【2024年最新】布団の宅配クリーニングおすすめ12選 安さを比較

布団の宅配クリーニングおすすめ12選、安さを比較

毎日使う布団は、寝汗や皮脂、フケ、アカなどを吸収し、ダニや雑菌が繁殖しやすい環境です。しかし、大きくて重い布団を自宅で洗濯したり、クリーニング店に持ち込んだりするのは大変な労力がかかります。そこでおすすめなのが、自宅にいながら布団のクリーニングを依頼できる「布団の宅配クリーニング」です。

この記事では、数ある布団の宅配クリーニングサービスの中から、2024年の最新情報に基づき、特におすすめの12社を厳選して比較・解説します。さらに、料金プランや保管サービス、仕上がり日数といった観点から、失敗しないサービスの選び方や、利用するメリット・デメリット、料金相場まで網羅的にご紹介します。

この記事を読めば、あなたのライフスタイルや布団の種類に最適な宅配クリーニングサービスが見つかり、清潔で快適な睡眠環境を手に入れることができるでしょう。

布団の宅配クリーニングおすすめ12選の比較表

まずは、今回ご紹介する人気の布団宅配クリーニングサービス12社の特徴を一覧で比較してみましょう。料金プラン、保管サービスの有無、主なオプションなどをまとめていますので、サービス選びの参考にしてください。

サービス名 料金体系 料金例(税込) 保管サービス 主な無料オプション 主な有料オプション 仕上がり日数
ふとんリネット パック料金制 2枚パック 12,980円〜 最大12ヶ月 抗菌・防臭 防ダニ加工、圧縮、汗抜き加工 最短10日〜
カジタク パック料金制 2点パック 14,300円〜 最大9ヶ月 防ダニ加工 最短2週間〜
しももとクリーニング 個別料金制 掛け布団 8,580円〜 なし 抗ウイルス加工、防ダニ加工 約1〜2週間
白洋舎 個別料金制 羽毛掛け布団 6,050円〜 最大9ヶ月 防ダニ加工、はっ水加工 約2〜3週間
せんたく便 パック料金制 2点パック 11,880円〜 最大11ヶ月 シミ抜き、防虫・防カビ加工 圧縮 最短5営業日〜
キレイナ 個別料金制 羽毛掛け布団 13,200円〜 最大9ヶ月 汗抜き加工、黄ばみ・変色処理 約3週間〜
洗濯倉庫 パック料金制 2枚パック 11,880円〜 最大9ヶ月 防ダニ・抗菌・消臭加工 約1〜2週間
ベルメゾン パック料金制 2枚コース 12,900円〜 最大9ヶ月 防ダニ加工 約10日〜
ふとんLenet パック料金制 2枚コース 12,078円〜 最大7ヶ月 抗ウイルス・抗菌加工 防ダニ加工、圧縮 約10日〜
クリーニングのデア 個別料金制 羽毛掛け布団 8,800円〜 最大12ヶ月 防ダニ加工、消臭加工 約10営業日〜
ザブザブ パック料金制 2枚セット 14,080円〜 最大12ヶ月 シミ抜き 約1〜2週間
WASH&FOLD 個別料金制 掛け布団 6,050円〜 最大6ヶ月 防ダニ加工、汗抜き加工 約1〜2週間

※上記は2024年6月時点の各公式サイトの情報に基づいた内容です。料金やサービス内容は変更される可能性があるため、ご利用の際は必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

布団の宅配クリーニングおすすめ人気ランキング12選

ここからは、比較表でご紹介した12のサービスについて、それぞれの特徴や料金プラン、おすすめポイントを詳しく解説していきます。各社のこだわりや強みを比較し、ご自身にぴったりのサービスを見つけてください。

① ふとんリネット

「ふとんリネット」は、会員数70万人を超える大手宅配クリーニングサービス「リネット」が提供する布団専門のクリーニングサービスです。テレビCMなどでも知られており、その知名度と実績から多くのユーザーに選ばれています。

最大の特徴は、布団専用に開発されたこだわりの洗浄方法です。一般的なドライクリーニングではなく、たっぷりの水を使った丸洗いを採用。布団の素材や汚れの種類に応じて、7種類もの洗剤を使い分けることで、繊維の奥に染み込んだ汗や皮脂、アレルゲンを徹底的に除去します。洗浄後は、布団専用の大型乾燥機で約70℃の高温乾燥を行い、ダニを徹底的に死滅させるとともに、羽毛を根元から立ち上がらせ、ふっくらとした仕上がりを実現します。

料金体系は分かりやすいパック料金制で、2枚、3枚、4枚パックから選べます。抗菌・防臭効果のある「サボン(せっけん)の香り」または「無香料」が無料で選択できるのも嬉しいポイントです。オプションとして、アレルギーが気になる方向けの「防ダニ加工」や、収納に便利な「圧縮サービス」、頑固な汗じみを除去する「汗抜き加工」なども用意されています。

また、最長12ヶ月の長期保管サービスも提供しており、季節外の布団を預けることで、自宅の収納スペースを有効活用できます。申し込みはWebサイトから24時間可能で、集荷用の専用キットも届けてくれるため、初めての方でも簡単に利用できるでしょう。品質、利便性、オプションの豊富さのバランスが取れた、万人におすすめできるサービスです。

参照:ふとんリネット 公式サイト

② カジタク

「カジタク」は、イオングループが運営する家事代行サービスです。ハウスクリーニングや宅配クリーニングなど、暮らしをサポートする多彩なサービスを提供しており、その一環として布団クリーニングも手掛けています。

カジタクの布団クリーニングは、「ウェルカムファミリー 防ダニ・アレルゲン加工付き布団クリーニング」として、防ダニ加工が標準で付帯しているのが大きな特徴です。小さなお子様がいるご家庭や、アレルギー対策を重視する方にとって、非常に魅力的なサービスと言えるでしょう。洗浄は、布団の中綿までしっかりと洗える丸洗い方式を採用。ダニのエサとなる皮脂汚れやフケを洗い流し、ダニの通過率0%の高密度生地で保管・返却することで、アレルゲンの再付着を防ぎます。

料金は2点または3点のパック料金制。2回目以降の利用で割引が適用されるリピート割も用意されています。さらに、最長9ヶ月間の無料保管サービスも利用可能です。保管環境は、温度・湿度が徹底管理された専用倉庫なので、カビやダニの心配なく安心して預けられます。

大手イオングループならではの安心感と、満足できなかった場合にやり直してくれる「仕上がり満足保証」も付いているため、宅配クリーニングが初めてで品質に不安を感じる方にもおすすめです。申し込み後のキャンセルや日程変更にも柔軟に対応してくれる点も、利用者にとっては心強いポイントです。

参照:カジタク 公式サイト

③ しももとクリーニング

「しももとクリーニング」は、高知県の四万十川のほとりに工場を構える、環境と健康に配慮したクリーニングサービスです。最大のこだわりは、洗浄に合成洗剤や漂白剤を一切使用せず、石けんと四万十川の清流のみで洗い上げるという点にあります。

敏感肌の方やアトピーの方、赤ちゃん用の布団など、洗剤の残留が気になる場合に最適な選択肢です。天然の石けんは洗浄力がマイルドでありながら、皮脂や汗などの酸性の汚れをしっかりと中和して落とす力を持っています。洗浄後は、布団専用の平面乾燥機を使い、繊維を傷めずに低温でじっくりと乾燥させることで、羽毛のふっくら感を損なうことなく仕上げます。

料金体系は、布団の種類ごとに料金が設定されている「個別料金制」です。パック料金制と違い、布団1枚から気軽に依頼できるのがメリットです。ただし、保管サービスは提供していないため、クリーニング後すぐに使用する布団に適しています。

オプションには、ダニの忌避効果が期待できる「防ダニ加工」や、インフルエンザウイルスなどを不活化させる効果が報告されている「抗ウイルス加工」があります。オーガニックやナチュラル志向の方、化学物質に敏感な方から絶大な支持を集めている、独自性の高いサービスです。

参照:しももとクリーニング 公式サイト

④ 白洋舎

「白洋舎」は、1906年創業という長い歴史と実績を持つ、クリーニング業界の老舗です。全国に店舗を展開しているためご存知の方も多いでしょう。同社では、店舗持ち込みだけでなく、便利な宅配サービス「らくらく宅配便」でも布団クリーニングを受け付けています。

白洋舎の強みは、創業以来培ってきた高い技術力と品質管理体制にあります。布団クリーニングでは、専門のスタッフが布団の素材や状態を一点一点丁寧に見極め、最適な洗浄方法を選択します。羽毛布団であれば、中の羽毛を傷めずに汚れだけを落とす独自の技術で、本来の保温性とふっくら感を蘇らせます。

料金は個別料金制で、羽毛掛け布団、羊毛敷き布団、こたつ布団など、種類ごとに細かく設定されています。パック料金制に比べて割高に感じる場合もありますが、高級な羽毛布団やデリケートな素材の布団を安心して任せたいという方には、その価値は十分にあると言えるでしょう。

オプションも豊富で、「防ダニ加工」や、汚れをつきにくくする「はっ水加工」などが用意されています。また、最長9ヶ月の保管サービス(有料)も利用でき、適切な環境で大切な布団を保管してくれます。長年の実績と信頼を重視し、仕上がりの質に徹底的にこだわりたい方におすすめのサービスです。

参照:白洋舎 らくらく宅配便 公式サイト

⑤ せんたく便

「せんたく便」は、パック料金制の宅配クリーニングの草分け的存在で、衣類だけでなく布団のクリーニングも手掛けています。リーズナブルな価格設定と、利便性の高いサービス内容で人気を集めています。

料金は「ふとん2点パック」が基本となり、保管付きのコースも選択可能です。特筆すべきは、シミ抜きや往復送料、そして最長11ヶ月の保管サービスが無料(保管パックの場合)で利用できる点です。他社では有料オプションとなることが多いサービスが標準で含まれているため、コストパフォーマンスが非常に高いと言えます。

洗浄方法は、もちろん布団の丸洗いです。専用の洗剤で中綿の汚れまでしっかり落とし、高温乾燥でダニを死滅させます。また、保管サービスを利用した場合、防虫・防カビカバーをかけて保管してくれるため、長期間でも安心して預けることができます。

有料オプションとして「圧縮」サービスがあり、返却時に布団をコンパクトな状態で受け取りたい場合に便利です。ただし、羽毛布団の場合は羽根が折れてしまう可能性があるため、非圧縮での返却が推奨されています。料金を抑えつつ、保管サービスもしっかり利用したいという、コストパフォーマンスを重視する方に最適なサービスです。

参照:せんたく便 公式サイト

⑥ キレイナ

「キレイナ」は、ウェディングドレスやブランド品など、デリケートで特殊な衣類のクリーニングを得意とするサービスです。その高い技術力を活かし、布団クリーニングも提供しています。

キレイナの最大の特徴は、「個別洗い」と「静止乾燥」にあります。一般的なクリーニング店では、効率化のために複数の布団を一緒に洗うことが多いですが、キレイナでは他の利用者の布団とは一緒にせず、一点ずつ個別に洗浄します。これにより、衛生面での安心感はもちろん、布団ごとの状態に合わせた最適なケアが可能になります。

乾燥においても、高温で回転させるタンブラー乾燥ではなく、布団を吊るした状態で低温の風を当ててじっくり乾かす「静止乾燥」を採用。この方法により、生地や中綿へのダメージを最小限に抑え、羽毛の折れや偏りを防ぎ、新品のようなふっくら感を復元します。

料金は個別料金制で、他のサービスと比較すると高めの設定です。しかし、オーガニック系の布団や、高級羽毛布団、デザイナーズの寝具など、絶対に失敗したくない大切な布団を任せるには、最も信頼できる選択肢の一つと言えるでしょう。オプションで「汗抜き加工」や「黄ばみ・変色処理」なども依頼でき、プロの技術で諦めていた汚れに対応してもらえる可能性があります。品質を最優先に考える方におすすめのプレミアムなサービスです。

参照:キレイナ 公式サイト

⑦ 洗濯倉庫

「洗濯倉庫」は、布団専門の宅配クリーニングサービスとして、多くのリピーターに支持されています。「防ダニ・抗菌・消臭加工」が全品に無料で標準加工されているのが大きな魅力です。

料金体系は分かりやすいパック料金制で、1枚から4枚まで対応しています。洗浄は、たっぷりの水でオゾン水を使って洗い、中綿の奥の汚れやアレルゲンを分解・除去します。オゾンには除菌・消臭効果があるため、汗のニオイや加齢臭などが気になる方にも効果的です。乾燥は、70℃の高温でダニを死滅させ、ふっくらと仕上げます。

最長9ヶ月の無料保管サービスも付いており、衣替えのシーズンに大変便利です。保管場所は空調管理された専用の倉庫で、カビや湿気の心配もありません。

また、布団を入れる集荷袋のサイズが比較的大きいため、厚手の布団やキングサイズの布団でも入れやすいと評判です。サービス内容と料金のバランスが良く、特に衛生面を重視し、無料オプションの充実度で選びたい方にとって満足度の高いサービスと言えるでしょう。

参照:洗濯倉庫 公式サイト

⑧ ベルメゾン

大手通販サイト「ベルメゾン」が提供する布団の宅配クリーニングサービスです。通販で培ったノウハウを活かし、分かりやすく利用しやすいサービス設計が特徴です。

ベルメゾンのサービスは、集荷キットが不要という手軽さが魅力です。申し込み後、自宅にあるビニール袋や段ボールに布団を詰めて、指定の日時に配送業者に渡すだけ。集荷キットの到着を待つ必要がないため、思い立った時にすぐ依頼できます。

料金はパック料金制で、2枚または3枚のコースから選べます。最長9ヶ月の無料保管サービスも利用でき、かさばる布団を預けておくことでクローゼットがすっきりします。洗浄は、もちろん専門工場での丸洗いで、中綿の汚れをしっかり落としてくれます。

有料オプションとして「防ダニ加工」を追加できます。普段からベルメゾンで買い物をしている方であれば、ベルメゾン・ポイントが貯まる・使えるというメリットもあります。申し込みの手軽さと、大手ならではの安心感を求める方におすすめのサービスです。

参照:ベルメゾン ネット 公式サイト

⑨ ふとんLenet

「ふとんLenet」は、布団のレンタルサービスも手掛ける会社が運営する宅配クリーニングです。名前が「ふとんリネット」と似ていますが、別のサービスなので注意が必要です。

ふとんLenetの特徴は、全品に「抗ウイルス・抗菌加工」が標準で付いている点です。衛生意識の高まりに応えるサービス内容で、安心して布団を預けることができます。料金はパック料金制で、1枚から4枚まで対応。布団の組み合わせが自由で、掛け布団や敷布団、こたつ布団、毛布などを自由に組み合わせてパックにできるのが便利なポイントです。

洗浄は、南アルプスの天然水を使用した丸洗いで、環境にも配鵡しています。乾燥は、タンブラー乾燥と平面乾燥を組み合わせることで、ふっくら感を最大限に引き出します。

最長7ヶ月の保管サービスも利用可能で、次のシーズンまで最適な環境で保管してくれます。有料オプションには「防ダニ加工」や「圧縮お届け」があります。抗ウイルス加工を標準で受けたい方や、様々な種類の寝具をまとめてクリーニングに出したい方に適したサービスです。

参照:ふとんLenet 公式サイト

⑩ クリーニングのデア

「クリーニングのデア」は、衣類や布団、絨毯、ぬいぐるみなど、家庭では洗えない特殊品のクリーニングを得意とする専門的なサービスです。健康と環境への配慮を徹底しており、すべてのクリーニングに無添加の天然石けんを使用しています。

しももとクリーニングと同様に、化学物質に敏感な方や、赤ちゃんの布団を安心してクリーニングしたい方に最適です。デアではさらに、布団の状態に応じてEM菌(有用微生物群)を活用した洗浄を行うこともあり、汚れやニオイを根本から分解します。

料金は個別料金制で、布団1枚から依頼できます。ムートンやシルク、ノンキルトの羽毛布団など、他店で断られがちな特殊素材の布団にも対応できる高い技術力が強みです。専門の職人が一点一点手作業で仕上げるため、仕上がりの質は非常に高い評価を得ています。

最長12ヶ月の長期保管サービスも提供しており、大切な布団を万全の体制で預かってもらえます。料金はやや高めですが、他では扱えない特殊な布団や、最高の品質を求める方にとって、頼りになる存在です。

参照:クリーニングのデア 公式サイト

⑪ ザブザブ

「ザブザブ」は、シンプルな料金体系と手厚いサービスで人気の布団宅配クリーニングです。創業50年以上の実績があり、長年培ったノウハウで高品質なクリーニングを提供しています。

料金体系は分かりやすいパック料金制で、2枚または3枚のセットから選べます。シミ抜きが無料で、ある程度のシミであれば追加料金なしで対応してくれるのが嬉しいポイントです。洗浄は、オゾン水を使った丸洗いで、除菌・消臭効果も期待できます。

ザブザブの大きな魅力は、最長12ヶ月という業界最長クラスの無料保管サービスです。次の冬まで夏布団を、次の夏まで冬布団を預かってもらえるため、収納スペースに悩む必要がなくなります。保管環境も、もちろん温度・湿度が管理された専用倉庫です。

全国往復送料無料(一部地域を除く)で、利用しやすい価格設定ながら、長期保管やシミ抜きといった付加価値の高いサービスが標準で付いてくる、コストパフォーマンスに優れたサービスです。シンプルで分かりやすく、お得に利用したい方におすすめです。

参照:ザブザブ 公式サイト

⑫ WASH&FOLD

「WASH&FOLD」は、全国にコインランドリー併設型の店舗を展開する、新しいスタイルのクリーニングサービスです。店舗でのサービスに加え、宅配クリーニングも提供しており、そのデザイン性の高さと利便性で注目されています。

WASH&FOLDの布団クリーニングは、衛生面を考慮した「個別洗い」が基本です。他のお客様の布団と一緒に洗われることがないため、安心して任せられます。洗浄には、ヤシの実由来の肌と環境にやさしい洗剤を使用しています。

集荷の際には、おしゃれなデザインのランドリーバッグに入れて預けるスタイルが特徴で、クリーニングの時間を少し楽しくしてくれます。料金は個別料金制で、掛け布団、敷布団、毛布など、アイテムごとに設定されています。

最長6ヶ月の保管サービスも利用可能で、オプションで「防ダニ加工」や「汗抜き加工」を追加することもできます。都市部を中心に店舗も多いため、いざという時に店舗スタッフに相談できる安心感もあります。デザインや個別の扱いにこだわりたい、新しいライフスタイルを求める方におすすめのサービスです。

参照:WASH&FOLD 公式サイト

布団の宅配クリーニングの選び方で失敗しない6つのポイント

料金プランで選ぶ、保管サービスの有無と期間で選ぶ、オプション加工の種類で選ぶ、仕上がりまでの日数で選ぶ、対応している布団の種類を確認する、口コミや評判を参考にする

数多くの布団宅配クリーニングサービスの中から、自分に最適なものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、後悔しないための6つの選び方を詳しく解説します。

① 料金プランで選ぶ

料金プランは、主に「パック料金制」と「個別料金制」の2種類に大別されます。それぞれの特徴を理解し、自分の利用シーンに合ったプランを選びましょう。

料金プラン メリット デメリット こんな人におすすめ
パック料金制 ・複数枚出すと割安になる
・料金計算がシンプルで分かりやすい
・1枚だけ出したい場合は割高になる
・布団の種類に関わらず料金が同じ場合がある
・家族分など、まとめて複数枚の布団をクリーニングしたい人
・料金を明確にしておきたい人
個別料金制 ・1枚から気軽に頼める
・布団の種類やサイズに応じた適正価格になる
・複数枚出すとパック料金より割高になることがある
・合計金額の計算が少し複雑になる
・1枚だけクリーニングしたい人
・毛布など、パックでは損に感じる小さな寝具を出したい人
・高級布団など、特別なケアが必要な布団を出したい人

パック料金制

パック料金制は、「2枚で〇〇円」「3枚で〇〇円」といったように、枚数単位で料金が決まるシステムです。多くのサービスで採用されており、家族分など複数枚の布団をまとめてクリーニングに出す場合に、1枚あたりの単価が安くなる傾向があります。

メリットは、料金が明快で予算を立てやすいことです。掛け布団でも敷布団でも、あるいはこたつ布団でも同じ1枚としてカウントされることが多いため(一部例外あり)、厚手でクリーニング代が高くなりがちな布団を出すと、よりお得感が増します。

一方で、1枚だけクリーニングしたい場合には割高になってしまったり、薄い毛布などをパックに含めると損をした気分になったりする可能性もあります。一度に2枚以上の布団をクリーニングする予定がある方には、パック料金制がおすすめです。

個別料金制

個別料金制は、「羽毛掛け布団シングル 〇〇円」「羊毛敷布団ダブル △△円」というように、布団の種類やサイズに応じて1枚ずつ料金が設定されているシステムです。

メリットは、1枚から無駄なく依頼できる点です。また、布団の素材や大きさに応じた適正な価格でクリーニングしてもらえるため、納得感があります。高級な布団や特殊な素材の布団を扱う専門的なクリーニング店では、この個別料金制が採用されていることが多いです。

デメリットは、複数枚出すとパック料金制よりも合計金額が高くなる可能性があることです。また、申し込む前に自分で合計金額を計算する手間が少しだけかかります。とりあえず1枚だけ試してみたい方や、他店で断られた特殊な布団をクリーニングしたい方には、個別料金制が適しています。

② 保管サービスの有無と期間で選ぶ

布団の宅配クリーニングの大きな魅力の一つが、クリーニング後の布団をそのまま次のシーズンまで預かってくれる「保管サービス」です。

このサービスを利用すれば、押し入れやクローゼットのかさばる布団がなくなり、収納スペースを有効に活用できます。特に、マンションなどで収納が限られているご家庭にとっては、非常に価値のあるサービスと言えるでしょう。

選ぶ際のポイントは以下の3つです。

  1. 保管サービスの有無: そもそも保管サービスを提供しているかを確認します。提供していないサービスもあるため、保管を希望する場合は必須のチェック項目です。
  2. 保管期間: 保管期間はサービスによって異なり、一般的には最大6ヶ月から9ヶ月程度ですが、中には「せんたく便(最大11ヶ月)」や「ふとんリネット(最大12ヶ月)」のように、さらに長期間預かってくれるところもあります。いつ布団を使いたいかを逆算し、十分な期間をカバーできるサービスを選びましょう。
  3. 保管環境: 大切な布団を長期間預けるのですから、保管環境は非常に重要です。多くの優良サービスでは、温度・湿度が24時間管理された専用倉庫で保管しています。公式サイトなどで「空調完備」「適切な温湿度管理」といった記述があるかを確認すると安心です。劣悪な環境で保管されると、カビやダニが再発する原因にもなりかねません。

保管サービスは無料で付帯していることが多いですが、一部有料の場合もあるため、料金体系もしっかり確認しておきましょう。

③ オプション加工の種類で選ぶ

基本的なクリーニングに加えて、より快適な睡眠環境を実現するための様々なオプション加工が用意されています。自分の悩みや目的に合わせて、必要なオプションを選びましょう。

防ダニ・防菌・抗ウイルス加工

アレルギー対策を徹底したい方や、小さなお子様がいるご家庭に特におすすめなのが、「防ダニ加工」です。クリーニングでダニを死滅させた後、ダニが嫌がる成分を布団にコーティングすることで、一定期間ダニを寄せ付けにくくする効果が期待できます。サービスによっては、この加工が無料で標準装備されている場合(例:カジタク、洗濯倉庫)もあります。

同様に、菌の繁殖を抑える「防菌加工」や、ウイルスを不活化させる効果を持つ「抗ウイルス加工」(例:ふとんLenet)なども、衛生面を重視する方には嬉しいオプションです。

圧縮サービス

クリーニング済みの布団を圧縮袋に入れてコンパクトな状態で返却してくれるサービスです。返却後の収納スペースを最小限に抑えたい場合に非常に便利です。

ただし、注意点もあります。特に羽毛布団の場合、長期間圧縮したままだと中の羽毛(ダウン)が折れたり、潰れたりして、本来のふっくら感や保温性が損なわれる可能性があります。そのため、多くのサービスでは羽毛布団への圧縮を推奨していません。返却後はできるだけ早く開封し、布団に空気を含ませるようにしましょう。ポリエステルなど化学繊維の布団であれば、圧縮による影響は比較的小さいです。

シミ抜き

飲み物をこぼした跡や、血液、子どものおねしょの跡など、気になるシミがある場合に依頼したいのが「シミ抜き」です。

サービスによっては、一定の範囲内であれば無料で対応してくれるところ(例:せんたく便)もありますが、特殊な薬品や技術が必要な頑固なシミは、有料のオプションとなることが一般的です。

ただし、シミは時間が経てば経つほど繊維に定着し、落としにくくなります。プロの技術をもってしても、完全に落としきれない場合があることは理解しておく必要があります。シミがある場合は、申し込み時にその場所や原因を詳しく伝えておくと、より適切な処置をしてもらいやすくなります。

④ 仕上がりまでの日数で選ぶ

布団の宅配クリーニングは、集荷から検品、洗浄、乾燥、発送という工程を経るため、店舗持ち込み型のクリーニングに比べて仕上がりまでに時間がかかります。

通常の仕上がり日数は、おおむね10日〜3週間程度が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、いくつかの要因で変動します。

  • 繁忙期: 衣替えのシーズンである春(4月〜6月)や秋(9月〜11月)は注文が殺到するため、通常よりも納期が長くなる傾向があります。1ヶ月以上かかる場合もあるため、利用する際は余裕を持ったスケジュールで申し込みましょう。
  • 保管サービスの利用: 保管サービスを利用する場合は、もちろん指定した返却時期(数ヶ月後)まで布団は戻ってきません。
  • 工場の場所: サービスによっては、工場が遠隔地にあるため、配送に時間がかかる場合があります。

急いでクリーニングしてほしい場合は、「せんたく便」のように最短5営業日といったスピーディーな対応を謳っているサービスを選ぶと良いでしょう。逆に、特に急いでいない場合や保管サービスを利用する場合は、納期はそれほど気にする必要はありません。自分の利用したいタイミングに合わせて、公式サイトで最新の納期情報を確認することが重要です。

⑤ 対応している布団の種類を確認する

一口に布団と言っても、その素材や構造は様々です。クリーニングを依頼する前に、自分の布団がそのサービスで取り扱い可能かを必ず確認しましょう。

多くのサービスで対応しているのは、一般的な「羽毛布団」「羊毛布団」「綿布団」「ポリエステルなどの化学繊維布団」です。

一方で、以下のような特殊な布団は、断られたり、特別なコースや追加料金が必要になったりすることがあります。

  • シルク(真綿)布団: 非常にデリケートなため、専門的な技術が必要です。
  • ムートン素材の寝具: 皮革製品の扱いとなり、特殊クリーニングが必要です。
  • ノンキルトの羽毛布団: 縫い目がないため、洗浄中に中の羽毛が偏ってしまうリスクがあります。
  • 低反発・高反発ウレタン素材のマットレス: 水洗いができず、乾燥機にかけると素材が劣化するため、基本的にはクリーニング不可です。
  • 洗濯表示タグがない、または「水洗い不可」の表示がある布団: 原則としてクリーニングできません。

申し込み前に、必ず布団についている洗濯表示タグを確認しましょう。もし対応可能か分からない場合は、事前にカスタマーサポートに問い合わせるのが確実です。大切な布団をトラブルなくクリーニングするためにも、この確認作業は怠らないようにしましょう。

⑥ 口コミや評判を参考にする

実際にサービスを利用した人の声は、公式サイトだけでは分からないリアルな情報を得るための貴重な手がかりになります。SNSや比較サイトなどで、口コミや評判をチェックしてみましょう。

ただし、口コミを参考にする際には、以下の点に注意が必要です。

  • 情報の鮮度: あまりに古い口コミは、現在のサービス内容と異なっている可能性があります。できるだけ最近の投稿を参考にしましょう。
  • 客観的な視点: 「最悪だった」「最高だった」といった感情的な評価だけでなく、なぜそう感じたのか、具体的な理由が書かれている口コミは信頼性が高いです。仕上がりの質、スタッフの対応、納期の正確さなど、具体的な評価ポイントに注目しましょう。
  • 良い点と悪い点の両方を見る: どんなに評価の高いサービスでも、悪い口コミがゼロということは稀です。良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を通し、その内容が自分にとって許容できる範囲のデメリットかどうかを判断することが重要です。
  • サクラや不自然な投稿に注意: 極端に褒めすぎている投稿や、複数のサイトで同じ文章が使い回されているような場合は、サクラの可能性も疑いましょう。

複数の情報源を比較検討し、総合的に判断することが、賢い口コミの活用法です。

布団の宅配クリーニングとは

布団の宅配クリーニングとは

布団の宅配クリーニングとは、インターネットや電話で申し込み、宅配業者が自宅まで布団を集荷・配達してくれるサービスです。利用者は重い布団を運ぶ手間なく、プロによる高品質なクリーニングを受けられます。ここでは、従来のクリーニング方法との違いを解説します。

店舗持ち込み型クリーニングとの違い

従来のクリーニング方法である店舗持ち込み型と、宅配クリーニングにはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を比較してみましょう。

比較項目 布団の宅配クリーニング 店舗持ち込み型クリーニング
手間 自宅で完結するため、非常に楽 店舗まで布団を運ぶ労力と時間がかかる
利便性 24時間いつでもネットで申込可能 店舗の営業時間内に行く必要がある
料金 送料込み。パック料金なら割安な場合も 送料はかからないが、1枚あたりの単価は高めなことも
仕上がり 布団専門工場での丸洗いが多く、高品質 店舗によって洗浄方法や設備が異なる
保管サービス 長期保管サービスが充実していることが多い 基本的になし、または短期間で有料
納期 集配の時間がかかるため、比較的長い(10日〜) 比較的早い(数日〜1週間程度)
相談のしやすさ メールや電話でのやり取りが中心 対面でシミの場所などを直接伝えられる

最大の違いは、やはり「手間」です。宅配クリーニングは、かさばる布団を車に乗せたり、コインランドリーまで何往復もしたりする必要が一切ありません。玄関先で業者に渡すだけで完了するため、車を持っていない方、高齢者や子育て中の家庭、高層マンションに住んでいる方などにとって、そのメリットは計り知れません。

また、24時間いつでも自分の都合の良い時間に申し込める利便性や、収納スペースを確保できる長期保管サービスも、店舗持ち込み型にはない大きな魅力です。

一方で、店舗持ち込み型には、スタッフと対面で「このシミを重点的に落としてほしい」といった細かな要望を直接伝えられるメリットや、仕上がりまでの期間が比較的短いという利点があります。

コインランドリーでの洗濯との違い

「コインランドリーの大型洗濯機で洗えば安く済むのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、コインランドリーでの洗濯とプロのクリーニングには、仕上がりの質や衛生面で大きな違いがあります。

比較項目 布団の宅配クリーニング コインランドリーでの洗濯
手間 自宅で完結。手間は最小限 布団の運搬、洗濯・乾燥の待ち時間がかかる
料金 1枚あたり数千円〜 1枚あたり1,500円〜3,000円程度で比較的安い
洗浄力 布団専用の洗剤と機械で中綿の奥まで洗浄 家庭用に近い洗剤。表面的な汚れは落ちる
乾燥 専用の大型乾燥機で中まで完全に乾燥 中まで完全に乾かすのが難しく、生乾きの恐れ
ダニ対策 高温乾燥でダニを死滅させ、フンや死骸も洗い流す ダニは死滅しても、フンや死骸が繊維に残りやすい
仕上がり ふっくら感が復元される 偏りやゴワつきが出ることがある
失敗リスク プロが対応するため、ほぼない 素材を傷めたり、生乾きでカビが発生するリスクがある

コインランドリーの最大のメリットは料金の安さですが、最も重要な「乾燥」の工程に大きな違いがあります。布団は中綿まで完全に乾かさないと、内部で雑菌が繁殖し、カビや悪臭の原因となってしまいます。家庭用の乾燥機はもちろん、コインランドリーの乾燥機でも、分厚い布団の芯まで完璧に乾かすのは至難の業です。

その点、プロのクリーニング工場には、布団を均一に、かつ効率的に乾燥させるための専用大型乾燥機があります。これにより、生乾きの心配なく、羽毛をふっくらと立ち上がらせることができます。

また、アレルギーの原因となるダニ対策においても、コインランドリーの高温乾燥でダニを死滅させることは可能ですが、その後のフンや死骸は洗浄だけでは十分に除去できず、繊維の中に残ってしまうことがあります。プロのクリーニングでは、大量の水ですすぎ洗いを行うことで、これらのアレルゲンもしっかりと洗い流します。

安さだけでコインランドリーを選ぶと、時間と労力をかけたのに、かえって布団の状態を悪化させてしまうリスクがあることを理解しておく必要があります。

布団の宅配クリーニングを利用する3つのメリット

重い布団を運ぶ手間が省ける、24時間いつでもネットで申し込める、保管サービスで収納スペースを確保できる

布団の宅配クリーニングが多くの人に選ばれるのには、明確な理由があります。ここでは、その代表的な3つのメリットを深掘りして解説します。

① 重い布団を運ぶ手間が省ける

これが宅配クリーニングを利用する最大のメリットと言っても過言ではありません。冬用の掛け布団や敷布団は、1枚でもかなりの重量と体積があります。これを家族分まとめてクリーニングに出すとなると、想像以上の重労働です。

  • 車がない場合: 自力でクリーニング店やコインランドリーまで運ぶのは非常に困難です。
  • マンションやアパートの高層階に住んでいる場合: エレベーターがあったとしても、駐車場やエントランスまでの移動が大変です。
  • 高齢者や妊娠中、子育て中の場合: 重いものを持つのが身体的に負担になります。
  • 仕事で忙しい場合: 店舗の営業時間に間に合わなかったり、休日にわざわざ時間を作ったりする必要があります。

宅配クリーニングなら、これらの問題をすべて解決できます。玄関先で宅配業者に布団を渡すだけ。あとはクリーニングが終わって自宅に届くのを待つだけです。この「手間からの解放」は、一度体験すると元には戻れないほどの快適さをもたらしてくれます。時間と労力を節約できることは、忙しい現代人にとって非常に大きな価値があるのです。

② 24時間いつでもネットで申し込める

店舗持ち込み型のクリーニング店は、当然ながら営業時間が決まっています。平日の日中は仕事で立ち寄れず、休日は混雑していることも少なくありません。

その点、布団の宅配クリーニングは、ほとんどのサービスがWebサイトから24時間365日いつでも申し込みが可能です。仕事終わりの深夜でも、家事の合間のちょっとした時間でも、自分の好きなタイミングで手続きを済ませることができます。

申し込みフォームも分かりやすく設計されていることが多く、コースの選択、オプションの追加、集荷日時の指定、支払い情報の入力などを、画面の指示に従って進めるだけで簡単に完了します。思い立ったときにすぐアクションを起こせるこの手軽さは、店舗型にはない大きなアドバンテージです。

③ 保管サービスで収納スペースを確保できる

多くの宅配クリーニングサービスが提供している「長期保管サービス」は、単なるクリーニング以上の価値を提供します。

日本の住宅、特に都市部のマンションなどでは、収納スペースが限られていることが少なくありません。冬用の分厚い羽毛布団やこたつ布団は、シーズンオフの間、押し入れやクローゼットの大部分を占領してしまいます。

この保管サービスを利用すれば、クリーニングしたての清潔な状態のまま、次のシーズンが来るまで布団を預かってもらえます。これにより、自宅の収納スペースに大きなゆとりが生まれます。空いたスペースを他のものの収納に活用したり、部屋全体をすっきりと見せたりすることができます。

さらに、自己流の保管方法では、湿気によるカビやダニの再繁殖が心配ですが、プロの保管サービスなら温度・湿度が管理された最適な環境で保管してくれるため安心です。大切な布団を最高のコンディションで維持できるという点でも、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

布団の宅配クリーニングを利用する3つのデメリット

仕上がりまでに時間がかかる、対面で細かな要望を伝えにくい、送料がかかる場合がある

多くのメリットがある一方で、布団の宅配クリーニングにはいくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを事前に理解し、対策を考えることで、より満足度の高い利用につながります。

① 仕上がりまでに時間がかかる

店舗持ち込み型のクリーニングが数日~1週間程度で仕上がるのに対し、宅配クリーニングは集荷・配送の時間が加わるため、一般的に10日~3週間程度と長めの納期が必要です。

【宅配クリーニングの工程】
申込 → 集荷 → 工場到着 → 検品 → 洗浄 → 乾燥 → 仕上げ → 梱包 → 発送 → 自宅到着

これだけの工程を経るため、どうしても時間がかかってしまいます。さらに、衣替えシーズンの4月~6月や9月~11月は注文が集中する繁忙期となり、1ヶ月以上待つケースも珍しくありません。

このデメリットへの対策は、「計画的な利用」に尽きます。来客の予定がある、すぐに使いたい、といった急ぎのニーズには対応が難しい場合が多いです。シーズンオフの布団をクリーニングに出す、衣替えのタイミングで早めに申し込むなど、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

② 対面で細かな要望を伝えにくい

店舗であれば、「このシミは昨日つけた醤油です」「襟元のこの部分の汚れが特に気になる」といった細かな要望を、スタッフに布団を見せながら直接伝えることができます。

宅配クリーニングの場合、このような対面でのコミュニケーションが取れないため、要望の伝達に一工夫必要になることがあります。

このデメリットへの対策としては、以下のような方法が考えられます。

  • 申込フォームの備考欄を活用する: 多くのサービスでは、申し込み時に要望を書き込める備考欄やコメント欄が用意されています。ここに、シミの種類や場所、特に気になっている点などをできるだけ具体的に記入しましょう。
  • 指示書を同梱する: クリーニングに出す布団と一緒に、要望を書いたメモや指示書を同梱するのも有効な方法です。汚れの部分を指し示す簡単な図などを描くと、より伝わりやすくなります。
  • 事前に問い合わせる: 非常に高価な布団や、特殊な汚れがある場合は、申し込み前にカスタマーサポートに電話やメールで相談してみるのも良いでしょう。

少しの手間をかけることで、意思疎通のズレを防ぎ、満足のいく仕上がりにつながります。

③ 送料がかかる場合がある

宅配クリーニングの料金には、往復の送料が含まれていることがほとんどです。しかし、サービスによっては「〇〇円以上の利用で送料無料」といった条件が設けられている場合があります。また、北海道、沖縄、離島などの一部地域では、追加で送料が発生するケースが一般的です。

パック料金制の場合は送料込みの価格設定になっていることが多いですが、個別料金制で少量の注文をした際に、合計金額が送料無料の条件に満たない可能性があります。

対策としては、申し込み前に公式サイトの「ご利用ガイド」や「よくある質問」のページで、送料に関する規定を必ず確認することです。追加料金の有無を把握しておくことで、「思ったより高くついた」という事態を避けることができます。特に、お住まいの地域が追加送料の対象エリアになっていないかは、注意深くチェックしましょう。

布団の宅配クリーニングの料金相場

布団の宅配クリーニングを利用する上で、最も気になるのが料金でしょう。ここでは、布団の種類別やオプションの料金相場について解説します。

布団の種類別の料金相場

料金は、前述の通り「パック料金制」か「個別料金制」かによって大きく異なります。

【パック料金制の相場】
パック料金制は、枚数が多くなるほど1枚あたりの単価が安くなるのが特徴です。

  • 2枚パック: 11,000円 ~ 15,000円
  • 3枚パック: 13,000円 ~ 18,000円
  • 4枚パック: 15,000円 ~ 22,000円

多くのサービスでは、掛け布団、敷布団、こたつ布団などを自由に組み合わせて1枚としてカウントできますが、ベビー布団や毛布は2枚で1枚分としてカウントされるなど、独自のルールがある場合もありますので確認が必要です。

【個別料金制の相場】
個別料金制は、布団の種類や素材、サイズによって価格が変動します。

布団の種類(シングルサイズの場合) 料金相場(税込)
羽毛掛け布団 5,500円 ~ 13,000円
羊毛・綿・化繊 掛け布団 4,500円 ~ 8,000円
羊毛・綿・化繊 敷布団 5,000円 ~ 9,000円
こたつ布団(掛け・敷きセット) 7,000円 ~ 12,000円
毛布 1,500円 ~ 4,000円

高級素材を使用している布団や、特殊な加工が必要な布団は、相場よりも高くなる傾向があります。例えば、オーガニック洗浄や個別洗いなど、こだわりのサービスを提供しているところは、価格設定も高めになります。料金だけでなく、その価格に見合ったサービス内容であるかを総合的に判断することが大切です。

オプション料金の相場

基本的なクリーニングに加えて、さまざまなオプションが用意されています。必要に応じて追加することで、より満足度を高めることができます。

オプション加工 料金相場(税込) 概要
防ダニ加工 1,000円 ~ 3,000円/枚 ダニを寄せ付けにくくする加工。アレルギー対策に。
圧縮サービス 500円 ~ 1,500円/枚 布団を圧縮して返却。収納スペースの節約に。
シミ抜き(特殊) 1,000円 ~ 5,000円/箇所 古いシミや広範囲のシミなど、特別な処理が必要な場合。
汗抜き加工 1,500円 ~ 3,000円/枚 水洗いだけでは落ちにくい汗の成分を強力に分解。
抗ウイルス加工 1,000円 ~ 2,500円/枚 繊維上の特定のウイルスを減少させる加工。

これらのオプションは、サービスによっては無料で標準装備されていることもあります。特に「防ダニ加工」は無料で提供している会社も多いので、アレルギーが気になる方はそうしたサービスを選ぶとお得です。自分にとって必要なオプションは何かを考え、トータルでのコストパフォーマンスを比較検討しましょう。

布団の宅配クリーニングの利用の流れ4ステップ

インターネットで申し込む、布団を梱包して発送する、クリーニング工場で洗浄・乾燥、自宅で受け取る

布団の宅配クリーニングの利用方法は非常にシンプルです。ここでは、申し込みから受け取りまでの一般的な流れを4つのステップに分けて解説します。初めての方でも、この流れを把握しておけばスムーズに利用できます。

① STEP1:インターネットで申し込む

まずは、利用したい宅配クリーニングサービスの公式サイトにアクセスします。

  1. コース・プランの選択: 「2枚パック」「3枚保管付きパック」など、希望するコースを選びます。個別料金制の場合は、クリーニングに出す布団の種類と枚数を選択します。
  2. オプションの選択: 防ダニ加工や圧縮サービスなど、希望するオプションがあれば追加します。
  3. 個人情報・集荷/配達希望日の入力: 氏名、住所、連絡先などの個人情報を入力します。その後、布団を集荷に来てもらう希望の日時と、クリーニング後の布団を配達してもらう希望の日時(保管サービスを利用しない場合)を指定します。
  4. 支払い情報の入力: クレジットカード決済や代金引換、後払いなど、サービスが対応している支払い方法を選択し、必要な情報を入力します。
  5. 申し込み完了: 入力内容を最終確認し、申し込みを確定します。完了後、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。

多くのサービスでは、この申し込み手続きの際に「集荷キット(布団を入れる専用の袋や配送伝票など)」を送付してもらうかを選択します。

② STEP2:布団を梱包して発送する

申し込みが完了したら、指定した集荷日に向けて布団を梱包します。

  1. 集荷キットの到着: 申し込みから数日後に、自宅に集荷キットが届きます。(※キット不要のサービスや、自分で用意するプランもあります)
  2. 布団の梱包: 集荷キットに入っている布団袋に、クリーニングに出す布団を詰めます。袋が破れないように、無理に詰め込みすぎないように注意しましょう。複数の布団を入れる場合は、畳んで重ねて入れるとスムーズです。
  3. 配送伝票の貼り付け: キットに同梱されている配送伝票(多くは記入済みの着払い伝票)を、布団袋の所定の場所に貼り付けます。
  4. 集荷: 指定した日時に、宅配業者のドライバーが自宅まで集荷に来てくれます。梱包した布団袋を渡せば、発送手続きは完了です。あとはプロに任せましょう。

③ STEP3:クリーニング工場で洗浄・乾燥

発送された布団は、クリーニング工場の専門スタッフのもとへ届けられます。

  1. 検品: 工場に到着後、まずは専門のスタッフが布団の状態を1枚ずつチェックします。破れやほつれの有無、シミや汚れの状態、素材などを確認し、最適なクリーニング方法を判断します。この時点でクリーニング不可と判断された場合は、利用者に連絡が入ります。
  2. 前処理: シミや特にひどい汚れがある場合は、洗浄前につけ置きや部分的なシミ抜きなどの前処理が行われます。
  3. 洗浄(丸洗い): 大型で高性能な布団専用の洗濯機を使い、たっぷりの水と専用洗剤で中綿の芯までしっかりと丸洗いします。汗や皮脂、ダニのフンや死骸といったアレルゲンを徹底的に洗い流します。
  4. 乾燥: 洗浄後は、布団専用の大型乾燥機で高温乾燥させます。これにより、ダニを完全に死滅させると同時に、繊維の根元から乾かすことで、羽毛などをふっくらと復元させます。
  5. 仕上げ・検品: 乾燥後、オプションの加工などを施し、最終的な仕上がりをスタッフが厳しくチェックします。

④ STEP4:自宅で受け取る

すべての工程が完了した布団は、丁寧に梱包され、利用者のもとへ発送されます。

  1. 発送連絡: 多くのサービスでは、布団の発送が完了した時点でメールなどでお知らせが届きます。配送状況を追跡できる伝票番号も記載されていることが多いです。
  2. 受け取り: 申し込み時に指定した配達希望日、または保管サービスを利用した場合は指定した返却時期に、クリーニング済みの布団が自宅に届きます。
  3. 開封・確認: 布団を受け取ったら、できるだけ早く開封し、仕上がり状態を確認しましょう。特に圧縮サービスを利用した場合は、すぐに袋から出して布団を広げ、風通しの良い場所で陰干しすると、ふっくら感が戻りやすくなります。

万が一、仕上がりに不備や気になる点があった場合は、すぐにサービスのカスタマーサポートに連絡しましょう。再仕上げ保証などがあるサービスなら、誠実に対応してもらえます。

布団クリーニングに関する基礎知識

なぜ布団はクリーニングに出す必要があるのでしょうか。ここでは、快適な睡眠のために知っておきたい布団クリーニングの基礎知識を解説します。

布団クリーニングが必要な理由

毎日使う布団は、自分では気づかないうちに大量の汚れを溜め込んでいます。天日干しや掃除機だけでは取り除けない汚れをリセットするために、定期的なプロによるクリーニングが必要です。

アレルギーの原因となるダニやハウスダストの除去

布団は、ダニにとって絶好の繁殖場所です。ダニは人のフケやアカ、汗をエサにし、20~30℃の温度と60~80%の湿度という、まさに睡眠中の布団と同じ環境を好みます。

1枚の布団には、数十万~数百万匹のダニが生息しているとも言われています。そして、本当に問題なのは生きているダニそのものよりも、そのフンや死骸です。これらが乾燥して細かくなり、空気中に舞い上がったものを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などを引き起こすアレルゲン(ハウスダスト)となります。

天日干しは湿気を飛ばすのには有効ですが、ダニは熱くない布団の裏側に逃げ込むだけで、完全に死滅させるのは困難です。また、掃除機で吸えるのは表面のフンや死骸だけで、繊維の奥に入り込んだものは取り除けません。

プロの丸洗いと高温乾燥は、ダニを根本から除去する最も効果的な方法です。大量の水で中綿ごと洗い流すことでダニのフンや死骸を排出し、その後の高温乾燥で生きているダニを確実に死滅させることができます。

寝汗や皮脂汚れによるニオイや黄ばみの解消

人は、一晩でコップ1杯分(約200ml)の汗をかくと言われています。この汗には水分だけでなく、塩分や皮脂、アンモニアなどが含まれており、これらが布団に吸収されて蓄積していきます。

蓄積した汗や皮脂は、雑菌のエサとなり、分解される過程で不快なニオイを発生させます。また、時間の経過とともに酸化することで、布団カバーを付けていても防ぎきれない黄ばみの原因となります。

これらの汚れは水溶性のため、ドライクリーニングでは十分に落とすことができません。布団の宅配クリーニングで行われる「水洗い(丸洗い)」は、これらの汗や皮脂汚れを根本から洗い流すのに最適です。クリーニング後の布団は、ニオイや黄ばみがリセットされ、衛生的なだけでなく、吸湿性も回復するため、より快適な寝心地を取り戻すことができます。

クリーニングに出す適切な頻度

布団を清潔に保つためのクリーニング頻度は、使い方や体質によっても異なりますが、一般的には「半年に1回」から「1年に1回」が推奨されています。

  • 半年に1回がおすすめな人:
    • アレルギー体質の方
    • 小さなお子様やペットがいるご家庭
    • 汗をかきやすい方
  • 1年に1回がおすすめな人:
    • 特に上記に当てはまらない、一般的な方

クリーニングに出すタイミングとしては、季節の変わり目である「衣替え」の時期が最も効率的です。

  • 春(4月~5月頃): 冬に使った羽毛布団や毛布をクリーニングに出し、そのまま保管サービスを利用する。
  • 秋(9月~10月頃): 夏に使った肌掛け布団やタオルケットをクリーニングに出す。

このように、使わなくなった布団をしまうタイミングでクリーニングに出す習慣をつけることで、汚れを長期間放置することなく、常に清潔な状態で次のシーズンを迎えることができます。

布団の宅配クリーニングに関するよくある質問

クリーニングに出せない布団はあるか、シミや汚れは完全に落ちるか、キャンセルはできるか、圧縮袋で届けてもらえるか、注文後どのくらいで集荷に来るか、羽毛布団や高級布団も出せるか

最後に、布団の宅配クリーニングを利用する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問や不安を解消して、安心してサービスを利用しましょう。

クリーニングに出せない布団はありますか?

はい、あります。多くのサービスで共通して取り扱いが難しいとされるのは、以下のような布団です。

  • 洗濯表示タグがない、または判読不能な布団
  • 洗濯表示で「水洗い不可」「ドライクリーニング不可」の両方が×になっている布団
  • 側生地に大きな破れやほつれ、穴がある布団(洗浄中に中綿が飛び出す危険があるため)
  • ウレタン素材のマットレス(低反発・高反発など)
  • ノンキルト製法(側生地に縫い目がない)の羽毛布団
  • ムートンやシルク(真綿)などの特殊素材の布団(※デアなど専門業者では対応可能な場合あり)
  • 電気毛布や電気敷きパッドなど、電熱線が入っているもの

ご自身の布団が対応可能か不安な場合は、申し込み前に公式サイトで確認するか、カスタマーサポートに問い合わせるのが最も確実です。

シミや汚れは完全に落ちますか?

残念ながら、すべてのシミや汚れが完全に落ちるとは限りません。 プロのクリーニングでも、落とせるシミと落とせないシミがあります。

一般的に、付着してから時間が経っていない水溶性のシミ(ジュースなど)や油性のシミ(皮脂など)は落ちやすい傾向にあります。一方で、

  • 付着から長期間が経過した古いシミ
  • インク、墨汁、ペンキ、毛染め液などの化学的なシミ
  • カビによる変色や日焼けによる色あせ

これらは繊維の奥深くまで浸透・変質してしまっているため、完全に除去するのは非常に困難です。多くのサービスでは、できる限りのシミ抜き努力はしますが、「完全に落ちる保証はない」ということを前提としています。過度な期待はせず、ある程度薄くなれば良い、くらいの気持ちで依頼するのが良いでしょう。

キャンセルはできますか?

キャンセル可能なタイミングは、サービスや作業の進捗状況によって異なります。

一般的には、「集荷キット発送前」や「布団の集荷前」であれば、無料でキャンセルできる場合がほとんどです。

しかし、「布団の集荷後」や「工場での作業開始後」になると、キャンセル料が発生したり、キャンセル自体が不可になったりすることが多いです。キャンセル料として、往復の送料や手数料を請求されるケースが一般的です。

キャンセルポリシーは各社の利用規約に明記されていますので、申し込み前に必ず確認しておきましょう。予定が不確かな場合は、キャンセルの規定が柔軟なサービスを選ぶと安心です。

圧縮袋で届けてもらえますか?

はい、多くのサービスで対応しています。ただし、その扱いはサービスによって異なります。

  • 有料オプションとして提供: 「ふとんリネット」など
  • 標準で圧縮返却(非圧縮も選択可): 一部のサービス
  • 圧縮サービス自体がない: こだわりのサービスなど

圧縮サービスは収納に便利ですが、前述の通り、羽毛布団などデリケートな素材の場合は、ふっくら感が損なわれるリスクがあることを理解した上で利用しましょう。サービスによっては、素材によって圧縮の可否を判断してくれる場合もあります。

注文してからどのくらいで集荷に来てくれますか?

最短で翌日~3日後から集荷日を指定できるサービスが多いです。

申し込み画面でカレンダーが表示され、集荷可能な日時を選択できるのが一般的です。ただし、土日や祝日前、繁忙期などは予約が埋まりやすいため、希望の日時がある場合は早めに申し込むことをおすすめします。お住まいの地域や宅配業者のスケジュールによっても変動するため、具体的な日時は申し込み時に確認しましょう。

羽毛布団や高級布団も出せますか?

はい、ほとんどの宅配クリーニングサービスで羽毛布団の取り扱いは可能です。 むしろ、家庭での洗濯が難しい羽毛布団こそ、プロのクリーニングが最も効果を発揮するアイテムの一つです。

ただし、数万円以上するような高級羽毛布団や、特殊なブランドの布団の場合は、より慎重にサービスを選ぶことをおすすめします。万が一の事故に備えた「賠償基準」がしっかりしているかを確認するとともに、「キレイナ」や「デア」のような、個別洗いや手作業での仕上げを徹底している高品質なサービスに依頼すると、より安心です。高価な布団の場合は、料金よりも品質や信頼性を最優先に考えるのが賢明な判断と言えるでしょう。