風呂・浴室リフォームの費用相場は?メーカー別の価格や事例も紹介

風呂・浴室リフォームの費用相場は?、メーカー別の価格や事例も紹介

毎日使うお風呂は、一日の疲れを癒す大切な空間です。しかし、年月の経過とともに汚れやカビが目立ったり、設備が古くなって使いにくさを感じたりすることもあるでしょう。「もっと快適なお風呂にしたい」「掃除が楽な浴室がいいな」と考え、リフォームを検討し始める方も多いのではないでしょうか。

浴室リフォームを考える上で、最も気になるのが「費用」です。一体いくらくらいかかるのか、相場がわからないと計画も立てにくいものです。本記事では、浴室・お風呂リフォームにかかる費用の全体像を徹底的に解説します。

価格帯別のリフォーム内容から、費用の内訳、工事の種類による違い、人気メーカーの特徴と価格比較、さらには費用を賢く抑えるコツまで、網羅的にご紹介します。これから浴室リフォームを検討する方が抱えるであろう疑問や不安を解消し、満足のいくリフォームを実現するための一助となれば幸いです。

浴室・お風呂リフォームの費用相場

浴室・お風呂リフォームの費用は、工事の内容や選ぶ製品によって大きく変動します。まずは、一般的な費用相場を把握し、ご自身の希望するリフォームがどの価格帯に当てはまるのか、大まかな目安を掴みましょう。

全体の費用相場は50万~150万円が一般的

浴室リフォームの費用相場は、最も多い価格帯で50万円~150万円です。この価格帯に多くのリフォームが収まる背景には、現在の主流である「ユニットバス」への交換が一般的であることが挙げられます。

ユニットバスは、壁・床・天井・浴槽などがセットで製造された製品で、工場生産による品質の安定と施工のしやすさが特徴です。多くの住宅で採用されており、リフォームの際も既存のユニットバスを新しいものに入れ替えるケースが多数を占めます。

この「ユニットバスからユニットバスへ」の交換工事が、製品本体の価格と標準的な工事費を合わせて50万円~150万円の範囲に収まることが多いため、これが一般的な費用相場となっています。

もちろん、これはあくまで目安です。部分的な設備の交換であれば50万円以下で済むこともありますし、浴槽の素材にこだわったり、浴室を拡張したりする大規模なリフォームでは150万円を超えるケースも少なくありません。重要なのは、ご自身の予算と実現したいリフォーム内容のバランスを見極めることです。

【価格帯別】できるリフォーム内容の目安

予算によって、実現できるリフォームの内容は大きく変わります。ここでは、価格帯別にどのような工事が可能になるのか、具体的な目安を見ていきましょう。

価格帯 主なリフォーム内容
~50万円 浴槽、水栓、シャワー、換気扇などの部分的な設備交換、壁・床のシート張り替えなど
50万円~100万円 スタンダードグレードのユニットバスへの交換(標準的な工事を含む)
100万円~150万円 ミドル~ハイグレードのユニットバスへの交換、オプション機能の追加、在来工法からユニットバスへのリフォーム
150万円以上 最高級グレードのユニットバス、デザイン性の高い在来工法、浴室の拡張、オーダーメイドなど

~50万円でできるリフォーム

予算50万円未満の場合、浴室全体を新しくするというよりは、部分的な修繕や設備の交換が中心となります。

  • 給湯器の交換(約15万円~35万円)
  • 浴槽のみの交換(約10万円~30万円)
  • 水栓・シャワーヘッドの交換(約5万円~15万円)
  • 換気扇の交換(浴室暖房乾燥機なし)(約5万円~10万円)
  • 壁や床への化粧シート・パネルの施工(約10万円~20万円)
  • 手すりの設置(約3万円~8万円)

これらの工事は、老朽化した部分だけを新しくしたい、あるいは使い勝手を少し改善したい場合に適しています。「シャワーの水圧が弱い」「換気扇の音がうるさい」といったピンポイントの悩みを解決するのに有効です。ただし、複数の部分リフォームを組み合わせると、結果的にユニットバスを丸ごと交換するのと費用が変わらなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

50万円~100万円でできるリフォーム

この価格帯は、浴室リフォームで最も一般的なボリュームゾーンです。主に、既存のユニットバスを新しいユニットバスへ交換する工事が可能です。

  • スタンダードグレード(普及価格帯)のユニットバスへの交換

各住宅設備メーカーが提供する、基本的な機能を備えたコストパフォーマンスの高いモデルが選択肢となります。断熱性の高い浴槽や掃除しやすい床材など、近年のユニットバスの標準的な機能は十分に備わっており、リフォームによる満足度は大きく向上するでしょう。

ただし、この価格帯では追加できるオプションは限られます。浴室暖房乾燥機やジェットバスといった特別な機能を追加したい場合は、予算が100万円に近くなるか、少し超える可能性があります。

100万円~150万円でできるリフォーム

予算が100万円を超えると、リフォームの選択肢は格段に広がります。より快適性やデザイン性を追求したリフォームが可能になります。

  • ミドル~ハイグレードのユニットバスへの交換
  • 浴室暖房乾燥機、ミストサウナ、ジェットバスなどのオプション追加
  • 在来工法からユニットバスへのリフォーム

デザイン性の高い壁パネルを選んだり、節水効果やリラックス効果の高いシャワーを導入したりと、自分好みの空間を作り込めます。また、タイル張りの寒いお風呂(在来工法)から、保温性が高く手入れのしやすいユニットバスへのリフォームもこの価格帯で実現可能です。在来工法からのリフォームは、解体や下地処理に追加の費用がかかるため、一般的にユニットバスからの交換よりも高額になります。

150万円以上でできるリフォーム

150万円以上の予算をかけると、最高級の設備を備えた、まさに「理想のバスルーム」を実現できます。

  • 最高級グレードのユニットバスへの交換(肩湯、打たせ湯、調光機能付き照明など)
  • デザインや素材にこだわったオーダーメイドの在来工法
  • 浴室のサイズを広げる増築・改築工事
  • 浴室の位置を移動する工事

メーカーの最上位モデルを選んだり、檜(ひのき)の浴槽や天然石のタイルなど、素材にこだわった在来工法でオリジナルの浴室を造作したりできます。また、現在の浴室が狭い場合に、隣接する洗面所や廊下のスペースを取り込んで浴室を拡張するような大規模な工事もこの価格帯の目安となります。

【住居タイプ別】費用相場の違い

浴室リフォームの費用は、戸建てかマンションかによっても傾向が異なります。

戸建ての場合

戸建ての浴室リフォームは、マンションに比べて費用が高くなる傾向があります。その理由は以下の通りです。

  • 浴室サイズの自由度: 戸建ては浴室のサイズが規格化されていないことが多く、1.25坪や1.5坪といった広い浴室も珍しくありません。サイズが大きくなれば、その分ユニットバス本体の価格や材料費も上がります。
  • 構造上の問題: 築年数が古い木造住宅の場合、湿気によって土台や柱が腐食していることがあります。この場合、ユニットバスの設置前に補修工事が必要となり、10万円~30万円程度の追加費用が発生する可能性があります。これは解体してみないとわからないことが多く、予期せぬ出費となりがちです。
  • 窓の設置・交換: 窓がある場合、その交換や位置調整にも追加費用がかかります。

一方で、搬入経路の確保がしやすく、工事の自由度が高いというメリットもあります。

マンションの場合

マンションの浴室リフォームは、戸建てに比べて費用を抑えやすい傾向にあります。

  • 浴室サイズの規格化: 多くのマンションでは、1216(0.75坪)や1418(1坪)といった規格サイズのユニットバスが採用されています。そのため、製品を選びやすく、価格帯もある程度予測しやすいです。
  • 構造の安定性: 鉄筋コンクリート造が多いため、戸建てのような土台の腐食といった問題は起こりにくいです。

ただし、マンション特有の注意点もあります。

  • 管理規約の制約: リフォーム工事に関するルールが管理規約で定められています。工事可能な時間帯、使用できる建材、床の遮音規定などを事前に必ず確認する必要があります。
  • 搬入経路: エレベーターや廊下の広さによっては、大型の部材を搬入できず、分割して搬入するための追加費用がかかる場合があります。
  • 梁(はり)や配管: 天井に梁があったり、配管の位置が特殊だったりする場合、対応可能なユニットバスが限られたり、追加工事が必要になったりすることがあります。

住居タイプによる違いを理解し、それぞれのリスクや制約を考慮して計画を立てることが重要です。

【浴室の種類別】費用相場の違い

現在のお風呂が「ユニットバス」なのか、それとも「在来工法」なのかによって、リフォーム費用と工期は大きく異なります。

ユニットバスからユニットバスへのリフォーム

  • 費用相場:50万円~120万円
  • 工期目安:3~5日

現在最も一般的なリフォームです。既存のユニットバスを解体し、新しいユニットバスを組み立てる工事で、比較的シンプルに進められます。解体・設置作業が効率的に行えるため、費用も工期も最も短く抑えられます。

在来工法からユニットバスへのリフォーム

  • 費用相場:80万円~150万円
  • 工期目安:5~8日

タイル張りの床や壁、モルタルで造られた昔ながらの浴室(在来工法)を、現代的なユニットバスにリフォームするケースです。費用が高くなる主な理由は以下の通りです。

  • 解体費用: タイルやコンクリートをはつる作業は、ユニットバスの解体よりも手間と時間がかかり、人件費や廃材処理費が高くなります。
  • 下地工事: 解体後、ユニットバスを設置するための基礎(コンクリート打ち)や壁の下地造作、防水工事、断熱工事などが必要になります。
  • サイズ調整: 既存の浴室スペースに合わせてユニットバスを選びますが、サイズが合わない場合は壁の造作などで調整が必要になることがあります。
  • 土台の腐食リスク: 在来工法は水漏れしやすく、土台や柱が腐っているケースが多いため、その補修費用がかかる可能性が高いです。

寒い、掃除が大変、段差が危ないといった在来工法の悩みを一挙に解決できるため、費用はかかりますが非常に満足度の高いリフォームです。

在来工法から在来工法へのリフォーム

  • 費用相場:100万円~(上限なし)
  • 工期目安:2週間~1ヶ月以上

デザインや素材にこだわり、オリジナルの浴室を造りたい場合に選択される方法です。

  • 設計の自由度: 浴槽の形や材質、壁や床のタイル、窓の大きさや位置などを自由に決められます。檜風呂や猫足バスタブ、ガラス張りの壁といった個性的な空間も実現可能です。
  • 専門的な技術: 防水工事や左官工事、タイル工事など、各工程で専門の職人が必要となり、人件費が高額になります。
  • 長い工期: 各工程を一つずつ丁寧に進めるため、工期が長くなります。

費用と時間はかかりますが、誰とも違う、自分だけの特別なバスルームを求める方には最適な選択肢と言えるでしょう。

浴室・お風呂リフォームにかかる費用の内訳

浴室リフォームの見積もりは、「製品本体価格」と「工事費用」の大きく2つに分けられます。それぞれの内訳を詳しく理解することで、見積書の内容を正しく読み解き、どこに費用がかかっているのかを把握できるようになります。

設備や製品の本体価格

リフォーム費用のうち、大きな割合を占めるのがユニットバスなどの製品本体の価格です。これは、選ぶ製品のグレードや追加するオプションによって大きく変動します。

ユニットバスのグレード

ユニットバスは、メーカーごとに複数のシリーズが用意されており、価格帯によって「グレード」が分かれています。一般的に、普及価格帯(スタンダード)、中級価格帯(ミドルグレード)、高級価格帯(ハイグレード)の3つに大別されます。

グレード 本体価格の目安 主な特徴
普及価格帯 (スタンダード) 約30万円~60万円 基本的な機能を備えたシンプルなモデル。デザインやカラーの選択肢は少ないが、コストパフォーマンスに優れる。FRP(繊維強化プラスチック)製の浴槽が一般的。
中級価格帯 (ミドルグレード) 約60万円~100万円 最も人気のある価格帯。デザインや機能の選択肢が豊富になる。浴槽の素材に人工大理石が選べるようになり、掃除しやすい床材や節水シャワーなどが標準装備されることが多い。
高級価格帯 (ハイグレード) 約100万円~ メーカーの最新技術や最高級の素材が使われた最上位モデル。肩湯、打たせ湯、調光照明、ミストサウナなどの付加価値の高い機能が搭載される。デザイン性も非常に高く、ホテルのような上質な空間を演出できる。

どのグレードを選ぶかが、リフォーム費用総額を決定する上で最も重要な要素となります。ショールームで実物を見たり、カタログを比較したりして、自分たちのライフスタイルや予算に合ったグレードを見極めることが大切です。

オプション機能の費用

ユニットバスは、標準仕様に加えて様々なオプションを追加できます。快適性や利便性を向上させる魅力的な機能が多いですが、追加すればするほど費用は加算されます。

【主なオプション機能と費用目安】

  • 浴室暖房乾燥機: 約10万円~20万円
    • 冬場のヒートショック対策や、雨の日の衣類乾燥に役立ちます。換気機能のみのシンプルなものから、ミストサウナ機能付きの高機能なものまで様々です。
  • ジェットバス/ブローバス: 約15万円~25万円
    • 浴槽の側面から気泡や水流を噴出させ、マッサージ効果でリラックスできます。
  • ミストサウナ: 約20万円~30万円
    • 細かい霧状の温かいミストで体を芯から温めます。美容や健康に関心の高い方に人気です。
  • 高機能シャワーヘッド: 約2万円~10万円
    • 節水効果の高いものや、マイクロバブルで洗浄力を高めるもの、オーバーヘッドシャワーなどがあります。
  • 手すりの追加: 約1万円~3万円/本
    • 高齢者や小さな子どもがいる家庭の安全対策として重要です。
  • 断熱材の追加(壁・天井): 約3万円~8万円
    • 浴室全体の保温性を高め、冬でも暖かく快適な空間を保ちます。
  • 窓の交換・新設: 約10万円~25万円
    • 断熱性の高いペアガラスや、防犯性の高い窓に交換します。

オプションは魅力的ですが、「本当に必要な機能か」「使用頻度はどれくらいか」を冷静に判断することが、予算オーバーを防ぐ鍵となります。

交換・設置に伴う工事費用

製品本体価格のほかに、実際にリフォームを行うための工事費用が必要です。これは「基本工事費」と、状況によって発生する「追加工事費」に分かれます。

基本工事費

基本工事費は、ユニットバスの交換に通常必要となる作業の費用です。リフォーム会社の見積もりでは「標準工事費」として一式で提示されることも多いですが、主に以下の項目が含まれています。

  • 養生費: 約2万円~4万円
    • 工事中に他の部屋や共有部分を傷つけたり汚したりしないよう、シートやボードで保護する費用です。
  • 既存浴室の解体・撤去費: 約8万円~15万円
    • 古いユニットバスや在来工法の浴室を解体し、搬出する費用です。在来工法の方が高くなります。
  • 産業廃棄物処理費: 約3万円~8万円
    • 解体で出た廃材を法律に従って処分するための費用です。
  • 給排水・ガス配管工事費: 約5万円~10万円
    • 新しいユニットバスに合わせて、給水・給湯・排水の管を接続する工事です。
  • 電気工事費: 約4万円~8万円
    • 照明や換気扇の配線を行う工事です。浴室暖房乾燥機などを設置する場合は高くなります。
  • 新規ユニットバスの組立・設置費: 約10万円~20万円
    • 新しいユニットバスを現場で組み立て、設置する費用です。
  • ドア枠取付・壁補修費: 約3万円~6万円
    • 浴室の出入り口のドア枠を取り付け、周辺の壁(主に洗面所側)を補修する費用です。

これらの基本工事費の合計は、一般的に30万円~60万円程度が目安となります。

追加工事費

現場の状況によっては、基本工事だけでは収まらず、追加の工事が必要になる場合があります。これは見積もり段階では予測できず、解体後に判明することも少なくありません。

  • 土台・柱の補修工事: 約5万円~30万円以上
    • 特に在来工法からのリフォームで、湿気による木材の腐食やシロアリ被害が見つかった場合に必要な工事です。被害の範囲によって費用は大きく変動します。
  • 給湯器の交換: 約15万円~35万円
    • 既存の給湯器が古い場合や、追い焚き機能付きの浴槽にする場合などに交換が必要です。
  • 洗面所や脱衣所のリフォーム: 約10万円~30万円
    • 浴室と同時に、隣接する洗面所の壁紙や床材を張り替える工事です。
  • アスベスト除去費用: 約5万円~30万円
    • 2006年以前に建てられた在来工法の浴室では、アスベスト含有建材が使われている可能性があります。その場合、専門業者による除去作業が必要となり、高額な費用がかかります。
  • 配管の移設・延長: 約5万円~15万円
    • 浴室のレイアウトを変更する場合や、マンションの特殊な配管構造に対応するために必要な工事です。
  • 搬入経路の確保: 費用は状況による
    • マンションの高層階でエレベーターにユニットバスの部材が入らない場合、クレーンでの吊り上げ作業が必要になることがあります。

リフォーム会社と契約する際には、どのような場合に追加費用が発生する可能性があるのかを事前に確認しておくことが、後のトラブルを防ぐために非常に重要です。

浴室・お風呂リフォームの費用を左右する主な要因

浴室の広さや現在の状態、ユニットバスのグレードやデザイン、追加するオプション機能、浴室の種類(在来工法かユニットバスか)、土台や柱の補修工事の有無

これまで見てきたように、浴室リフォームの費用は様々な要素によって決まります。ここでは、特に費用に大きく影響を与える5つの要因を改めて整理します。これらのポイントを理解することで、予算内で理想のリフォームを実現するための計画が立てやすくなります。

浴室の広さや現在の状態

まず基本となるのが、リフォーム対象となる浴室の「広さ」と「現在の状態(劣化具合)」です。

  • 広さ: 浴室のサイズが大きくなれば、当然ながら使用する部材も増えるため、ユニットバス本体の価格は高くなります。一般的なサイズである1坪(1616サイズ)を基準に、1.25坪(1620サイズ)やそれ以上になると、価格は数十万円単位で上がっていきます。また、壁や床の面積が広がるため、工事の手間も増え、人件費にも影響します。
  • 現在の状態: 既存の浴室の劣化が激しいほど、リフォーム費用は高くなる傾向にあります。特に注意が必要なのが、目に見えない部分の劣化です。例えば、タイル張りの在来工法では、タイルのひび割れから水が浸入し、壁の内部や土台、柱が腐食しているケースが少なくありません。この場合、ユニットバスを設置する前に腐食部分を修繕・補強する工事が必須となり、予期せぬ追加費用が発生します。ユニットバスからのリフォームでも、長年の使用で防水パンが破損していたり、壁の内部にカビが広がっていたりすることもあります。

ユニットバスのグレードやデザイン

リフォーム費用の大部分を占めるユニットバス本体の価格は、どの「グレード」を選ぶかによって大きく変動します。

  • スタンダードグレード: 機能を絞ったシンプルなモデルで、費用を最も抑えられます。
  • ミドルグレード: デザイン性や清掃性、快適性が向上し、選択肢も豊富なため、最も人気があります。
  • ハイグレード: 最新技術や高級素材がふんだんに使われ、ホテルのような上質な空間を実現できますが、価格も一気に跳ね上がります。

また、同じグレード内でも、選ぶ壁パネルのデザインや浴槽の素材(FRP、人工大理石、ホーローなど)、床材の種類によって価格は細かく変動します。デザイン性を追求すればするほど、費用は高くなると覚えておきましょう。カタログやショールームで実物を確認し、価格とデザイン、機能性のバランスをじっくり比較検討することが重要です。

追加するオプション機能

現代のユニットバスは、標準仕様でも十分快適ですが、さらに満足度を高めるための多彩なオプションが用意されています。しかし、便利そうだからと安易に追加していくと、あっという間に予算オーバーしてしまいます。

例えば、冬場の入浴を快適にする「浴室暖房乾燥機」や、リラックス効果の高い「ジェットバス」、美容効果が期待できる「ミストサウナ」などは人気のオプションですが、それぞれ10万円以上の追加費用がかかります。

リフォームを検討する際は、「その機能は本当に必要か」「家族のライフスタイルに合っているか」「使用頻度はどのくらいか」を冷静に考えることが大切です。ショールームで体験してみて、本当に価値を感じるものだけを厳選するようにしましょう。

浴室の種類(在来工法かユニットバスか)

現在のお風呂が、工場で生産された部材を組み立てる「ユニットバス」なのか、現場で一から作り上げる「在来工法」なのかは、費用を決定づける非常に大きな要因です。

  • ユニットバスからユニットバスへ: 解体・設置が比較的容易で、工期も短く、費用を最も安く抑えられます。
  • 在来工法からユニットバスへ: タイルやコンクリートの解体、防水工事、下地工事などが必要になるため、工事費が高くなります。工期も長めです。
  • 在来工法から在来工法へ: 設計の自由度は最も高いですが、職人の手間がかかり、材料費も高くなるため、費用は最も高額になる可能性があります。

在来工法からのリフォームは、ユニットバスからのリフォームに比べて20万円~50万円ほど高くなるのが一般的です。ご自宅の浴室がどちらのタイプか分からない場合は、リフォーム会社に現地調査を依頼して確認しましょう。

土台や柱の補修工事の有無

これは、特に築年数の古い戸建て住宅(特に在来工法)で発生しやすい、費用を押し上げる「隠れた要因」です。

浴室は家の中で最も湿気が多い場所のため、壁の内部で結露が発生したり、タイルの目地などから水が漏れたりして、建物の構造体である土台や柱を腐らせてしまうことがあります。この状態を放置したまま新しいユニットバスを設置することはできないため、必ず補修工事が必要になります。

この補修工事は、浴室を解体してみないと被害の状況が正確にわからないため、当初の見積もりには含まれていないことがほとんどです。被害の規模によっては数十万円の追加費用がかかることもあり、リフォーム計画全体に大きな影響を与えます。

このような不測の事態に備え、リフォーム予算には10~20万円程度の予備費を確保しておくことを強くおすすめします。

【人気メーカー別】ユニットバスの特徴と価格比較

ユニットバスを選ぶ際、どのメーカーの製品にするかは大きな悩みどころです。ここでは、国内で人気の主要メーカー5社の特徴と、それぞれの価格帯について詳しく解説します。各社の強みや個性を理解し、ご自身の希望に合ったメーカーを見つける参考にしてください。

(※価格帯は、本体の定価(税抜)を基にした一般的な目安です。実際の販売価格はリフォーム会社によって異なります。)

メーカー 主なシリーズ 特徴 価格帯の目安(本体定価)
TOTO シンラ、サザナ 機能性重視。「ほっカラリ床」「魔法びん浴槽」など独自の快適技術が豊富。 約70万円~300万円
LIXIL スパージュ、リデア デザイン性と清掃性のバランス。「くるりんポイ排水口」「キレイサーモフロア」が有名。 約65万円~280万円
Panasonic BEVAS、オフローラ 美容・健康機能。「酸素美泡湯」「ナノイー」など家電メーカーならではの技術。 約75万円~250万円
Takara standard プレデンシア、グランスパ 耐久性と清掃性。「高品位ホーロー」が最大の強み。マグネット収納が便利。 約60万円~270万円
Toclas YUNO、every 人造大理石の質感。「うつくし浴槽」に定評。肌あたりの良さとデザイン性が魅力。 約80万円~200万円

TOTO(トートー)

トイレや水栓金具で圧倒的なシェアを誇るTOTOは、ユニットバスにおいても高い技術力と機能性で業界をリードしています。快適性や使いやすさを追求した独自の機能が数多く搭載されており、多くのユーザーから支持されています。

  • 主な特徴:
    • ほっカラリ床: まるで畳のような柔らかい踏み心地が特徴の床。断熱性に優れ、冬場の一歩目でもヒヤッとしません。また、水はけが良く、乾きやすいのでカビの発生を抑えます。
    • 魔法びん浴槽: 浴槽を断熱材でしっかりと覆うことで、お湯の温度が下がりにくくなっています。追い焚きの回数が減り、省エネにも貢献します。4時間後の温度低下を2.5℃以内に抑える性能を誇ります。(参照:TOTO株式会社 公式サイト)
    • お掃除ラクラクカウンター: 壁から離れた浮島のようなデザインのカウンター。カウンターの奥や側面にスポンジが届きやすく、隅々まで楽に掃除できます。
  • 代表シリーズ:
    • シンラ: TOTOの最上位シリーズ。「ファーストクラス浴槽」や「楽湯(肩・腰楽湯)」など、上質なリラックス機能を搭載。
    • サザナ: TOTOの主力シリーズ。「ほっカラリ床」や「魔法びん浴槽」を標準装備し、機能性と価格のバランスに優れています。

機能性を重視し、日々の入浴をより快適に、そして掃除の手間を少しでも減らしたいという方におすすめのメーカーです。

LIXIL(リクシル)

LIXILは、トステム、INAX、新日軽などが統合して誕生した総合建材メーカーです。そのため、デザインのバリエーションが非常に豊富で、浴室空間全体のコーディネートを楽しみながら、高い清掃性も両立させているのが特徴です。

  • 主な特徴:
    • くるりんポイ排水口: 浴槽のお湯を排水する際の渦の力を利用して、排水口のゴミをまとめてくれる機能。髪の毛などを簡単に捨てることができ、面倒な排水口掃除の手間を大幅に軽減します。
    • キレイサーモフロア: 床のヒンヤリ感を軽減する断熱構造と、油分を含んだ汚れも落としやすい特殊な表面処理を両立。スポンジで軽くこするだけで汚れが落ちやすいのが魅力です。
    • 豊富なデザイン: 壁パネルや浴槽、水栓などのデザインが多彩で、自分好みのスタイリッシュな空間を作りやすいです。
  • 代表シリーズ:
    • スパージュ: 「お風呂を愛する人の、バスルーム。」をコンセプトにした高級シリーズ。打たせ湯や肩湯など、温泉のような入浴体験ができます。
    • リデア: 多様なライフスタイルに応える豊富なプランが魅力の主力シリーズ。デザインや機能の選択肢が多く、自分にぴったりの浴室を見つけやすいです。

デザインにこだわりたい、掃除はできるだけ楽にしたい、というニーズをバランス良く満たしてくれるメーカーです。

Panasonic(パナソニック)

家電メーカーとして培った独自の技術を活かし、美容や健康をサポートするユニークな機能を多数搭載しているのがPanasonicの強みです。一日の疲れを癒すだけでなく、バスタイムを「自分を磨く時間」にしたいと考える方に人気があります。

  • 主な特徴:
    • 酸素美泡湯(さんそびほうゆ): 酸素を含んだミクロの泡が、お湯を乳白色のやわらかな肌触りに変えます。湯上り後も体がポカポカし、肌のしっとり感が長続きするとされています。(参照:パナソニック株式会社 公式サイト)
    • スゴピカ素材(有機ガラス系人造大理石): 水垢や汚れがつきにくく、落としやすいのが特徴の独自素材。浴槽やカウンター、水栓などに採用されています。
    • ナノイー搭載 換気乾燥暖房機: 微細なイオン「ナノイー」を放出することで、浴室に浮遊するカビを抑制する効果が期待できます。
  • 代表シリーズ:
    • BEVAS(ビバス): デザイン性を追求したシリーズ。照明や素材感にこだわり、くつろぎの空間を演出します。
    • オフローラ: 「酸素美泡湯」をはじめとする美容・健康機能を搭載した、Panasonicの主力シリーズです。

「お風呂でリラックスしながらキレイになりたい」という、美容意識の高い方には特に魅力的な選択肢となるでしょう。

Takara standard(タカラスタンダード)

タカラスタンダードの最大の武器は、独自素材である「高品位ホーロー」です。鉄の強さとガラスの美しさを兼ね備えたホーローを、浴室の壁パネルや床、浴槽にまで採用し、他社にはない圧倒的な耐久性と清掃性を実現しています。

  • 主な特徴:
    • 高品位ホーロー: 表面がガラス質なので、汚れやカビが染み込まず、水拭きでサッと拭くだけでキレイになります。傷や衝撃にも強く、長年使っても美しさが持続します。
    • マグネット対応: 壁パネルがホーローでできているため、磁石がくっつきます。シャンプーラックやタオル掛け、子どものおもちゃ入れなどを、好きな場所に自由にレイアウトできる「どこでもラック」は非常に便利です。
    • 頑丈な構造: 浴室全体を支えるフレーム構造も頑丈で、震度6強相当の揺れにも耐える耐震性を備えています。
  • 代表シリーズ:
    • プレデンシア: 浴槽にもホーローを使用した最高級シリーズ。鋳物ならではの重厚感と滑らかな肌触りが特徴です。
    • グランスパ: デザイン性と機能性を両立させた人気シリーズ。多彩なホーロークリーン浴室パネルから選べます。

掃除の手間を徹底的に省きたい、丈夫で長持ちするお風呂が良い、収納を自由にカスタマイズしたいという方に最適なメーカーです。

Toclas(トクラス)

ピアノ製造やFRP製ボート開発の歴史を持つヤマハから生まれたToclasは、人造大理石の開発・製造におけるパイオニアです。その技術力を活かした、質感が高く美しいバスタブは、多くのファンを魅了しています。

  • 主な特徴:
    • うつくし浴槽(人造大理石): 厚みがあり、なめらかで肌あたりの良い質感が特徴。汚れがつきにくく、黄ばみや傷にも強いため、長年美しい状態を保てます。
    • うるおい浴+(プラス): ビタミンC入りのセラミックボールとマイクロバブルで、肌や髪にやさしいお湯を作り出します。
    • サウンドシャワー: 浴室の天井にスピーカーを内蔵し、スマートフォンなどと接続してお気に入りの音楽を楽しめるオプション。ヤマハの楽器・音響技術が活かされています。
  • 代表シリーズ:
    • YUNO(ユーノ): Toclasの主力シリーズ。人造大理石の質感を最大限に活かし、上質な入浴空間を提供します。
    • every(エブリィ): 基本性能をしっかり押さえたコストパフォーマンスの高いシリーズ。

バスタブの質感やデザインにこだわりたい、音楽を聴きながらバスタイムを楽しみたいという、感性豊かな方におすすめのメーカーです。

浴室・お風呂リフォームの費用を安く抑える7つのコツ

複数のリフォーム会社から相見積もりを取る、補助金や助成金制度を最大限活用する、製品のグレードやオプションを慎重に選ぶ、在来工法よりユニットバスを選ぶ、設備業者やリフォーム会社に直接依頼する、リフォーム会社の繁忙期を避ける、給湯器など他の水回りとまとめてリフォームする

浴室リフォームは決して安い買い物ではありません。だからこそ、少しでも費用を抑えたいと考えるのは当然のことです。ここでは、品質を落とさずにリフォーム費用を賢く節約するための7つの具体的なコツをご紹介します。

① 複数のリフォーム会社から相見積もりを取る

これは、適正価格を知るための最も基本的で重要なステップです。1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。必ず3社以上のリフォーム会社に相談し、同じ条件で見積もり(相見積もり)を依頼しましょう。

相見積もりを取ることで、以下のようなメリットがあります。

  • 費用の比較: 各社の価格を比較することで、おおよその相場観が掴め、不当に高い見積もりを提示する会社を避けられます。
  • 工事内容の比較: 見積書には、どのような工事にいくらかかるのかが詳細に記載されています。各社の提案内容を比較し、自分の希望に最も合ったプランを選ぶことができます。「A社は土台補修の可能性に言及しているが、B社はしていない」といった違いから、会社の経験や丁寧さも垣間見えます。
  • 価格交渉の材料: 他社の見積もりを提示することで、価格交渉がしやすくなる場合があります。

ただし、単に一番安い会社を選ぶのは危険です。安さの裏には、必要な工事を省いていたり、質の低い材料を使っていたりする可能性があります。価格だけでなく、提案内容、担当者の対応、保証内容などを総合的に比較検討することが失敗しないための鍵です。

② 補助金や助成金制度を最大限活用する

国や自治体は、住宅リフォームを促進するために様々な補助金・助成金制度を用意しています。これらを活用すれば、数十万円単位で費用負担を軽減できる可能性があります。

  • 国の制度: 「子育てエコホーム支援事業」などが代表的です。高断熱浴槽の設置や節湯水栓への交換といった省エネ改修、手すりの設置などのバリアフリー改修が対象となります。
  • 自治体の制度: お住まいの市区町村が独自にリフォーム補助金制度を設けている場合があります。「〇〇市 住宅リフォーム 助成金」といったキーワードで検索してみましょう。
  • 介護保険: 要支援・要介護認定を受けている方がいる場合、介護保険の住宅改修費を利用して手すりの設置や段差解消などの工事ができます。

これらの制度は、申請期間や予算の上限が定められていることが多く、工事着工前に申請が必要な場合がほとんどです。リフォーム会社に相談し、利用できる制度がないか早めに確認しましょう。

③ 製品のグレードやオプションを慎重に選ぶ

リフォーム費用を大きく左右するのが、ユニットバス本体の価格です。ショールームで最新のモデルを見ると、魅力的な機能に心惹かれがちですが、本当に自分たちの生活に必要かどうかを冷静に判断することが重要です。

  • グレードの見直し: 最上位グレードでなくても、ミドルグレードで十分満足できるケースは多いです。各グレードの違いをしっかり比較し、予算に合わせて最適なものを選びましょう。
  • オプションの厳選: 「あったら便利そう」という理由だけでオプションを追加していくと、費用はどんどん膨らみます。「浴室暖房乾燥機は本当に使うか?」「ミストサウナより、近くの温泉に行く方が好きかも?」など、具体的な使用シーンを想像し、優先順位をつけることが大切です。

④ 在来工法よりユニットバスを選ぶ

デザインに強いこだわりがあり、オーダーメイドの浴室を造りたいという場合を除き、費用を抑えたいのであればユニットバスを選ぶのが賢明です。

在来工法は、設計の自由度が高い反面、防水工事や左官工事など専門的な職人の手間がかかるため、工期が長くなり人件費も高くなります。一方、ユニットバスは工場で生産された部材を現場で組み立てるため、品質が安定しており、工期も短く済みます。その結果、工事費全体を大幅に削減できます。

現在が在来工法の浴室であっても、ユニットバスにリフォームすることで、保温性や清掃性が格段に向上するという大きなメリットも得られます。

⑤ 設備業者やリフォーム会社に直接依頼する

浴室リフォームを依頼できる先は、地元の工務店やリフォーム専門会社、ハウスメーカー、家電量販店など様々です。費用を抑えるという観点では、ハウスメーカーや大手リフォーム会社よりも、地域密着型のリフォーム専門会社や設備業者に直接依頼する方が有利な場合があります。

大手の場合、実際の工事を下請け・孫請けの業者に発注するケースが多く、その際に中間マージン(紹介料)が発生し、最終的な費用に上乗せされることがあるためです。一方、自社で職人を抱えているリフォーム会社であれば、余計なコストがかからず、費用を抑えられる可能性があります。

⑥ リフォーム会社の繁忙期を避ける

リフォーム業界にも繁忙期と閑散期があります。一般的に、年末や年度末に向けて工事を終わらせたいという需要が高まる9月~12月や2月~3月は繁忙期とされています。

この時期は、職人のスケジュールが埋まりやすく、価格交渉がしにくい傾向があります。逆に、梅雨時期の6月~7月や、真夏の8月などは工事の需要が比較的落ち着くため、リフォーム会社によっては価格や工期で柔軟な対応をしてくれる可能性があります。急ぎの工事でなければ、こうした閑散期を狙って相談してみるのも一つの手です。

⑦ 給湯器など他の水回りとまとめてリフォームする

浴室リフォームの際には、給湯器も耐用年数が近づいているケースが少なくありません。もし給湯器の交換も検討しているのであれば、浴室リフォームと同時に行うことで、トータルの費用を抑えられる可能性があります。

別々に工事を依頼すると、それぞれに出張費や諸経費がかかりますが、まとめて行えば一度で済みます。また、浴室と隣接する洗面所のリフォームも同時に行うことで、足場や養生の設置が一度で済み、人件費や工事の手間を削減できる場合があります。リフォーム会社に「セット割引」のようなプランがないか、相談してみる価値はあるでしょう。

浴室・お風呂リフォームで利用できる補助金・助成金制度

国が実施する補助金制度、自治体が実施するリフォーム補助金・助成金、介護保険制度による住宅改修費、リフォームで適用される減税制度、補助金を利用する際の注意点

高額になりがちな浴室リフォームですが、国や自治体が提供する補助金・助成金制度を上手に活用することで、費用負担を大幅に軽減できます。ここでは、代表的な制度の種類と内容、利用する際の注意点を解説します。

国が実施する補助金制度(子育てエコホーム支援事業など)

国が主導する大規模な補助金制度は、リフォームを行う上で最も注目すべきものです。2024年現在、代表的な制度として「子育てエコホーム支援事業」があります。

  • 制度の目的: エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年のカーボンニュートラルの実現を図ることを目的としています。(参照:国土交通省 子育てエコホーム支援事業 公式サイト)
  • 対象となる世帯: 全ての世帯が対象ですが、子育て世帯(18歳未満の子を有する世帯)または若者夫婦世帯(夫婦のいずれかが39歳以下の世帯)は補助額の上限が引き上げられます。
  • 浴室リフォームで対象となる主な工事と補助額(一例):
    • 高断熱浴槽の設置: 30,000円/戸
    • 高効率給湯器の設置: 30,000円/台
    • 節湯水栓の設置: 5,000円/台
    • 浴室乾燥機の設置: 23,000円/戸
    • 手すりの設置: 5,000円/戸
    • 段差解消: 6,000円/戸
  • ポイント: 複数の工事を組み合わせることで補助額が加算されます。ただし、申請する補助額の合計が5万円以上であることが必要です。

このような国の制度は、予算がなくなり次第終了となるため、リフォーム計画が固まったら早めに事業者(リフォーム会社)に相談し、申請手続きを進めることが重要です。

自治体が実施するリフォーム補助金・助成金

国とは別に、各市区町村が独自にリフォームに関する補助金や助成金制度を設けている場合があります。

  • 制度の例:
    • 省エネリフォーム補助金: 断熱改修や高効率給湯器の設置などを対象とする。
    • バリアフリーリフォーム助成金: 高齢者や障害者が安全に暮らすための改修(手すり設置、段差解消など)を対象とする。
    • 三世代同居・近居支援: 親世帯と子世帯が同居または近くに住むためのリフォームを支援する。
    • 地域木材利用促進: 地元の木材を使用してリフォームする場合に補助が出る。
  • 探し方: お住まいの「市区町村名」と「住宅リフォーム 補助金」などのキーワードでインターネット検索するか、自治体のホームページを確認したり、役所の担当窓口に問い合わせたりしてみましょう。

自治体の制度は、その地域に居住していることが条件であり、国との制度と併用できる場合とできない場合があります。内容をよく確認することが大切です。

介護保険制度による住宅改修費

ご家族に要支援1・2または要介護1~5の認定を受けている方がいる場合、介護保険の「居宅介護住宅改修費」を利用できます。

  • 目的: 被保険者が自宅で安全に自立した生活を送れるようにするための小規模な住宅改修を支援する制度です。
  • 対象となる工事:
    • 手すりの取付け
    • 段差の解消(浴室の出入り口の段差、浴槽のまたぎ高さの解消など)
    • 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更(滑りにくい床材への変更など)
    • 引き戸等への扉の取替え
    • 洋式便器等への便器の取替え
  • 支給限度額: 対象となる工事費のうち、20万円までが支給対象となります。自己負担割合(1割~3割)を除いた額(最大18万円)が支給されます。(参照:厚生労働省 介護保険における住宅改修)

この制度を利用するには、ケアマネジャーへの相談と、工事前の市区町村への申請が必須です。

リフォームで適用される減税制度

リフォームの内容によっては、所得税や固定資産税が減額される制度もあります。

  • リフォーム促進税制(所得税の控除): 省エネ改修、バリアフリー改修、三世代同居対応改修など、特定の工事を行った場合に、年末のローン残高や工事費用の一部が所得税から控除されます。
  • 固定資産税の減額: 耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修を行った住宅は、工事完了の翌年度分の固定資産税が減額される措置があります。

これらの減税制度は、適用要件が細かく定められており、確定申告が必要です。リフォーム会社や税務署に相談し、必要な書類などを確認しましょう。

補助金を利用する際の注意点

補助金・助成金は非常に魅力的な制度ですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。

  • 申請は工事着工前が原則: ほとんどの制度では、工事を始める前に申請し、交付決定を受ける必要があります。工事が終わってからでは申請できないため注意しましょう。
  • 予算と期間の確認: 国や自治体の補助金は年度ごとに予算が組まれており、予算上限に達すると受付が終了してしまいます。申請期間内であっても早めに手続きを進めることが肝心です。
  • 登録事業者による工事: 制度によっては、補助金事務局に登録された事業者(リフォーム会社)による工事でなければ対象にならない場合があります。契約前にリフォーム会社に確認しましょう。
  • 書類の準備: 申請には、見積書、工事請負契約書、工事前後の写真、住民票など、多くの書類が必要です。不備がないよう、リフォーム会社と協力して準備を進めましょう。

補助金制度は複雑ですが、活用できるかどうかで数十万円の差が生まれることもあります。面倒がらずに情報収集し、積極的に活用することをおすすめします。

浴室・お風呂リフォームの流れと工事期間

「リフォームって、何から始めたらいいの?」「工事にはどれくらいの日数がかかるの?」といった疑問は、多くの方が抱くものです。ここでは、リフォームの相談から完成までの具体的なステップと、工事にかかる期間の目安を解説します。全体像を把握することで、安心してリフォームに臨むことができます。

リフォーム完了までの8ステップ

浴室リフォームは、一般的に以下の8つのステップで進められます。

① 情報収集・イメージ固め

まずは、リフォームで実現したいことを具体的にイメージすることから始めます。

  • 現状の不満点をリストアップする: 「冬場が寒い」「掃除が大変」「浴槽が狭い」「段差があって危ない」など、今のお風呂の悩みや不満を書き出します。
  • 理想の浴室をイメージする: インターネットや雑誌、メーカーのカタログなどを見て、どんなデザインや機能にしたいか、理想のイメージを膨らませます。ショールームに足を運んで実物を見るのも非常に参考になります。
  • 予算を決める: どのくらいの費用をかけられるか、大まかな予算を設定します。

この段階で家族としっかり話し合い、要望の優先順位をつけておくことが、後のプロセスをスムーズに進めるための重要なポイントです。

② リフォーム会社探し・相談

イメージが固まったら、リフォームを依頼する会社を探します。インターネット検索や知人からの紹介などを参考に、複数の候補をリストアップします。そして、気になった会社に連絡を取り、相談のアポイントを取ります。この時、ステップ①でまとめた要望や予算を伝えることで、話がスムーズに進みます。

③ 現地調査

リフォーム会社の担当者が実際に家を訪れ、浴室の状況を確認します。

  • 寸法の計測: 浴室の広さ、天井の高さ、ドアの大きさなどを正確に測ります。
  • 既存設備の確認: 換気扇の種類、給排水管の位置、窓の有無などをチェックします。
  • 劣化状況の確認: 壁や床の状態、水漏れの痕跡などがないかを確認します。
  • 搬入経路の確認: ユニットバスの部材をどこから運び入れるかを確認します。

この現地調査に基づいて、具体的なプランと見積もりが作成されます。施主側からも、気になる点や要望を積極的に担当者に伝えましょう。

④ 見積もり提示・プラン比較

現地調査から1~2週間後、リフォーム会社からプランと見積書が提示されます。複数の会社から見積もりを取り寄せ(相見積もり)、内容をじっくり比較検討します。

  • 金額の比較: 総額だけでなく、「一式」ではなく項目ごとに詳細な内訳が記載されているかを確認します。
  • プラン内容の比較: 提案されているユニットバスの機種やオプション、工事内容が自分の希望に合っているかを確認します。
  • 諸経費の確認: 見積もりに含まれている費用(養生費、産廃処理費など)と、含まれていない費用(追加工事費の可能性など)を明確にします。

不明な点があれば、納得できるまで質問することが大切です。

⑤ 契約

見積もりとプラン内容に納得できたら、1社に絞り込み、工事請負契約を結びます。契約書は法的な効力を持つ重要な書類です。サインする前に、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 工事内容と金額
  • 工期(着工日と完了日)
  • 使用する製品の型番や仕様
  • 支払い条件(着手金、中間金、最終金の割合と時期)
  • 保証内容
  • クーリング・オフに関する記載

契約内容を十分に理解し、双方が合意した上で契約を締結します。

⑥ 近隣への挨拶

工事中は、騒音や振動、作業員の出入りなどで近隣に迷惑をかける可能性があります。トラブルを避けるためにも、着工日の1週間前までには、両隣と上下階の家に挨拶回りをしておくのがマナーです。工事の期間や時間帯を伝え、リフォーム会社の連絡先を記した粗品(タオルや洗剤など)を持参すると、より丁寧な印象になります。

⑦ 着工・施工

契約内容に基づき、いよいよ工事が始まります。初日は既存浴室の解体と搬出、その後、給排水工事、電気工事、ユニットバスの組み立て・設置といった工程で進められます。工事期間中は、基本的に自宅のお風呂は使用できません。銭湯や近隣の温浴施設などを利用する準備をしておきましょう。

⑧ 完成・引き渡し

工事が完了したら、リフォーム会社の担当者と一緒に仕上がりをチェックします。

  • 傷や汚れがないか
  • 水漏れはないか
  • 設備は正常に作動するか(お湯は出るか、換気扇は回るかなど)
  • 契約通りの製品・仕様になっているか

問題がなければ、引き渡し書にサインします。取扱説明書や保証書を受け取り、残金を支払ってリフォームは完了です。

リフォームにかかる期間の目安

浴室リフォームの工事期間は、工事の種類によって大きく異なります。

  • ユニットバス → ユニットバス: 約3~5日間
    • 最も一般的な工事です。解体から設置までがスムーズに進みます。
  • 在来工法 → ユニットバス: 約5~8日間
    • タイルの解体や、基礎を作るコンクリートの乾燥に時間がかかるため、工期が長くなります。土台の補修が必要な場合はさらに延びる可能性があります。
  • 在来工法 → 在来工法: 約2週間~1ヶ月以上
    • 防水工事、左官工事、タイル張りなど、各工程に時間がかかり、乾燥期間も必要なため、工期は大幅に長くなります。

これはあくまで工事自体の期間です。情報収集からリフォーム会社の選定、契約までの期間を含めると、全体で1~3ヶ月ほどかかると見ておくと良いでしょう。余裕を持ったスケジュールで計画を進めることが、満足のいくリフォームにつながります。

失敗しないリフォーム会社の選び方

浴室リフォームの実績が豊富か、見積書の内容が詳細で明確か、保証やアフターサポートが充実しているか、担当者とのコミュニケーションがスムーズか

浴室リフォームの成否は、リフォーム会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。技術力や提案力、対応の質は会社によって様々です。大切な我が家のお風呂を任せるパートナーとして、信頼できる会社を見極めるための4つの重要なポイントを解説します。

浴室リフォームの実績が豊富か

リフォームと一言で言っても、内装、外壁、水回りなど、得意分野は会社によって異なります。特に浴室は、給排水や電気、防水、断熱など専門的な知識と技術が求められる場所です。そのため、浴室リフォームの実績が豊富な会社を選ぶことが非常に重要です。

  • 確認方法:
    • 会社のホームページ: 施工事例のページを確認し、浴室リフォームの事例が数多く掲載されているかを見ます。写真だけでなく、どのような課題をどう解決したかといった具体的な説明があると、より信頼できます。
    • 商談時のヒアリング: 担当者に「これまでどのような浴室リフォームを手がけてきましたか?」と直接質問してみましょう。具体的な事例を交えて分かりやすく説明してくれる会社は、経験が豊富である可能性が高いです。
    • メーカーからの表彰: TOTOやLIXILといったメーカーが、販売実績や施工品質の高いリフォーム会社を表彰する制度があります。こうした受賞歴も、実績を測る一つの指標になります。

実績豊富な会社は、様々な現場を経験しているため、予期せぬトラブルへの対応力も高く、安心して任せることができます。

見積書の内容が詳細で明確か

提示された見積書は、その会社の信頼性を判断するための重要な手がかりとなります。信頼できる会社の見積書は、内容が詳細で分かりやすいのが特徴です。

  • チェックすべきポイント:
    • 「一式」表記の多用: 「解体工事一式」「電気工事一式」のように、詳細な内訳がなく「一式」とだけ記載されている見積書は要注意です。どのような作業にいくらかかるのかが不明確で、後から追加料金を請求される原因にもなりかねません。
    • 数量・単価・製品型番の記載: 信頼できる見積書には、使用する部材の数量や単価、ユニットバスや水栓のメーカー名・商品名・型番までが正確に記載されています。これにより、契約通りの工事が行われるかを確認できます。
    • 諸経費の内訳: 養生費、廃材処理費、現場管理費といった諸経費の内訳がきちんと明記されているかを確認しましょう。

見積書について質問した際に、担当者が面倒くさがらずに、一つひとつ丁寧に説明してくれるかどうかも、その会社の姿勢を見極める上で大切なポイントです。

保証やアフターサポートが充実しているか

リフォームは、工事が終わればすべて完了というわけではありません。万が一、工事後に不具合が発生した場合に、どのような対応をしてくれるかが非常に重要です。

  • 確認すべき保証:
    • メーカー保証: ユニットバスや給湯器などの製品本体に対する保証です。通常1~2年程度ですが、メーカーによっては有料で延長できる場合もあります。
    • 工事保証: リフォーム会社が独自に設けている、工事部分に対する保証です。水漏れや設置不良など、工事が原因で発生した不具合に対して、無償で修理対応してくれます。保証期間は会社によって様々ですが、5年~10年程度の長期保証を提供している会社は、工事品質に自信がある証拠と言えます。
    • リフォーム瑕疵(かし)保険: リフォーム会社が倒産してしまった場合でも、不具合の修理費用が保険法人から支払われる制度です。この保険に加入している会社は、より信頼性が高いと言えるでしょう。
  • アフターサポート: 工事後の定期点検など、アフターサポート体制が整っているかも確認しましょう。「何かあったらいつでも連絡してください」という姿勢の会社は安心です。

契約前に、保証書の内容を必ず書面で確認し、保証の対象範囲と期間を明確にしておくことが、後々のトラブルを防ぎます。

担当者とのコミュニケーションがスムーズか

リフォームは、担当者との二人三脚で進めていくプロジェクトです。いくら会社の評判が良くても、担当者との相性が悪ければ、満足のいくリフォームは実現しにくいでしょう。

  • 見極めるポイント:
    • 傾聴力: こちらの要望や悩みを親身になって聞いてくれるか。話を遮ったり、自社の都合を押し付けたりしないか。
    • 提案力: こちらの希望をただ受け入れるだけでなく、プロの視点から「こうした方がもっと良くなりますよ」「この機能は、お客様の生活スタイルだとあまり使わないかもしれません」といった、より良い提案をしてくれるか。
    • レスポンスの速さ: 質問や相談に対する返信が迅速で、丁寧か。連絡が滞りがちな担当者は、工事が始まってからも不安が募ります。
    • 人柄: 最終的には、「この人になら任せられる」と信頼できるかどうかが重要です。話しやすさや誠実さなど、フィーリングが合うかも大切な要素です。

複数の会社と話す中で、最も信頼でき、コミュニケーションが取りやすいと感じた担当者がいる会社を選ぶことが、リフォームを成功させるための近道です。

浴室・お風呂リフォームに関するよくある質問

最後に、浴室リフォームを検討している方から特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。不安や疑問を解消し、スムーズなリフォーム計画にお役立てください。

リフォーム中はお風呂に入れますか?

A. いいえ、工事期間中は基本的に自宅のお風呂に入ることはできません。

既存の浴室を解体してしまうため、工事が完了するまで入浴は不可能です。ユニットバスからユニットバスへのリフォームで3~5日程度、在来工法からのリフォームでは1週間以上かかるのが一般的です。

そのため、工事期間中の入浴方法をあらかじめ考えておく必要があります。

  • 近隣の銭湯やスーパー銭湯を利用する
  • スポーツジムのシャワーを利用する
  • 親戚や友人の家でお風呂を借りる
  • 短期滞在できるホテルなどを利用する

リフォーム会社によっては、近隣の入浴施設の情報を教えてくれる場合もあります。工事期間を確認し、事前に計画を立てておきましょう。

ローンは利用できますか?

A. はい、利用できます。浴室リフォームでは多くの方がリフォームローンを利用しています。

リフォームローンには、主に以下のような種類があります。

  • 金融機関のリフォームローン: 銀行や信用金庫などが提供しているローンです。住宅ローンに比べて審査が早く、担保が不要な「無担保型」と、金利が低い代わりに抵当権の設定が必要な「有担保型」があります。
  • リフォーム会社の提携ローン: リフォーム会社が信販会社と提携して提供しているローンです。申し込み手続きがリフォームの契約と同時に行えるため手軽ですが、金利は金融機関のローンよりやや高めな傾向があります。

金利や借入可能額、返済期間は金融商品によって様々です。複数のローンを比較検討し、ご自身の返済計画に合ったものを選ぶことが大切です。リフォーム会社の担当者に相談すれば、提携ローンを紹介してもらえたり、手続きのサポートをしてくれたりします。

マンションでもリフォームできますか?注意点は?

A. はい、マンションでも浴室リフォームは可能です。ただし、戸建てにはない特有の注意点があります。

  • 管理規約の確認: 最も重要なのが管理規約の確認です。マンションは共用部分と専有部分に分かれており、リフォームできるのは専有部分のみです。管理規約には、工事可能な曜日や時間帯、使用できる床材の遮音等級、搬入・搬出のルールなどが細かく定められています。リフォーム会社を決める前に、必ず管理組合や管理会社に連絡し、規約を確認・提出する必要があります。
  • 搬入経路の確認: エレベーターや廊下、玄関ドアのサイズによっては、大きなユニットバスの部材を搬入できない場合があります。事前にリフォーム会社に搬入経路をしっかり確認してもらうことが重要です。
  • 近隣への配慮: 工事中の騒音や振動は、戸建て以上に周囲に響きます。着工前の挨拶回りは必ず行い、良好なご近所関係を保つよう努めましょう。
  • 梁(はり)や配管の位置: 天井に大きな梁があったり、配管の位置が特殊だったりすると、設置できるユニットバスのサイズや種類が制限されることがあります。マンションリフォームの経験が豊富な会社に依頼することが安心です。

これらの注意点をクリアすれば、マンションでも快適なバスルームを実現できます。

部分的なリフォームは可能ですか?

A. はい、可能です。浴室全体を交換するだけでなく、気になる部分だけをリフォームすることもできます。

例えば、以下のような部分的なリフォームが人気です。

  • 水栓・シャワーの交換: 約5万円~15万円
  • 換気扇の交換(暖房乾燥機なし): 約5万円~10万円
  • 浴室暖房乾燥機の後付け: 約15万円~25万円
  • 浴槽のみの交換: 約10万円~40万円(※ユニットバスの場合は交換不可なことが多い)
  • 手すりの設置: 約3万円~8万円
  • 壁や床に浴室用シートを貼る: 約10万円~20万円

「シャワーの使い勝手を良くしたい」「冬場の寒さを解消したい」といったピンポイントの悩みを、比較的低予算で解決できるのがメリットです。ただし、浴室全体の老朽化が進んでいる場合、部分的な修繕を繰り返すよりも、ユニットバスごと交換した方が結果的にコストパフォーマンスが高くなることもあります。リフォーム会社に相談し、長期的な視点で最適な方法を検討することをおすすめします。