ハウスクリーニングの料金相場は?おすすめ業者12選と選び方のコツ

ハウスクリーニングの料金相場は?、おすすめ業者12選と選び方のコツ

「大掃除をしたいけれど、頑固な汚れが自分では落とせない」「仕事や育児が忙しくて、隅々まで掃除する時間がない」といった悩みを抱えていませんか。そんな時に頼りになるのが、プロの技術で家をきれいにしてくれるハウスクリーニングです。

しかし、いざ依頼しようと思っても、「料金はいくらかかるの?」「どの業者に頼めばいいのか分からない」「家事代行とは何が違うの?」といった疑問が次々と浮かんでくるかもしれません。料金相う場を知らずに依頼すると、思わぬ高額請求に繋がる可能性もあります。また、業者選びを間違えると、仕上がりに満足できなかったり、トラブルに発展したりするケースも考えられます。

この記事では、ハウスクリーニングの料金相場を場所別・間取り別・セットプラン別に徹底解説します。さらに、数ある業者の中から自分に合った一社を見つけるための選び方のポイントや、おすすめのハウスクリーニング業者12選、依頼するメリット・デメリット、費用を安く抑えるコツまで、網羅的にご紹介します。

この記事を読めば、ハウスクリーニングに関するあらゆる疑問が解消され、安心してプロに掃除を任せられるようになります。 時間と手間を節約し、快適で衛生的な住環境を手に入れるための一歩を踏み出しましょう。

ハウスクリーニングとは?家事代行との違い

ハウスクリーニングとは?家事代行との違い

ハウスクリーニングと家事代行は、どちらも家をきれいにするサービスですが、その目的やサービス内容には明確な違いがあります。自分に合ったサービスを選ぶためには、まず両者の違いを正しく理解しておくことが重要です。ここでは、ハウスクリーニングの具体的なサービス内容と、家事代行との根本的な違いについて詳しく解説します。

ハウスクリーニングのサービス内容

ハウスクリーニングは、専門的な知識、技術、専用の機材や洗剤を用いて、普段の掃除では落としきれない頑固な汚れを徹底的に除去する「専門清掃サービス」です。いわば「お家のプロのお掃除屋さん」であり、特定の箇所に特化して、分解洗浄や高圧洗浄など高度な技術を駆使してクリーニングを行います。

例えば、以下のような場所のクリーニングが代表的です。

  • エアコン: 家庭では難しい内部のファンや熱交換器に付着したカビやホコリを、高圧洗浄機を使って分解・洗浄します。これにより、嫌な臭いの解消やアレルギー対策、電気代の節約にも繋がります。
  • 換気扇・レンジフード: 油で固着したフィルターやファンを分解し、専用の強力な洗剤に漬け置きして、こびりついた油汚れを根本から取り除きます。
  • キッチン: シンクの水垢やコンロの焦げ付き、排水溝のぬめりなどを、素材を傷めない専用の洗剤と道具で新品のような輝きに戻します。
  • 浴室・お風呂: 浴槽のエプロン(浴槽の側面カバー)内部や、天井、壁、床の黒カビ、鏡のウロコ状の水垢、排水溝の髪の毛やぬめりなどを徹底的に除去します。
  • トイレ: 便器のフチ裏にこびりついた尿石や黄ばみを、特殊な酸性洗剤などを用いて徹底的にきれいにします。

このように、ハウスクリーニングは「日常的な掃除の延長」ではなく、特定の設備や場所を対象に、その構造や汚れの原因を熟知したプロが、専門的なアプローチで問題を解決するサービスと言えます。そのため、作業は清掃専門の研修を受けたスタッフが担当します。

家事代行との違い

一方、家事代行は、依頼者の代わりに日常的な家事全般を代行するサービスです。掃除だけでなく、料理、洗濯、買い物、アイロンがけなど、家庭内の幅広い作業を請け負います。

家事代行における掃除は、あくまで「日常的な掃除の範囲内」で行われます。使用する道具も、基本的には依頼者宅にある掃除機や雑巾、市販の洗剤などです。専門的な分解洗浄や特殊な洗剤の使用は行いません。スタッフも、特別な清掃技術を持つ専門家というよりは、家事のスキルが高い人が担当することが一般的です。

ハウスクリーニングと家事代行の違いを分かりやすく表にまとめました。

比較項目 ハウスクリーニング 家事代行
目的 専門的な徹底清掃 日常的な家事の代行
作業内容 特定箇所の分解洗浄、頑固な汚れの除去 部屋の片付け、掃除機がけ、水回りの日常清掃、料理、洗濯など
使用機材・洗剤 業務用の高圧洗浄機、特殊洗剤など 依頼者宅にある家庭用の掃除道具・洗剤
スタッフの専門性 清掃専門の技術・知識を持つプロ 家事全般のスキルが高いスタッフ
料金体系 箇所ごと、またはセットプランでの固定料金が多い 時間単位での料金が多い
おすすめな人 ・特定の場所の頑固な汚れを落としたい人
・大掃除や引越し時などにまとめてきれいにしたい人
・アレルギー対策でエアコン内部などを徹底洗浄したい人
・仕事や育児で忙しく、日常の家事の負担を減らしたい人
・定期的に家全体をきれいに保ちたい人
・掃除以外の家事(料理、洗濯など)もお願いしたい人

どちらのサービスを選ぶべきかは、あなたの目的によって決まります。「キッチンの油汚れだけを徹底的に落としたい」「エアコンからカビ臭がするので内部を洗浄してほしい」といったピンポイントの悩みであれば、ハウスクリーニングが最適です。一方で、「毎週1回、部屋の掃除機がけと水回りの掃除、ついでに洗濯もお願いしたい」といった日常的な家事のサポートが必要な場合は、家事代行が適しています。

このように、両者の違いを理解することで、自分のニーズに合ったサービスを的確に選択でき、満足度の高い結果を得られるでしょう。

ハウスクリーニングの料金相場

ハウスクリーニングを依頼する際に最も気になるのが料金です。料金は、清掃場所、汚れの度合い、業者、お住まいの地域などによって変動しますが、ある程度の相場を知っておくことで、適切な業者選びや予算立てに役立ちます。ここでは、「場所別」「間取り別(空室)」「セットプラン」の3つのカテゴリに分けて、具体的な料金相場を詳しく解説します。

【場所別】クリーニング料金の相場

特定の場所だけをピンポイントで依頼する場合の料金相場です。多くの業者で人気のメニューであり、気になる箇所だけを手軽にプロに任せられるのが魅力です。

クリーニング場所 料金相場(税込) 作業時間の目安 備考
エアコン(壁掛けタイプ) 10,000円~15,000円 1.5~2.5時間 お掃除機能付きは+5,000円~10,000円程度
換気扇・レンジフード 13,000円~18,000円 2~3時間 プロペラタイプかシロッコファンかで料金が異なる場合がある
キッチン 15,000円~25,000円 2.5~4時間 コンロ、シンク、戸棚表面、壁面などが含まれる
浴室・お風呂 15,000円~20,000円 2.5~4時間 浴槽、壁、床、天井、鏡、換気扇カバーなどが含まれる
トイレ 8,000円~13,000円 1~1.5時間 便器、床、壁、タンク表面などが含まれる
洗面所 8,000円~13,000円 1~1.5時間 洗面ボウル、鏡、蛇口、収納棚表面などが含まれる
フローリング・床 1,000円~2,000円/1畳 2~3時間(10畳) 剥離・ワックスがけは追加料金となることが多い
窓・サッシ 2,000円~4,000円/1箇所 1~1.5時間/箇所 窓のサイズや数によって変動する

※上記はあくまで一般的な相場です。正確な料金は各業者の公式サイトでご確認ください。

エアコン

エアコンクリーニングは、ハウスクリーニングの中でも特に需要が高いサービスです。相場は1台あたり10,000円~15,000円程度ですが、フィルター自動お掃除機能付きの機種は構造が複雑なため、5,000円~10,000円ほどの追加料金がかかるのが一般的です。2台以上同時に依頼すると割引が適用される業者も多くあります。

換気扇・レンジフード

キッチンの中でも特に掃除が大変な換気扇・レンジフードは、プロに任せたい箇所の代表格です。料金相場は13,000円~18,000円程度。ファンやフィルターなどを分解し、専用の洗剤で油汚れを徹底的に除去します。

キッチン

コンロの焦げ付き、シンクの水垢、壁の油はねなど、キッチン全体のクリーニングです。相場は15,000円~25,000円程度。作業範囲にどこまで含まれるか(吊戸棚の内部、食洗機など)は業者によって異なるため、見積もり時にしっかり確認しましょう。

浴室・お風呂

カビや水垢が発生しやすい浴室は、15,000円~20,000円が相場です。浴槽だけでなく、天井、壁、床、鏡のウロコ取り、排水溝、ドアなどを丸ごと清掃します。オプションでエプロン内部の高圧洗浄や防カビコーティングを追加できる業者もあります。

トイレ

便器の黄ばみや尿石など、自分では落としきれない汚れをきれいにします。料金相場は8,000円~13,000円。タンクの内部洗浄はオプションとなることが多いです。

洗面所

洗面ボウルの黒ずみや蛇口周りの水垢、鏡の汚れなどを清掃します。トイレと同様に8,000円~13,000円が相場です。

フローリング・床

フローリングの洗浄とワックスがけが主な作業です。料金は広さに応じて変動し、1畳あたり1,000円~2,000円が目安です。既存の古いワックスを剥がす「剥離作業」が必要な場合は、料金が追加されます。

窓・サッシ

ガラスの両面だけでなく、サッシのレールに溜まったホコリや汚れもきれいにします。1箇所(一般的な腰高窓など)あたり2,000円~4,000円が相場で、複数箇所をまとめて依頼することが多いです。

【間取り別】空室クリーニング料金の相場

引越しの入居前や退去後など、家具や荷物がない状態の部屋全体をクリーニングするサービスです。在宅クリーニングよりも割安に設定されていることが多く、新しい生活を気持ちよく始めるため、または物件をきれいに引き渡すために利用されます。

間取り 料金相場(税込) 作業時間の目安
1R・1K 20,000円~35,000円 3~5時間
1LDK・2DK 30,000円~55,000円 4~7時間
2LDK・3DK 45,000円~75,000円 5~8時間
3LDK・4DK 60,000円~100,000円 6~10時間
4LDK以上 80,000円~ 要見積もり

※上記はあくまで一般的な相場です。正確な料金は各業者の公式サイトでご確認ください。

1R・1K

単身者向けのワンルームや1Kの場合、料金相場は20,000円~35,000円程度です。コンパクトな空間ながら、キッチン、浴室、トイレなど水回りを一通り清掃するため、一定の料金がかかります。

1LDK・2DK

カップルや夫婦向けの1LDK・2DKでは、30,000円~55,000円が相場となります。部屋数や窓の数が増えるため、1R・1Kよりも料金が上がります。

2LDK・3DK

ファミリー層向けの2LDK・3DKになると、料金は45,000円~75,000円程度が目安です。床面積が広がり、清掃箇所も増えるため、作業時間も長くなります。

3LDK・4DK

広い戸建てやマンション向けの3LDK・4DKの場合、60,000円~100,000円が相場です。ベランダや窓の数が料金に影響することもあります。これ以上の間取りになると、個別見積もりとなるケースがほとんどです。

【セットプラン】クリーニング料金の相場

複数の場所をまとめて依頼すると、個別に頼むよりも割安になる「セットプラン」も人気です。特に汚れやすい水回りや、家全体を対象としたプランが用意されています。

水回りセット

キッチン、換気扇、浴室、トイレ、洗面所など、水回りのクリーニングをまとめたプランです。業者によって組み合わせは異なりますが、「浴室+換気扇+トイレ」のように2~5箇所をセットにするのが一般的です。料金相場は25,000円~50,000円程度で、個別に頼むより10,000円~20,000円ほどお得になるケースが多く見られます。

在宅まるごとセット

現在住んでいる家全体をクリーニングするプランです。水回りに加えて、各部屋の窓や床、ドア、照明なども清掃範囲に含まれます。大掃除や来客前などに利用されることが多いです。料金は間取りによって決まり、空室クリーニングの料金に10,000円~30,000円程度上乗せした金額が目安となります。家具の移動などが必要なため、空室クリーニングよりは割高になります。

料金相場を把握することは、適正価格で質の高いサービスを受けるための第一歩です。これらの相場を参考に、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することが重要です。

おすすめのハウスクリーニング業者12選

ここでは、全国展開している人気のハウスクリーニング業者から、特定の地域で強みを持つ業者、マッチングプラットフォームまで、特徴の異なる12社を厳選してご紹介します。各社の特徴、料金例、対応エリアなどを比較し、自分にぴったりの業者を見つけるための参考にしてください。

業者名 特徴 料金例(エアコン) 対応エリア
おそうじ本舗 業界最大手。全国47都道府県対応。 12,100円~ 全国
ダスキン 知名度抜群。独自の研修制度で高品質。 14,300円~ 全国
カジタク イオングループ。満足保証付きで安心。 13,200円~ 全国(一部地域除く)
ベアーズ 顧客満足度が高い。丁寧な対応が評判。 14,080円~ 全国主要都市
おそうじ革命 固定料金制。バイク便で交通費無料。 9,980円~ 全国
ユアマイスター 業者比較サイト。口コミや料金で選べる。 業者により異なる 全国
くらしのマーケット 業者比較サイト。登録業者数が多い。 業者により異なる 全国
ハウスクリーニングのオン 関東中心。高品質・低価格を追求。 9,900円~ 関東、東海、関西
アールクリーニング エアコン清掃に強み。消臭・抗菌コート無料。 9,980円~ 関東中心
あなたの町のハウスクリーニング屋さん 全国対応。地域密着型のサービス。 要見積もり 全国
CaSy(カジー) Webで簡単予約。スポット・定期依頼が可能。 14,080円~ 主要都市中心
フォーエル 水回りセットがお得。複数箇所依頼に強い。 11,000円~ 関東、東海、関西
※料金は壁掛け通常タイプの税込価格です。2024年5月時点の公式サイト情報を元に記載しており、変更される可能性があります。

① おそうじ本舗

業界最大級の店舗数を誇り、全国47都道府県をカバーするハウスクリーニングのリーディングカンパニーです。テレビCMでもおなじみで、その知名度と実績は群を抜いています。エアコンクリーニングでは、独自開発のファインバブル洗浄など、高い技術力が魅力です。全国に約1,900店舗(2024年5月時点)を展開しており、どこに住んでいても依頼しやすいのが大きなメリットです。

  • 特徴: 全国対応、豊富な実績、高い技術力、マタニティ&ベビー応援プランなど独自のサービス
  • 料金例: エアコン 12,100円〜、換気扇 18,700円〜、浴室 19,800円〜
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:おそうじ本舗公式サイト

② ダスキン

お掃除用品のレンタルでも有名なダスキンは、ハウスクリーニングの分野でも長年の実績と高い品質を誇ります。独自の厳しい研修を受けたプロのスタッフがサービスを提供するため、安定したクオリティが期待できます。料金は相場よりやや高めですが、その分、丁寧な作業と安心感には定評があります。

  • 特徴: 高い知名度と信頼性、徹底したスタッフ教育、高品質なサービス
  • 料金例: エアコン 14,300円〜、レンジフード 19,800円〜、浴室 19,800円〜
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険加入、やり直しサービス
  • 参照:ダスキン公式サイト

③ カジタク

イオングループが提供するハウスクリーニング・家事代行サービスです。仕上がりに満足できなかった場合に無料でやり直してくれる「満足保証」が付いており、初めて利用する人でも安心です。料金体系も分かりやすく、全国のイオングループ店舗で申し込みができる手軽さも魅力です。

  • 特徴: イオングループの安心感、満足保証、全国一律の分かりやすい料金体系
  • 料金例: エアコン 13,200円〜、レンジフード 16,500円〜、浴室 19,800円〜
  • 対応エリア: 全国(一部地域除く)
  • 保証: 損害賠償保険加入、満足保証(やり直し)
  • 参照:カジタク公式サイト

④ ベアーズ

家事代行サービスのパイオニアとして知られていますが、ハウスクリーニングにも力を入れています。お客様満足度97%という高い評価を得ており、特にスタッフの丁寧な対応やマナー教育が徹底されています。高品質なサービスを求める方におすすめです。

  • 特徴: 顧客満足度の高さ、徹底したマナー研修、高品質なサービス
  • 料金例: エアコン 14,080円〜、レンジフード 18,480円〜、浴室 18,480円〜
  • 対応エリア: 北海道、関東、東海、関西、九州の主要都市
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:ベアーズ公式サイト

⑤ おそうじ革命

「汚れの度合いや作業時間に関わらず料金は一律」という完全固定料金制が最大の特徴です。追加料金の心配がなく、安心して依頼できます。また、オリコン顧客満足度調査で4年連続1位(2020~2023年)を獲得するなど、その品質は高く評価されています。バイク便を活用することで駐車料金や出張費を抑え、リーズナブルな価格を実現しています。

  • 特徴: 追加料金なしの固定料金制、高い顧客満足度、バイク便による低コスト運営
  • 料金例: エアコン 9,980円〜、レンジフード 15,400円〜、浴室 15,400円〜
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険加入、仕上がり保証(作業後3日以内)
  • 参照:おそうじ革命公式サイト

⑥ ユアマイスター

ハウスクリーニング業者を自分で探して比較・予約できるマッチングプラットフォームです。全国のプロの中から、料金や口コミ、サービス内容を比較して、自分に合った業者を選べるのが魅力。「さっぱりキレイ」「しっかりキレイ」といった独自の品質基準があり、万が一の際の補償制度も充実しています。

  • 特徴: 業者を比較検討できる、口コミが豊富、独自の品質基準と補償制度
  • 料金例: 業者により異なる(エアコン 7,000円台~)
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険、故障・破損再施工保証
  • 参照:ユアマイスター公式サイト

⑦ くらしのマーケット

ユアマイスターと同様の、業者比較・予約サイトです。ハウスクリーニングだけでなく、不用品回収や庭木の剪定など、暮らしに関する200種類以上のサービスを扱っています。登録業者数が非常に多く、地域密着型の個人業者も見つけやすいのが特徴です。顔写真や口コミ、料金が明示されているため、安心して比較検討できます。

  • 特徴: 圧倒的な登録業者数、料金や口コミで比較しやすい、幅広いジャンルのサービス
  • 料金例: 業者により異なる(エアコン 6,000円台~)
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険(最大10万円の見舞金制度あり)
  • 参照:くらしのマーケット公式サイト

⑧ ハウスクリーニングのオン

関東・東海・関西エリアを中心にサービスを展開する業者です。自社施工にこだわり、下請けを使わないことで高品質と低価格を両立させています。分かりやすい料金体系と、丁寧な接客に定評があります。

  • 特徴: 自社施工による高品質・低価格、明朗会計、丁寧な対応
  • 料金例: エアコン 9,900円〜、レンジフード 15,400円〜、浴室 15,400円〜
  • 対応エリア: 関東、東海、関西
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:ハウスクリーニングのオン公式サイト

⑨ アールクリーニング

関東エリアで急成長しているハウスクリーニング業者です。特にエアコンクリーニングに力を入れており、防カビ・抗菌コートが標準で無料サービスとなっているのが大きな特徴。年間50,000件以上の実績があり、リピート率も高いです。

  • 特徴: エアコンクリーニングに強み、防カビ・抗菌コートが無料、高いリピート率
  • 料金例: エアコン 9,980円〜(抗菌コート込み)、レンジフード 15,000円〜、浴室 15,000円〜
  • 対応エリア: 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県
  • 保証: 損害賠償保険加入、やり直し保証
  • 参照:アールクリーニング公式サイト

⑩ あなたの町のハウスクリーニング屋さん

全国の加盟店ネットワークを持つハウスクリーニングサービスです。地域密着型で、地元のプロが対応してくれる安心感があります。見積もりは無料で、汚れ具合などをしっかり確認した上で料金を提示してくれます。

  • 特徴: 全国対応のネットワーク、地域密着型のサービス、無料見積もり
  • 料金例: 各箇所ごと要見積もり
  • 対応エリア: 全国
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:あなたの町のハウスクリーニング屋さん公式サイト

⑪ CaSy(カジー)

Webサイトやアプリから24時間365日、簡単に予約・変更ができる手軽さが人気のサービスです。家事代行のイメージが強いですが、ハウスクリーニング(お掃除代行PRO)も提供しています。1時間単位での依頼も可能で、必要な分だけ頼める柔軟性が魅力です。

  • 特徴: Web・アプリで簡単予約、1時間単位で依頼可能、質の高いスタッフ
  • 料金例: エアコン 14,080円〜、レンジフード 18,480円〜
  • 対応エリア: 宮城県、関東、東海、関西、福岡県
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:CaSy公式サイト

⑫ フォーエル

関東、東海、関西でサービスを展開し、特に水回りのセットプランに強みを持つ業者です。複数の箇所をまとめて依頼すると非常にお得になる料金設定が魅力で、大掃除などで一気にきれいにしたい場合に適しています。

  • 特徴: 水回りセットプランが豊富でお得、自社研修を受けた専門スタッフ
  • 料金例: エアコン 11,000円〜、水回り5点セット 40,700円〜
  • 対応エリア: 関東、東海、関西
  • 保証: 損害賠償保険加入
  • 参照:フォーエル公式サイト

失敗しないハウスクリーニング業者の選び方7つのポイント

料金体系が明確で相場から外れていないか、複数社から相見積もりを取る、口コミ・評判や実績を確認する、損害賠償保険に加入しているか、アフターフォローや保証制度が充実しているか、対応エリア内か確認する、スタッフの対応が丁寧か

数多くのハウスクリーニング業者の中から、自分に合った一社を選ぶのは簡単ではありません。料金の安さだけで選んでしまうと、「汚れが全く落ちていない」「追加料金を請求された」といったトラブルに繋がりかねません。ここでは、満足のいくサービスを受けるために、業者選びで必ずチェックしたい7つのポイントを解説します。

① 料金体系が明確で相場から大きく外れていないか

まず最初に確認すべきは、料金体系の分かりやすさです。優良な業者は、公式サイトなどに各サービスの料金を明確に記載しています。「〇〇一式 〇〇円」といった曖昧な表記ではなく、作業範囲が具体的に示されているかを確認しましょう。

特に注意したいのが「追加料金」の存在です。例えば、以下のようなケースで追加料金が発生することがあります。

  • 汚れが標準の範囲を著しく超えている場合
  • 特殊な設備(海外製のレンジフード、10年以上前のエアコンなど)の場合
  • 駐車スペースがなく、コインパーキングを利用した場合の駐車料金
  • 深夜や早朝の作業を依頼した場合の時間外料金

これらの追加料金について、どのような場合に、いくらかかるのかが事前に明示されている業者を選びましょう。「追加料金は一切いただきません」と明言している固定料金制の業者(例:おそうじ革命など)は、予算オーバーの心配がなく安心です。

また、提示された料金が、先述した料金相場から大きく外れていないかも重要な判断基準です。極端に安い場合は、作業が手抜きだったり、後から高額なオプションを勧められたりする可能性も考えられます。逆に高すぎる場合は、その料金に見合った高品質なサービス(特別な洗剤の使用、手厚い保証など)が提供されるのか、内容をしっかり確認する必要があります。

② 複数社から相見積もりを取る

面倒に感じるかもしれませんが、最低でも2~3社から相見積もりを取ることを強くおすすめします。相見積もりには、以下のような大きなメリットがあります。

  • 料金の比較: 同じ作業内容でも業者によって料金は異なります。複数社の見積もりを比較することで、適正な価格を把握でき、不当に高い業者を避けられます。
  • サービス内容の比較: 見積書には、料金だけでなく、具体的な作業範囲や手順が記載されています。どこまでが標準サービスで、どこからがオプションなのかを正確に比較できます。
  • 対応の比較: 見積もりを依頼した際の電話やメールの対応、質問への回答の丁寧さなどから、その会社のスタッフの質や顧客対応の姿勢を判断できます。

多くの業者は無料で見積もりを出してくれます。Webサイトのフォームや電話で簡単に依頼できるので、手間を惜しまずに実践しましょう。その際、「他社にも見積もりを依頼している」と伝えることで、より競争力のある価格を提示してくれる可能性もあります。

③ 口コミ・評判や実績を確認する

実際にその業者を利用した人の声は、非常に参考になります。公式サイトのお客様の声だけでなく、Googleマップのレビュー、X(旧Twitter)などのSNS、比較サイト(ユアマイスター、くらしのマーケットなど)の口コミをチェックしましょう。

良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を通すことが重要です。悪い口コミを見る際は、「なぜその評価になったのか」という理由に注目します。「作業が雑だった」「時間に遅れてきた」といった内容は要注意ですが、「料金が少し高かった」といった主観的な評価であれば、サービス品質が高いための価格設定かもしれません。どのような点に不満を持つ人がいるのかを把握し、自分が許容できる範囲かどうかを判断しましょう。

また、業者の公式サイトで施工実績を確認するのも有効です。年間施工件数や創業年数、具体的なビフォーアフターの写真などが豊富に掲載されている業者は、それだけ多くの経験とノウハウを蓄積している証拠と言えます。

④ 損害賠償保険に加入しているか

ハウスクリーニングでは、プロが細心の注意を払って作業を行いますが、万が一ということもあり得ます。「清掃中に家具を傷つけられた」「家電を破損された」といった物損事故や、「作業員が怪我をした」といった人身事故のリスクはゼロではありません。

このような不測の事態に備え、ほとんどの優良業者は「損害賠償保険」に加入しています。この保険に加入していれば、万が一の事故が発生した際に、保険から修理費用などが支払われます。公式サイトの会社概要やよくある質問のページに「損害賠償保険加入済み」といった記載があるか必ず確認しましょう。記載がない場合は、見積もり時に直接問い合わせて確認することが重要です。保険に未加入の業者に依頼するのは避けるべきです。

⑤ アフターフォローや保証制度が充実しているか

作業が完了して料金を支払った後に、「汚れが残っている」「すぐにまたカビが生えてきた」といった不満が出てくる可能性もあります。そんな時に頼りになるのが、アフターフォローや保証制度です。

  • 再施工保証(仕上がり保証): 「仕上がりに満足いただけない場合、〇日以内であれば無料で再作業します」といった保証です。カジタクの「満足保証」や、おそうじ革命の「仕上がり保証」などがこれにあたります。この保証があることで、安心して依頼できます。
  • 故障・破損保証: 作業が原因で設備が故障した場合の保証です。損害賠償保険とは別に、業者独自の保証制度を設けている場合もあります。

これらの保証制度の有無や、保証期間、適用条件などを事前に確認しておきましょう。保証制度が充実している業者は、それだけ自社のサービス品質に自信を持っていることの表れでもあります。

⑥ 対応エリア内か確認する

全国展開している大手業者でも、一部地域は対象外となっている場合があります。また、地域密着型の業者は、対応エリアが限定されています。まずは、自分の住んでいる地域が、その業者のサービス対応エリアに含まれているかを公式サイトで確認しましょう。

エリア内であっても、事業所から遠い場合は「出張費」が別途かかることがあります。料金体系に出張費に関する記載があるかも合わせて確認が必要です。マッチングサイトを利用する場合は、郵便番号を入力して自宅周辺の業者を検索できるため、効率的に探すことができます。

⑦ スタッフの対応が丁寧か

実際に家に来て作業を行うのは「人」です。いくら技術力が高くても、スタッフの態度が悪かったり、コミュニケーションが取りづらかったりすると、不快な思いをすることになります。

スタッフの対応の質は、最初の問い合わせや見積もり依頼の段階である程度判断できます。

  • 電話の言葉遣いは丁寧か
  • メールの返信は迅速で分かりやすいか
  • 質問に対して的確に、誠実に答えてくれるか
  • こちらの要望をしっかりヒアリングしてくれるか

顧客に対して丁寧で誠実な対応ができる業者は、社員教育が行き届いており、実際の作業も丁寧に行ってくれる可能性が高いと言えます。気持ちよくサービスを利用するためにも、この「人」の部分はしっかりと見極めましょう。

ハウスクリーニングを依頼するメリット・デメリット

プロの技術で汚れが徹底的に落ちる、掃除にかかる時間と手間を節約できる、費用がかかる、他人を家に入れる必要がある

プロに家の掃除を任せるハウスクリーニングは、多くの利点がある一方で、いくつかの注意点も存在します。依頼を検討する際には、メリットとデメリットの両方を正しく理解し、自分の状況と照らし合わせて判断することが大切です。

メリット

プロの技術と専門道具で汚れが徹底的に落ちる

ハウスクリーニング最大のメリットは、家庭用の洗剤や道具では決して届かないレベルの清浄さを実現できることです。プロの作業員は、汚れの種類(油汚れ、水垢、カビ、ホコリなど)や素材(ステンレス、人工大理石、FRPなど)に応じて、最適な専用洗剤と機材を使い分けます。

  • 具体例1:エアコンの内部
    家庭でできる掃除はフィルターのホコリ取りまでですが、プロは本体カバーを外し、内部の熱交換器や送風ファンに付着したカビや雑菌を、高圧洗浄機を使って根こそぎ洗い流します。これにより、アレルギーの原因となるカビ胞子の飛散を防ぎ、エアコンから出る空気の質が格段に向上します。嫌な臭いも解消され、冷暖房効率が改善して電気代の節約に繋がることもあります。
  • 具体例2:レンジフードの油汚れ
    長年蓄積して固まったレンジフードの油汚れは、家庭用洗剤では歯が立ちません。プロはファンやフィルターなどの部品を一つひとつ分解し、業務用の強力なアルカリ性洗剤に漬け込むことで、油汚れを完全に溶かして除去します。自分では何時間もかかる作業が、驚くほど短時間で、新品同様のきれいな状態に戻ります。
  • 具体例3:浴室の鏡のウロコ
    浴室の鏡に白くこびりつく「ウロコ状の水垢」は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが固まったもので、スポンジで擦っただけでは取れません。プロは、ダイヤモンド粒子が含まれた特殊なパッドや、酸性の専用クリーナーを使って研磨し、鏡本来の透明感を取り戻します。

このように、素人では手が出せない領域の汚れを徹底的にリセットできるのが、プロに依頼する最大の価値です。

掃除にかかる時間と手間を節約できる

頑固な汚れとの格闘は、多大な時間と労力、そして精神的なストレスを伴います。特に、仕事や家事、育児で忙しい現代人にとって、週末の貴重な時間を丸一日使って大掃除をするのは大きな負担です。

ハウスクリーニングを依頼すれば、自分が掃除に費やすはずだった時間を、他の有意義な活動に充てることができます。

  • 家族と過ごす時間
  • 趣味や自己投資の時間
  • 休息やリフレッシュの時間

例えば、レンジフードと浴室の掃除を自分で行うと、半日以上かかることも珍しくありません。しかし、プロに任せれば、その間に出かけたり、家でゆっくり過ごしたりできます。「時間をお金で買う」という発想で考えれば、ハウスクリーニングは非常にコストパフォーマンスの高いサービスと言えるでしょう。また、掃除による肉体的な疲労や、洗剤による手荒れなどの心配もありません。

デメリット

費用がかかる

当然ながら、プロに依頼するには相応の費用がかかります。場所別の料金相場でも見たように、エアコン1台で1万円以上、水回りセットなら数万円の出費となります。この費用を「高い」と感じるか「妥当」と感じるかは、個人の価値観や経済状況によります。

ただし、費用対効果を考えることが重要です。例えば、エアコンクリーニングによって冷暖房効率が改善し、年間の電気代が数千円安くなるケースもあります。また、自分で掃除道具や強力な洗剤を買い揃える費用や、なにより自分の貴重な時間を投入する「機会費用」を考慮すれば、プロに任せた方が結果的に得だという考え方もできます。費用を抑えるコツ(後述)を活用し、納得できる価格で依頼することが大切です。

他人を家に入れる必要がある

ハウスクリーニングを依頼するということは、見知らぬ作業員を自宅に招き入れるということです。これに抵抗を感じる人も少なくありません。

  • プライバシーへの懸念:「家の中を見られるのが恥ずかしい」「プライベートな空間に入ってほしくない」と感じるかもしれません。
  • セキュリティへの不安:「留守中に作業を任せるのは不安」「貴重品はどうすればいいか」といった心配もあるでしょう。

これらの不安を軽減するためには、信頼できる業者を選ぶことが何よりも重要です。前述の「選び方のポイント」で解説したように、損害賠償保険への加入や、スタッフ教育が徹底されているかを確認しましょう。また、作業当日は、貴重品や見られたくないものは事前に片付けておく、可能であれば作業に立ち会う(特に開始時と終了時)などの対策を取ることで、安心してサービスを利用できます。多くの業者はプライバシー保護に関する研修を徹底しており、プロとして節度ある対応を心がけていますので、過度に心配する必要はないでしょう。

ハウスクリーニングを安く依頼する4つのコツ

繁忙期を避ける、セットプランやキャンペーンを活用する、汚れがひどくなる前に依頼する、複数社に見積もりを依頼して比較する

プロの技術で家がきれいになるのは魅力的ですが、できれば費用は少しでも抑えたいものです。ここでは、賢くハウスクリーニングを利用するために、料金を安くする4つの具体的なコツをご紹介します。

① 繁忙期(3〜4月、11〜12月)を避ける

ハウスクリーニング業界には、依頼が集中する「繁忙期」があります。具体的には、以下の2つの時期です。

  • 3月~4月: 引越しシーズンであり、退去・入居に伴う空室クリーニングの需要が急増します。また、花粉シーズンを前にエアコンクリーニングを依頼する人も増えます。
  • 11月~12月: 年末の大掃除として、家全体や水回りのクリーニングを依頼する家庭が集中します。また、冬の暖房使用が本格化する前にエアコンクリーニングをする需要もあります。

この繁忙期には、業者は多くの依頼を抱えるため、値引きキャンペーンなどが少なくなり、予約自体も取りにくくなります。

逆に、これらの時期を外した5月~7月や9月~10月といった「閑散期」は、業者のスケジュールに余裕があるため、割引キャンペーンを実施することが多くなります。 例えば、「閑散期限定割引」や「早割キャンペーン」などを利用することで、通常価格よりも10%~20%安く依頼できる可能性があります。急ぎの依頼でなければ、あえて繁忙期を避けて計画を立てるのが、最も効果的な節約術の一つです。

② セットプランやキャンペーンを活用する

多くのハウスクリーニング業者では、複数の箇所をまとめて依頼することで料金が割引になる「セットプラン」を用意しています。

  • 水回りセットプラン: キッチン、換気扇、浴室、トイレ、洗面所などを組み合わせたプランです。個別に依頼するよりも、合計金額が1万円~2万円以上安くなることも珍しくありません。
  • 2台目以降割引: エアコンクリーニングでよく見られる割引で、2台、3台とまとめて依頼すると、2台目以降の料金が1,000円~3,000円程度割引されます。

もし複数の箇所の汚れが気になっているなら、バラバラに依頼するのではなく、セットプランを利用できないか検討してみましょう。

また、各社が独自に実施するキャンペーン情報も見逃せません。「初回限定割引」「Web予約限定割引」「期間限定キャンペーン」などを活用することで、お得にサービスを利用できます。業者の公式サイトやSNSを定期的にチェックして、タイミングの良い時に申し込むのが賢い方法です。

③ 汚れがひどくなる前に依頼する

「汚れが限界までひどくなってからプロに頼もう」と考える人もいるかもしれませんが、これはかえって損になる可能性があります。なぜなら、汚れが軽いうちであれば、短時間かつ標準料金内で作業が終わる可能性が高いからです。

しかし、長年放置されて固着した頑固な汚れや、広範囲に広がったカビなどは、除去するために特殊な洗剤や追加の作業工程が必要になることがあります。その結果、業者によっては「標準の汚れを超える」と判断され、追加料金が発生するケースも考えられます。

また、汚れがひどくなる前に定期的にクリーニングを依頼することで、常に清潔な状態を維持できるだけでなく、設備の寿命を延ばすことにも繋がります。例えば、エアコンは定期的な洗浄で負荷が減り、換気扇は油詰まりによる故障リスクを低減できます。年に1回、または2年に1回など、定期的なメンテナンスとしてハウスクリーニングを計画に組み込むことで、長期的に見てコストを抑え、快適な住環境を維持できるのです。

④ 複数社に見積もりを依頼して比較する

これは業者選びの基本でもありますが、費用を安くするためにも極めて重要なステップです。最低でも2~3社から相見積もりを取ることで、自分の希望する作業内容の適正価格が分かります。

見積もりを比較する際は、単純な総額だけでなく、以下の点もチェックしましょう。

  • 作業範囲: 同じ「浴室クリーニング」でも、エプロン内部の洗浄が含まれるか否かで料金は変わります。料金と作業範囲のバランスを見極めます。
  • 追加料金の有無: 駐車料金や出張費などが含まれているか、別途請求されるかを確認します。
  • オプション料金: 防カビコーティングや消臭処理などのオプションがいくらなのかも比較対象になります。

複数の見積もりを手元に持つことで、価格交渉の材料になることもあります。「A社ではこの内容で〇〇円だったのですが…」と相談してみることで、多少の値引きに応じてくれる可能性もゼロではありません。手間を惜しまず相見積もりを取ることが、最終的に数千円から一万円以上の節約に繋がることもあります。

ハウスクリーニング依頼から作業完了までの流れ

問い合わせ・見積もり依頼、訪問見積もり・契約、作業日の調整・予約、クリーニング作業の実施、仕上がりの確認・支払い

初めてハウスクリーニングを依頼する方でも安心して進められるように、一般的な依頼から作業完了までの流れを5つのステップに分けて解説します。業者によって多少の違いはありますが、大まかな流れを把握しておくことで、スムーズに準備を進めることができます。

ステップ1:問い合わせ・見積もり依頼

まずは、気になるハウスクリーニング業者に連絡を取ることから始まります。連絡方法は、主に電話か、業者の公式サイトにある専用フォームです。

  • 電話の場合: 直接スタッフと話せるため、疑問点をその場で解消できるメリットがあります。希望のクリーニング箇所、住所、希望日時などを伝えましょう。
  • Webフォームの場合: 24時間いつでも自分のタイミングで依頼できるのが利点です。必要事項を入力して送信すると、後日、業者からメールまたは電話で連絡が来ます。

この段階で、クリーニングしてほしい場所、汚れの状況、建物の種類(マンションか戸建てか)、駐車場の有無などをできるだけ具体的に伝えると、その後のやり取りがスムーズになります。料金を比較検討するためにも、このステップで複数の業者に声をかけるのがおすすめです。

ステップ2:訪問見積もり・契約

問い合わせ後、正確な料金を算出するために、業者のスタッフが実際に家を訪問して状況を確認する「訪問見積もり」が行われる場合があります。特に、空室クリーニングや広範囲のクリーニング、汚れがひどい場合などに行われることが多いです。

訪問見積もりでは、スタッフが清掃箇所や汚れの度合いを直接確認し、作業内容、作業時間、そして正式な見積金額を提示します。 この際に、追加料金が発生する可能性はあるか、作業当日の注意点、保証内容など、気になることはすべて質問しておきましょう。

提示された見積内容に納得できれば、その場で契約(申込書へのサインなど)となります。もちろん、一度持ち帰って検討することも可能です。内容に合意しない限り、料金が発生することはありません。
なお、エアコン1台だけなど、作業内容が明確な場合は、訪問見積もりを省略し、電話やメールのやり取りだけで料金が確定することもあります。

ステップ3:作業日の調整・予約

契約が成立したら、次に具体的な作業日時を決定します。自分のスケジュールと業者の空き状況をすり合わせて、都合の良い日を予約しましょう。

土日祝日は予約が混み合う傾向にあるため、希望する場合は早めに連絡するのが賢明です。逆に、平日は比較的予約が取りやすいことが多いです。前述の通り、繁忙期(3~4月、11~12月)は特に混雑するため、余裕を持ったスケジュールで予約を入れましょう。予約が確定したら、業者から最終確認の連絡が来ることが一般的です。

ステップ4:クリーニング作業の実施

予約当日、約束の時間に作業スタッフが訪問し、クリーニング作業を開始します。

作業開始前には、スタッフから改めて本日の作業内容、手順、終了予定時刻などの説明があります。 この時に、特に重点的にきれいにしてほしい箇所や、触らないでほしい場所などがあれば、最終的な打ち合わせをしておきましょう。

作業中は、基本的には家にいても、外出してもどちらでも構いません(詳細は後述の「よくある質問」を参照)。ただし、作業の開始時と終了時には、立ち会いが必要となるのが一般的です。業者は、床や壁、家具などが汚れたり傷ついたりしないよう、養生(保護シートなどで覆うこと)をしっかり行ってから作業に取り掛かります。

ステップ5:仕上がりの確認・支払い

作業が完了したら、スタッフと一緒にクリーニング箇所の仕上がりを最終確認します。

この確認作業は非常に重要です。 隅々までチェックし、もし気になる点や汚れの取り残しなどがあれば、その場で遠慮なくスタッフに伝えましょう。優良な業者であれば、指摘された箇所を快く手直ししてくれます。

すべての仕上がりに納得できたら、支払い手続きに進みます。支払方法は、業者によって異なり、主に以下の方法があります。

  • 当日現金払い
  • クレジットカード決済(当日または後日Webで)
  • 銀行振込(後日)

どの支払方法に対応しているかは、契約時に必ず確認しておきましょう。領収書を受け取り、すべての工程が完了となります。

ハウスクリーニングに関するよくある質問

作業時間はどれくらいかかる、作業中は家にいる必要ある、追加料金が発生することはある、当日までに準備しておくものは、駐車料金はどうなる

ハウスクリーニングを初めて利用する方が抱きがちな、素朴な疑問にお答えします。事前に知っておくことで、当日の不安を解消できます。

作業時間はどれくらいかかる?

作業時間は、クリーニングの場所、範囲、汚れの度合いによって大きく異なります。あくまで目安ですが、一般的な作業時間は以下の通りです。

  • エアコン(壁掛け通常タイプ): 1.5時間~2.5時間
  • 換気扇・レンジフード: 2時間~3時間
  • 浴室全体: 2.5時間~4時間
  • キッチン全体: 2.5時間~4時間
  • トイレまたは洗面所: 1時間~1.5時間
  • 水回りセット(浴室+キッチン+換気扇など): 4時間~6時間
  • 空室クリーニング(1LDK): 4時間~7時間

これは作業員1名の場合の目安です。複数名で作業する場合は、より短時間で完了します。正確な作業時間は、見積もり時に業者に確認しましょう。

作業中は家にいる必要ある?

多くの業者では、作業中の外出を認めています。 作業開始前に作業内容の確認と鍵の受け渡しを行い、作業終了時刻の少し前に戻ってきて、仕上がりの確認と支払いを行うという流れが一般的です。

買い物や他の用事を済ませることができるため、時間を有効活用したい方には便利です。ただし、業者や作業内容によっては在宅をお願いされる場合もあります。また、セキュリティ面で不安な方や、作業の様子を見てみたい方は、もちろん在宅していても問題ありません。

最低でも、作業開始前の打ち合わせと、作業終了後の仕上がり確認の際には、立ち会うことが必須となります。この2つのタイミングさえ守れば、間の時間は自由に過ごせることがほとんどです。

追加料金が発生することはある?

原則として、事前に提示された見積金額から変わることはありません。 しかし、以下のようなケースでは、追加料金が発生する可能性があります。

  • 見積もり時よりも汚れが著しくひどい場合: 事前の申告と実際の状況が大きく異なり、特別な作業が必要と判断された場合。
  • 当日、追加で作業を依頼した場合: 「ついでにここもお願い」と、見積もりにない箇所のクリーニングを依頼した場合。
  • 特殊な設備や仕様だった場合: 海外製の大型レンジフードや、特殊な構造のエアコンなど、分解や組み立てに通常以上の手間がかかる場合。
  • 駐車スペースがない場合: 業者の車を停めるスペースがなく、近隣のコインパーキングを利用した場合、その実費を請求されることがあります。

優良な業者は、作業を開始する前に、追加料金が発生する可能性について必ず説明し、顧客の了承を得ます。 顧客に無断で作業を進めて、後から追加料金を請求するようなことはありません。不安な点は、契約前にしっかりと確認しておくことがトラブル回避の鍵です。

当日までに準備しておくものは?

業者側で必要な道具はすべて持参するため、依頼者側で特別な洗剤や道具を用意する必要はありません。ただし、スムーズに作業を進めてもらうために、以下の準備をしておくと親切です。

  • 作業スペースの確保: クリーニング箇所の周りにある小物や家具、植木などを、可能な範囲で移動させておくと、作業がしやすくなります。例えば、エアコンの下にあるテレビや棚、浴室のシャンプー類や洗面用具などです。
  • 貴重品の管理: 万が一のトラブルを避けるため、貴金属や現金、重要な書類などは、作業員が出入りしない部屋や鍵のかかる場所に保管しておきましょう。
  • ペットの居場所確保: ペットがいるご家庭では、作業中はケージに入れたり、別の部屋に移動させたりするなどの配慮が必要です。作業音や洗剤の匂いに驚いてしまう可能性があるためです。

どこまで片付ければよいか分からない場合は、事前に業者に確認しておくと安心です。

駐車料金はどうなる?

ハウスクリーニング業者は、多くの機材を積んだ車で訪問します。そのため、敷地内に駐車スペース(軽自動車または普通車1台分)を確保できるのが理想です。

もし駐車スペースがない場合は、近隣のコインパーキングなどを利用することになります。その際の駐車料金を、依頼者側が負担するのか、業者側が負担するのかは、会社の方針によって異なります。

  • 「駐車料金はお客様にご負担いただきます」と明記している業者
  • 料金に駐車料金が含まれている業者
  • バイク便などを利用し、駐車料金がかからない業者(例:おそうじ革命)

この点も、見積もり時や予約時に必ず確認しておくべき重要なポイントです。当日に想定外の出費で慌てないよう、事前にルールを把握しておきましょう。