先して選ぶべきです。

  • キレイナ: ウェディングドレスや舞台衣装も手掛ける、まさに「最後の砦」のような存在。一点一点の状態を丁寧に見極め、最適なケアを施す完全オーダーメイド方式です。他店で断られたシミや破損の修復にも対応してくれる可能性があります。
  • クレアン: 50年以上の歴史を持つ老舗で、高級品の取り扱い実績は膨大です。衣類ごとにカルテを作成し、完全個別洗いを徹底するなど、一着へのこだわりが違います。
  • プラスキューブ: アパレル業界からの信頼も厚く、新品の風合いやシルエットを再現する仕上げ技術に定評があります。お気に入りの服のデザイン性を損ないたくない場合に最適です。

これらのサービスは料金も高額になりますが、それに見合うだけの安心感と満足感を得られるはずです。失いたくない大切な一着は、最高の技術を持つプロフェッショナルに託しましょう。

宅配クリーニングの利用方法を3ステップで解説

公式サイトから申し込む、衣類を梱包して集荷依頼をする、クリーニングされた衣類を受け取る

「宅配クリーニングって、なんだか手続きが難しそう…」と感じている方もいるかもしれませんが、心配は無用です。ほとんどのサービスは、誰でも直感的に利用できるよう、非常にシンプルな手順を採用しています。ここでは、一般的な宅配クリーニングの利用方法を、簡単3ステップでご紹介します。

① 公式サイトから申し込む

すべての始まりは、利用したいサービスの公式サイトにアクセスすることからです。パソコンやスマートフォンで、以下の手順に沿って申し込みを進めましょう。

  1. コース・プランの選択:
    まず、「5点パック」のようなパック料金型か、「Yシャツ」「スーツ」といった個別料金型か、希望するコースを選びます。保管サービスを利用したい場合は、保管付きのコースを選択します。
  2. 会員情報の登録:
    初めて利用する場合は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの会員情報を登録します。すでに会員の場合は、ログインするだけでOKです。
  3. 集荷キットの申し込みと集荷日時の指定:
    衣類を入れる専用バッグや段ボール(集荷キット)が必要な場合は、申し込みます。多くのサービスで初回は無料で提供されます。次に、配送業者に衣類を取りに来てもらう「集荷希望日時」を指定します。自分の都合の良い日時を選べるので、在宅している時間を指定しましょう。
  4. オプション・支払い方法の選択:
    汗抜き加工や撥水加工などのオプションが必要な場合は、ここで選択します。最後に、クレジットカードや代金引換、後払いなど、希望する支払い方法を選んで入力します。

これで申し込みは完了です。画面の指示に従って入力していくだけなので、5分から10分程度で完了します。

② 衣類を梱包して集荷依頼をする

申し込みが完了したら、次はクリーニングに出す衣類を準備します。

  1. 衣類の準備と確認:
    クリーニングに出す衣類を集めます。このとき、必ずポケットの中に何もないかを確認しましょう。現金や鍵、ハンカチ、ティッシュなどが残っていると、トラブルの原因になります。また、シミやほつれなど、特に気になっている箇所があれば、その場所をメモに書いて同梱したり、スマートフォンのカメラで撮影しておいたりすると、後々の確認に役立ちます。
  2. 梱包:
    事前に送られてきた集荷キット、または自分で用意した段ボール箱に衣類を詰めます。配送中にシワにならないよう、丁寧に畳んで入れるのがポイントです。衣類を詰め終えたら、ガムテープなどでしっかりと封をします。
  3. 集荷:
    指定した日時になると、配送業者のドライバーが伝票を持って自宅まで集荷に来てくれます。梱包した荷物をドライバーに渡せば、発送手続きは完了です。コンビニ発送に対応しているサービスの場合は、自分の好きなタイミングでコンビニに持ち込んで発送することも可能です。

重い荷物を運ぶ必要は一切なく、自宅の玄関先で渡すだけなので非常に簡単です。

③ クリーニングされた衣類を受け取る

衣類が工場に到着すると、専門スタッフによる検品とクリーニングが行われます。あとは、仕上がった衣類が戻ってくるのを待つだけです。

  1. お届け日時の指定(変更):
    クリーニングが完了すると、サービスから発送の連絡がメールなどで届きます。多くのサービスでは、このタイミングで受け取りに都合の良い日時を指定・変更できます。
  2. 受け取り:
    指定した日時に、クリーニング済みの衣類が段ボール箱などに入って届けられます。衣類は1点ずつ丁寧にビニールで包装され、ハンガーに掛かった状態で届くのが一般的です。
  3. 中身の確認:
    荷物が届いたら、できるだけ早く開封し、

    • 注文した衣類の点数がすべて揃っているか
    • シミや汚れはきちんと落ちているか
    • 新たな破損や紛失がないか
      を必ず確認しましょう。万が一問題があった場合に、すぐに対応してもらうためにも、この「到着後すぐの確認」は非常に重要です。

以上が、宅配クリーニングの基本的な利用の流れです。見ての通り、非常にシンプルで、誰でも迷うことなく利用できることがお分かりいただけたかと思います。

宅配クリーニングを利用する際の注意点

クリーニングできない衣類を事前に確認する、ポケットの中に何もないか確認する、シミやほつれは事前に伝えておく、届いたらすぐに中身を確認する

宅配クリーニングは非常に便利なサービスですが、快適に利用するためには、いくつか知っておくべき注意点があります。これらのポイントを事前に押さえておくことで、思わぬトラブルを未然に防ぎ、より満足度の高い体験に繋がります。

クリーニングできない衣類を事前に確認する

宅配クリーニングサービスでは、安全や品質管理の観点から、取り扱いができない「除外品」が定められています。これを理解せずに入れてしまうと、工場から返送されたり、クリーニングされずに戻ってきたりする可能性があります。

一般的に、以下のような品目は取り扱い対象外となることが多いです。

  • 皮革・毛皮製品: 特殊な技術が必要なため、専門コース以外では受け付けていない場合がほとんどです。
  • 和服・着物類: これらも専門的な知識と技術が求められるため、通常のクリーニングでは対応できません。
  • 下着・靴下・水着など: 衛生上の理由から、対象外となります。
  • 寝具類(布団、毛布など): 衣類とは別の専門コースでの扱いとなります。
  • 著しく汚損・破損しているもの: 破れやほつれがひどいもの、カビが広範囲に生えているものなど。
  • 濡れているもの、乾いていないもの: 輸送中に他の衣類に影響を及ぼす(カビや色移り)可能性があるため、受け付けられません。
  • その他: ペットが使用したもの、おむつ、汚物が付着したものなど。

必ず公式サイトの「ご利用ガイド」や「よくある質問」で「取扱除外品」のリストを確認し、誤って送らないように注意しましょう。判断に迷う場合は、事前に問い合わせるのが確実です。

ポケットの中に何もないか確認する

これはクリーニングの基本中の基本ですが、宅配クリーニングでは特に重要です。店舗型であれば、受付のスタッフが確認してくれることもありますが、宅配では自己責任となります。

ポケットの中に忘れ物がないか、衣類を梱包する直前に、一つ一つのポケットを裏返して確認する習慣をつけましょう。

  • 貴重品: 現金、クレジットカード、鍵、アクセサリーなど。紛失した場合、補償の対象外となることがほとんどです。
  • 文房具: ボールペンや万年筆。インクが漏れ出すと、その衣類だけでなく、一緒に入っている他の衣類まで汚してしまう大惨事につながります。
  • ティッシュや紙類: 洗濯中に溶けて、衣類全体に細かな紙くずが付着してしまいます。取り除くのは非常に手間がかかります。
  • 小物類: リップクリーム、イヤホン、USBメモリなど。熱によって溶けたり、故障したりする原因になります。

こうした忘れ物は、衣類の汚損や破損、自身の財産の損失に直結するため、細心の注意を払いましょう。

シミやほつれは事前に伝えておく

宅配クリーニングでは、スタッフと対面で衣類の状態を相談できません。そのため、特にケアしてほしい点については、こちらから明確に伝える工夫が必要です。

  • シミの箇所と原因: 「右袖に、昨日つけた醤油のシミがあります」「胸元に、いつ付いたか分からない油性のシミがあります」など、具体的に伝えましょう。
  • ほつれやボタンのゆるみ: 「ジャケットの第2ボタンが取れそうです」「スカートの裾が少しほつれています」など。

多くのサービスの申し込みフォームには、「要望欄」や「備考欄」が設けられています。ここに、上記の情報をできるだけ詳しく記入しましょう。また、メモ用紙に書いて、該当する衣類に安全ピンで留めておくのも有効な方法です。

このように事前に情報を伝えておくことで、工場スタッフもその点を重点的にチェックしてくれるため、シミの見逃しを防ぎ、より満足のいく仕上がりが期待できます。また、万が一トラブルになった際にも、「事前に伝えていた」という記録が残るため、スムーズな交渉に繋がる可能性があります。

届いたらすぐに中身を確認する

クリーニングから戻ってきた衣類は、段ボールに入ったまま放置せず、必ず到着後すぐに開封して中身を確認してください。これは、万が一のトラブルに備える上で非常に重要です。

多くの宅配クリーニングサービスでは、補償の申請期間を「お届け後1週間以内」「お届け後14日以内」などと定めています。この期間を過ぎてしまうと、たとえクリーニングが原因の破損や紛失であったとしても、補償を受けられなくなる可能性が高くなります。

確認すべきポイントは以下の通りです。

  1. 点数の確認: 預けた衣類がすべて揃っているか。
  2. 仕上がりの確認: シミや汚れはきちんと落ちているか。
  3. 状態の確認: 新たな破れ、ほつれ、縮み、色褪せなどが発生していないか。
  4. 付属品の確認: コートのベルトやフード、スーツの共布などが揃っているか。

もし何か問題を発見した場合は、すぐにその箇所の写真を撮り、サービス事業者に連絡しましょう。「後でやろう」と思っているうちに期限が過ぎてしまうケースは少なくありません。自分の権利を守るためにも、「届いたら即確認」を徹底しましょう。

宅配クリーニングに関するよくある質問

シミ抜きは無料ですか?、ダウンジャケットやコートも出せますか?、衣類を入れるダンボールや袋がない場合はどうすればいいですか?、どのくらいの期間保管できますか?、支払い方法には何がありますか?、万が一、衣類が紛失・破損した場合はどうなりますか?

最後に、宅配クリーニングの利用を検討している方が抱きがちな、よくある質問とその回答をまとめました。疑問や不安を解消して、安心してサービスを利用するための一助としてください。

シミ抜きは無料ですか?

多くのサービスでは、簡易的な(通常のクリーニング工程で落ちる)シミ抜きは無料の標準サービスに含まれています。 リナビスの「8大おせっかい」のように、無料での手厚いシミ抜きを強みとしているサービスもあります。

ただし、インク、ペンキ、時間の経った黄ばみ、広範囲にわたるシミなど、特殊な溶剤や技術が必要となる「有料シミ抜き」の対象となるケースもあります。その場合、工場での検品後にお客様へ連絡があり、追加料金の見積もりと作業実施の可否を確認するのが一般的です。

料金体系はサービスによって異なるため、頑固なシミがある場合は、事前に公式サイトでシミ抜きのポリシーを確認するか、問い合わせてみることをおすすめします。

ダウンジャケットやコートも出せますか?

はい、ほとんどの宅配クリーニングで問題なく出せます。 むしろ、ダウンジャケット、ウールのコート、スキーウェアといった、重くてかさばる冬物衣類こそ、自宅から発送できる宅配クリーニングのメリットを最も活かせるアイテムと言えます。

特に「パック料金型」のサービスを利用すれば、店舗で出すと1着数千円かかるような高価なアウターも、他の衣類と同じ「1点」としてカウントされるため、1点あたりのクリーニング代を大幅に節約できる可能性があります。冬物の衣替えには、パック料金型の宅配クリーニングが非常におすすめです。

衣類を入れるダンボールや袋がない場合はどうすればいいですか?

自分で梱包材を用意する必要があるか、サービス側が提供してくれるかは、事業者によって異なります。

  • 集荷キットを提供してくれるサービス: 多くのサービスでは、初回利用時に専用の集荷バッグや段ボール箱を無料で提供しています。申し込み後に自宅に送られてくるので、それに衣類を詰めるだけです。リネットやリナビスなどがこのタイプです。
  • 自分で用意するサービス: 一部のサービスでは、利用者が自分で適切なサイズのダンボール箱や丈夫な紙袋を用意する必要があります。その場合は、衣類が収まる大きさで、配送中に破損しない程度の強度の箱を準備しましょう。

申し込み時に、集荷キットの有無や手配方法について必ず確認してください。

どのくらいの期間保管できますか?

保管期間は、サービスやプランによって大きく異なります。

一般的には、最大9ヶ月から12ヶ月の長期保管に対応しているサービスが多いです。

  • リナビス: 最大12ヶ月(無料)
  • 美服パック: 最大11ヶ月(無料)
  • ラクリ: 最大10ヶ月(無料)
  • カジタク: 最大9ヶ月(無料)

これらのサービスは、クリーニング料金に保管料が含まれているため、追加料金なしで利用できます。衣替えの時期に合わせてクリーニングに出し、次のシーズンまで預かってもらうことで、自宅の収納スペースを有効に活用できます。

支払い方法には何がありますか?

最も一般的な支払い方法はクレジットカードで、ほとんどすべてのサービスで利用可能です。VISA、MasterCard、JCBなどの主要な国際ブランドに対応しています。

その他の支払い方法としては、以下のようなものがあります。

  • 代金引換: 商品受け取り時に、配送業者に現金で支払う方法。手数料がかかる場合があります。
  • 後払い: 商品受け取り後に、コンビニや銀行で支払う方法(NP後払いなど)。こちらも手数料がかかることが多いです。
  • その他: Amazon PayやPayPayなどのキャッシュレス決済に対応しているサービスも増えてきています。

利用したい支払い方法がある場合は、申し込み前に公式サイトの「お支払い方法について」のページで確認しておきましょう。

万が一、衣類が紛失・破損した場合はどうなりますか?

安心して利用できるよう、ほとんどの優良な宅配クリーニングサービスは、しっかりとした補償制度を設けています。

多くの業者は、業界の自主基準である「クリーニング事故賠償基準」に準拠しています。これは、万が一、事業者の過失によって衣類が紛失・破損した場合に、その衣類の購入からの経過月数や使用状況を考慮して現在の価値(時価)を算出し、その金額を上限として賠償するというものです。

ただし、補償の上限額(例:1点あたり5万円まで、1注文あたり20万円までなど)や、補償の対象となる条件は、サービスによって異なります。また、利用者側が補償を請求できる期間(例:お届けから1週間以内など)が定められていることがほとんどです。

利用前には必ず公式サイトの「利用規約」で賠償基準や補償内容を確認し、衣類が届いたらすぐに中身をチェックすることが、万が一の際に自分の財産を守るために非常に重要です。