住まいの快適性や機能性を向上させるリフォームは、多くの人にとって大きな決断です。しかし、「どの会社に頼めば良いのか分からない」「失敗したくない」という不安を抱える方も少なくありません。リフォームの成功は、信頼できるパートナーであるリフォーム会社選びにかかっていると言っても過言ではありません。
この記事では、2024年最新の情報に基づき、おすすめのリフォーム会社を15社厳選してご紹介します。大手ハウスメーカーから専門会社、便利な紹介サイトまで、各社の特徴を詳しく解説します。さらに、失敗しないためのリフォーム会社の選び方、会社の種類ごとの特徴、探し方、契約までの流れ、そしてよくある失敗例と対策まで、リフォームを成功に導くための知識を網羅的に解説します。
これからリフォームを検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、ご自身の希望にぴったりのリフォーム会社を見つけてください。理想の住まいを実現するための第一歩は、正しい情報を得て、慎重に会社を選ぶことから始まります。
目次
【2024年】リフォーム会社おすすめランキング15選
リフォーム会社は数多く存在し、それぞれに強みや特徴があります。ここでは、全国的に知名度が高い、あるいは特徴的なサービスを提供しているリフォーム会社・サービスを15社ご紹介します。なお、このリストは特定の順位を示すものではなく、それぞれの会社の個性を比較検討するための一覧です。ご自身の希望するリフォーム内容や予算、お住まいの地域に合わせて、最適な会社を見つけるための参考にしてください。
① 住友不動産「新築そっくりさん」
住友不動産が提供する「新築そっくりさん」は、戸建て住宅のまるごとリフォームに特化したサービスです。その最大の特徴は、工事請負契約前の費用が一切かからず、建物調査からプランニング、詳細な見積もりまでを無料で提供している点です。さらに、完全定価制を採用しており、契約後に追加費用が発生しないという安心感があります。これは、床面積に応じて価格が決まる明朗な料金体系によるもので、予算計画が立てやすいと高く評価されています。
耐震補強にも力を入れており、専門の技術者が行う耐震診断に基づいた最適な補強プランを提案します。古い家でも、まるで新築のように性能を向上させることが可能です。担当者は営業、設計、施工管理まで一貫して同じ人物が担当する「一貫担当制」を採用しているため、お客様の要望がブレることなく現場に伝わりやすいのも強みです。大規模なリノベーションや間取り変更を検討している方、建て替えかリフォームかで悩んでいる方に特に適したサービスと言えるでしょう。(参照:住友不動産「新築そっくりさん」公式サイト)
② 積水ハウスリフォーム
日本を代表するハウスメーカーである積水ハウスのグループ会社で、主に積水ハウスのオーナー向けにリフォームサービスを提供していますが、一般の住宅にも対応しています。最大の強みは、積水ハウスが長年培ってきた高い技術力と品質管理です。特に、独自の鉄骨構造や木造住宅に関する深い知見を活かし、建物の性能を損なうことなく、最適なリフォームプランを提案できます。
耐震性や断熱性の向上といった住宅性能を高めるリフォームを得意としており、長く安心して暮らせる住まいを実現します。リフォーム後も積水ハウスグループ全体での手厚いアフターサポートが受けられるため、長期的な安心感を求める方におすすめです。デザイン性にも定評があり、上質で洗練された空間づくりを希望する方に支持されています。ただし、その品質の高さから、費用は比較的高めになる傾向があります。(参照:積水ハウスリフォーム株式会社 公式サイト)
③ 大和ハウスリフォーム
大和ハウス工業のグループ会社として、戸建て住宅からマンション、さらには商業施設や医療・介護施設まで、幅広い建物のリフォームを手がけています。グループの総合力を活かした多角的な提案が強みで、例えば、将来の介護を見据えたバリアフリーリフォームや、エネルギー効率を高めるための太陽光発電システムの導入など、住まいに関するあらゆるニーズに対応可能です。
特に、戸建て住宅では「新築事業で培ったノウハウ」を、マンションでは「豊富な管理実績」を活かしたリフォーム提案に定評があります。耐震、断熱、省エネといった性能向上リフォームはもちろんのこと、デザイン性の高いリノベーションも得意としています。全国に拠点があるため、どこに住んでいても質の高いサービスを受けやすい点も魅力です。幅広い選択肢の中から、自分たちのライフスタイルに合った最適なリフォームを提案してほしいと考える方に適しています。(参照:大和ハウスリフォーム株式会社 公式サイト)
④ 三井のリフォーム(三井不動産リフォーム)
三井不動産グループのリフォームブランドであり、デザイン性の高さで知られています。グッドデザイン賞を多数受賞している実績が、その提案力の高さを物語っています。単に古くなった部分を新しくするだけでなく、住む人のライフスタイルや価値観を反映した、上質で心地よい空間づくりを追求しています。
特にマンションリフォームに強みを持ち、数多くの実績があります。三井不動産レジデンシャルが分譲したマンションはもちろん、それ以外のマンションについても構造や規約を熟知した専門家が対応します。経験豊富な「リフォームプランナー」がお客様一人ひとりの要望を丁寧にヒアリングし、オーダーメイドのプランを作成。設計から施工、アフターサービスまで一貫してサポートする体制が整っています。デザインにこだわりたい方、自分らしい空間を実現したいと考える方から高い支持を得ています。(参照:三井不動産リフォーム株式会社 公式サイト)
⑤ 住友林業ホームテック
「木の家」で知られる住友林業のグループ会社で、木を活かしたリフォームを得意としています。住友林業が所有するオリジナルの高品質な木材や建材を使用し、木の温もりと美しさを感じられる空間を創出します。特に、旧家の趣を活かしながら現代の暮らしに合わせて再生する「古民家再生」や、耐震性・断熱性を大幅に向上させる性能向上リフォームに定評があります。
専門の「リフォームエンジニア」が、構造体を熟知した上で最適なプランを提案。特に耐震リフォームでは、独自の技術で建物の安全性を高めます。また、住友林業グループとして、木材の調達から設計、施工、メンテナンスまで一貫したサービスを提供できるのが強みです。自然素材を活かした心地よい住まいを求めている方や、家の構造的な安全性も重視したい方におすすめです。(参照:住友林業ホームテック株式会社 公式サイト)
⑥ ミサワホームイング
ミサワホームのオーナー向けリフォームを主軸としながら、一般の住宅リフォームにも対応しています。「デザインのミサワ」と称される親会社の強みを活かし、収納提案「蔵」をはじめとする独創的で機能的な空間づくりが特徴です。限られたスペースを有効活用するアイデアや、暮らしを豊かにするデザイン提案力に優れています。
全国に展開するディーラー網を通じて、地域に密着したサービスを提供。担当者がお客様の要望をじっくりとヒアリングし、ライフスタイルの変化に合わせたリフォームプランを提案します。耐震や断熱などの基本性能を向上させることはもちろん、ミサワホームならではのオリジナリティあふれる空間を求める方に適しています。長期的な視点での住まいのコンサルティングも行っており、長く付き合えるパートナーを探している方にもおすすめです。(参照:ミサワホーム株式会社 リフォームサイト)
⑦ パナソニック リフォーム
大手電機メーカーであり、住宅設備・建材メーカーでもあるパナソニックが展開するリフォームサービスです。自社製品であるキッチン、バス、トイレなどの住宅設備や、内装建材、照明、配線器具などを組み合わせた総合的な提案ができるのが最大の強みです。これにより、デザインの統一感が生まれ、機器同士の連携もスムーズな、スマートで快適な暮らしを実現できます。
全国に「パナソニック リフォーム クラブ」というリフォーム専門のショップネットワークを展開しており、地域の信頼できる工務店が施工を担当します。メーカーとしての製品知識と、地域工務店の施工力を兼ね備えているのが特徴です。オール電化やスマートホーム化など、最新の技術を取り入れたリフォームに関心がある方や、設備機器から内装までトータルでパナソニック製品にこだわりたい方に最適です。
⑧ LIXILリフォームショップ
住宅設備・建材の最大手メーカーであるLIXILが運営する、全国に500店舗以上を展開する日本最大級のリフォームフランチャイズチェーンです。LIXILの厳しい加盟基準をクリアした地域の優良工務店やリフォーム会社が加盟しており、全国どこでも一定水準以上のサービスを受けられる安心感があります。
LIXILの豊富な製品知識を持つスタッフが、キッチン、浴室、トイレ、窓、エクステリアなど、多彩な製品群を活かした最適なプランを提案します。メーカー直営のネットワークならではの製品情報や研修制度により、加盟店のスキルアップが図られているのも特徴です。地域に根差した身近な相談相手として、小さな修繕から大規模なリノベーションまで幅広く対応しています。信頼できる地元の会社に、大手メーカーの安心感をプラスして依頼したいという方におすすめです。(参照:株式会社LIXILリフォームショップ 公式サイト)
⑨ TOTOリモデルクラブ
トイレやユニットバスなど水まわり製品のトップメーカーであるTOTOが支援する、地域密着型の工務店やリフォーム会社で構成されるネットワークです。加盟店は、TOTOが定める基準を満たし、TOTO製品に関する知識や技術研修を受けた信頼できる会社です。
その名の通り、特にトイレ、キッチン、浴室、洗面所といった水まわりのリフォームに圧倒的な強みを発揮します。TOTOの最新製品に関する情報や施工ノウハウを活かし、快適で機能的な水まわり空間を提案します。水まわりのリフォームは配管工事などを伴う専門性の高い分野ですが、TOTOリモデルクラブに加盟している会社であれば安心して任せられます。水まわり設備の交換や改修を検討している方にとって、非常に頼りになる存在です。(参照:TOTOリモデルクラブ 公式サイト)
⑩ フレッシュハウス
神奈川県を拠点に、首都圏を中心に事業を展開するリフォーム専門会社です。年間1万件を超える豊富な施工実績を誇り、その経験に裏打ちされた提案力と施工品質が強みです。一人の担当者が相談から見積もり、施工管理、アフターサービスまでを一貫して担当する「一貫担当制」を採用しており、お客様との密なコミュニケーションを重視しています。
総合リフォーム会社として、内装、外装、水まわり、増改築まで、住宅に関するあらゆるリフォームに対応可能です。多くの有資格者が在籍しており、専門的な知見に基づいた質の高いサービスを提供しています。定期的に開催されるリフォーム相談会やショールームでの体感イベントも魅力の一つです。豊富な実績を持つ信頼できる会社に、ワンストップでリフォームを任せたいと考える首都圏在住の方に適しています。(参照:株式会社フレッシュハウス 公式サイト)
⑪ リノコ
インターネットを通じてリフォームを申し込める新しい形のサービスです。最大の特徴は、商品代と工事費、諸経費などをすべて含んだ「安心コミコミ価格」を提示している点です。サイト上で希望の商品と工事内容を選ぶだけで、概算ではない確定価格が分かるため、予算オーバーの心配がありません。
提携する全国のプロの職人が施工を担当し、工事完了までリノコが責任を持って管理します。工事後の保証も付いており、ネットサービスでありながら安心感も確保されています。特に、トイレや給湯器の交換、壁紙の張り替えといった、仕様がある程度決まっている規格化しやすいリフォームで強みを発揮します。価格の透明性を重視する方や、手軽にリフォームを依頼したい方に支持されています。
⑫ ホームプロ
国内最大級のリフォーム会社紹介(マッチング)サイトです。2001年からサービスを開始しており、リフォーム会社紹介サイトの草分け的存在です。厳しい審査基準をクリアした全国約1,200社の優良リフォーム会社が加盟しています。
利用者は、サイト上で希望のリフォーム内容や予算を入力するだけで、匿名で複数の会社から提案や見積もりを受けることができます。各社の提案をじっくり比較検討し、気に入った会社とだけ連絡先を交換して商談を進める仕組みです。しつこい営業電話を避けながら、自分のペースで会社選びができるのが大きなメリットです。実際にその会社でリフォームを行った施主の口コミや評価も閲覧できるため、客観的な判断材料が豊富です。どの会社に相談すれば良いか全く見当がつかない、という方の最初のステップとして非常に有効です。
⑬ リショップナビ
リフォーム会社の紹介サイトで、専門のコンシェルジュが利用者のサポートをしてくれるのが最大の特徴です。サイトから申し込むと、まずコンシェルジュが電話で要望や予算を丁寧にヒアリング。その内容をもとに、利用者に最適なリフォーム会社を最大5社まで選んで紹介してくれます。
自分で会社を探す手間が省けるだけでなく、リフォームに関する悩みや不安を専門知識のあるコンシェルジュに相談できるのが心強い点です。紹介される会社は、独自の加盟基準をクリアした優良企業のみ。相見積もりの断り代行サービスなど、利用者のかゆいところに手が届くサポートも提供しています。忙しくて会社を探す時間がない方や、プロに相談しながら会社選びを進めたい方にぴったりのサービスです。
⑭ ヌリカエ
外壁・屋根塗装のリフォーム会社紹介に特化したサイトとしてスタートしましたが、現在では内装や水まわりなど、総合的なリフォームにも対応エリアを広げています。特に外装リフォームに関する専門性の高さには定評があります。
利用者がリフォームの希望を入力すると、専門のアドバイザーが電話で詳細をヒアリングし、要望に合った複数の会社を紹介してくれます。ヌリカエのアドバイザーは、市場の価格相場や専門的な知識も豊富で、利用者が不当に高い契約をしないようにサポートしてくれます。外壁や屋根の劣化が気になっている方、塗装工事の適正価格が知りたい方など、特に建物の外まわりのリフォームを検討している場合には、非常に頼りになるサービスです。
⑮ ハピすむ
東証プライム市場に上場する株式会社エス・エム・エスが運営するリフォーム会社紹介サイトです。上場企業が運営しているという信頼性の高さが大きな特徴です。厳しい加盟基準を設けており、安心して相談できる優良なリフォーム会社のみを紹介しています。
利用方法は他の紹介サイトと同様で、専門の相談員が要望をヒアリングした上で、最大3社のリフォーム会社を紹介してくれます。紹介後のしつこい営業がないことを謳っており、安心して利用できます。利用者満足度が非常に高く、初めてリフォームをする方でも安心して相談できる体制が整っています。信頼できる運営母体を重視する方や、質の高いサポートを受けたい方におすすめです。
失敗しないリフォーム会社の選び方【9つのポイント】
理想のリフォームを実現するためには、数ある会社の中から自分に最適な一社を見つけ出すことが不可欠です。ここでは、リフォーム会社選びで失敗しないための9つの重要なチェックポイントを詳しく解説します。これらのポイントを一つひとつ確認しながら、慎重に会社を選んでいきましょう。
① 希望するリフォームの実績が豊富か
リフォームと一言で言っても、その内容は多岐にわたります。水まわりの交換、内装の張り替え、外壁塗装、間取り変更を伴う大規模なリノベーション、耐震補強など、工事の種類によって求められる技術やノウハウは全く異なります。
最も重要なのは、自分が希望するリフォーム分野において、その会社が豊富な実績を持っているかどうかを確認することです。例えば、水まわりのリフォームを考えているなら、キッチンや浴室の施工事例が多い会社を選ぶべきです。デザイン性の高いリビングにしたいのであれば、デザインリノベーションの実績が豊富な会社が適しています。
実績の確認方法としては、まず会社の公式ウェブサイトの「施工事例」や「お客様の声」のページをチェックしましょう。写真だけでなく、リフォームの目的、費用、工期、こだわった点などが具体的に記載されているかどうかも重要なポイントです。具体的な事例が多ければ多いほど、その分野における経験が豊富である証拠と言えます。また、相談の際には、自分の希望に近い過去の事例を見せてもらうようお願いするのも良い方法です。
② 見積書の内容が明確で適正価格か
複数の会社から見積もりを取る「相見積もり」は必須ですが、その見積書を正しく読み解く能力も重要です。良い見積書は、詳細で分かりやすいことが大前提です。
注意すべきなのは、「工事一式」「諸経費一式」といった大雑把な記載が多い見積書です。これでは、どのような材料がどれだけ使われ、どのような工事にいくらかかるのかが全く分かりません。後から「これは含まれていなかった」と追加費用を請求されるトラブルの原因にもなります。
信頼できる会社の見積書には、以下のような項目が詳細に記載されています。
- 工事項目: 「キッチン解体工事」「給排水管工事」「電気配線工事」など、作業内容が具体的に書かれている。
- 商品名・品番: 使用するキッチンやユニットバス、建材などのメーカー名、商品名、型番が明記されている。
- 数量・単価: 材料の数量や、人件費(人工)の単価と人数・日数などが記載されている。
- 諸経費の内訳: 現場管理費、廃材処分費、運搬費、駐車場代など、諸経費の内訳が示されている。
複数の見積もりを比較し、極端に安い、あるいは高い見積もりには注意が必要です。安すぎる場合は、質の低い材料を使ったり、必要な工程を省いたりする「手抜き工事」のリスクがあります。なぜその価格で提供できるのか、納得できる説明を求めましょう。
③ 担当者との相性が良く、提案力があるか
リフォームは、担当者と二人三脚で進めていくプロジェクトです。打ち合わせから工事完了まで、数週間から数ヶ月にわたって密なコミュニケーションが必要になります。そのため、担当者との相性は、リフォームの満足度を大きく左右する重要な要素です。
まず、こちらの要望や悩みを親身になって聞いてくれるか、話しやすい雰囲気を持っているかを確認しましょう。専門用語ばかりで説明が分かりにくい、高圧的な態度を取る、質問に対して曖昧な回答しかしない、といった担当者は避けるべきです。
さらに重要なのが「提案力」です。こちらの要望をただ形にするだけでなく、プロの視点から「もっとこうすれば良くなりますよ」というプラスアルファの提案をしてくれる担当者は、良い担当者と言えます。例えば、将来の家族構成の変化を見越した間取りの提案や、気づかなかった動線の問題点を指摘してくれるなど、こちらの期待を超える提案があるかどうかを見極めましょう。最初の相談や現地調査の際の対応で、その担当者の力量や人柄はある程度判断できます。
④ 口コミや評判が良いか
実際にその会社でリフォームをした人の声は、非常に参考になる情報源です。インターネット上の口コミサイト、Googleマップのレビュー、SNSなどで、候補となっている会社の評判を調べてみましょう。
ただし、口コミを参考にする際には注意が必要です。良い評価ばかりが並んでいる場合は、サクラ(やらせの口コミ)の可能性もゼロではありません。逆に、悪い口コミがいくつかあっても、それが具体的な内容で、会社側が誠実に対応している様子が見えれば、むしろ信頼できる会社だと判断できる場合もあります。
見るべきは、具体的な成功談や失敗談です。「担当者の対応が迅速で安心できた」「工事が丁寧で仕上がりに満足」「工期が予定より遅れた」「アフターサービスの対応が悪い」など、良い点も悪い点も含めて、どのような体験をした人が多いのかを総合的に判断することが大切です。特に、トラブルが発生した際の会社の対応に関する口コミは、その会社の姿勢を知る上で非常に重要です。
⑤ 保証やアフターサービスが充実しているか
リフォームは、工事が終わればすべて完了というわけではありません。引き渡し後に不具合が見つかったり、設備が故障したりすることもあり得ます。そんな万が一の事態に備えて、保証やアフターサービスの体制がしっかりしている会社を選ぶことが非常に重要です。
確認すべき保証は大きく分けて2つあります。
- 工事中の保証: 工事中に万が一、事故で建物を傷つけたり、近隣に損害を与えたりした場合に備える「リフォーム工事総合保険」などに加入しているか確認しましょう。
- 完成後の保証: 引き渡し後の不具合に対する保証です。会社独自の「工事保証書」を発行してくれるか、その保証期間(部位によって1年〜10年など様々)と保証内容を具体的に確認します。また、「定期点検(1年後、3年後など)」の制度があるかどうかも、長く安心して住むための重要なポイントです。
契約前に、保証内容について書面で明確に提示してもらい、口約束だけでなく、契約書に記載されていることを必ず確認してください。
⑥ 建設業許可や必要な資格を保有しているか
リフォーム会社の信頼性を測る客観的な指標として、国や都道府県からの許認可や、スタッフが保有する専門資格があります。
まず、「建設業許可」は、500万円(税込)以上のリフォーム工事を請け負うために必須の許可です。これを持たない業者が500万円以上の工事を行うことは法律で禁じられています。大規模なリフォームを検討している場合は、必ず建設業許可の有無を確認しましょう。許可番号は会社のウェブサイトやパンフレットに記載されていることがほとんどです。
さらに、社内に専門的な資格を持つスタッフがいるかどうかも確認しましょう。
- 建築士(一級・二級): 間取り変更や増改築など、専門的な設計が必要な場合に不可欠です。
- 建築施工管理技士(1級・2級): 工事全体の品質や安全、工程を管理する専門家です。
- インテリアコーディネーター: 内装のデザインやカラースキームなどを提案する専門家です。
これらの有資格者が在籍していることは、その会社が専門的な知識と技術を持っていることの証明になります。
⑦ 自宅から事務所までの距離が近いか
見落とされがちですが、リフォーム会社の事務所が自宅から近いかどうかも、意外と重要なポイントです。事務所が近ければ、以下のようなメリットがあります。
- 迅速な対応: 工事中に何か問題が発生した場合や、引き渡し後に緊急の修繕が必要になった際に、すぐ駆けつけてもらいやすくなります。
- 打ち合わせのしやすさ: 打ち合わせのたびに長距離を移動する必要がなく、気軽に相談に行けます。
- 経費の削減: 遠方の会社の場合、スタッフの移動にかかる交通費や駐車料金が「諸経費」として見積もりに上乗せされることがあります。近ければその分、コストを抑えられる可能性があります。
特に、地域に根差して長年営業している工務店などは、その地域の気候や特性を熟知していることも多く、的確なアドバイスが期待できます。絶対条件ではありませんが、特に理由がなければ、車で1時間圏内程度の会社を選ぶのがおすすめです。
⑧ 複数の会社を比較検討する(相見積もり)
これまで述べてきたポイントを総合的に判断するためにも、必ず複数の会社から見積もりと提案を受ける「相見積もり」を行いましょう。1社だけの話を聞いて決めてしまうと、その価格や提案内容が果たして適正なのか、客観的に判断することができません。
相見積もりを依頼する社数は、3社程度が最も効率的で比較しやすいと言われています。多すぎると各社とのやり取りが煩雑になり、比較検討に時間がかかりすぎてしまいます。
比較する際は、金額の安さだけで決めないことが鉄則です。
- 提案内容: あなたの要望をどれだけ深く理解し、魅力的なプランを提案してくれているか。
- 担当者の対応: 質問への回答は的確か、コミュニケーションはスムーズか。
- 見積もりの詳細度: 各項目の内訳は明確か。
- 保証内容: アフターサービスや保証制度は充実しているか。
これらの要素を総合的に評価し、「この会社になら安心して任せられる」と心から思える一社を選びましょう。
⑨ 第三者機関の保証・保険に加盟しているか
会社の独自の保証に加えて、国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が提供する「リフォーム瑕疵保険」に加盟しているかどうかも、非常に重要なチェックポイントです。
リフォーム瑕疵保険とは、リフォーム工事に欠陥(瑕疵)が見つかった場合に、その補修費用を保険金でカバーする制度です。この保険の大きなメリットは、工事中に第三者の検査員(建築士)による現場検査が行われるため、工事の品質が確保されやすい点です。
さらに、万が一リフォーム会社が倒産してしまった後でも、施主が直接保険法人に保険金を請求して補修を行えるという、非常に強力なセーフティネットとなります。会社の体力に関わらず保証が受けられるため、安心して工事を任せることができます。リフォーム瑕疵保険への加入は任意ですが、優良な会社の多くは事業者登録をしています。見積もりや契約の際に、瑕疵保険に加入できるかどうかを必ず確認しましょう。
リフォーム会社の種類と特徴
リフォームを依頼できる会社には、いくつかの種類があり、それぞれに得意なことや特徴が異なります。自分のリフォームの目的や規模に合わせて、どの種類の会社に相談するのが最適かを知っておくことが、会社選びの第一歩です。ここでは、代表的な6つの業態とその特徴を比較し、分かりやすく表にまとめました。
会社の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
大手ハウスメーカー | 自社ブランド住宅のリフォームが中心。高い技術力と品質で、ブランドイメージを重視する。 | 総合力が高く、大規模リフォームも安心。技術力や品質が安定している。保証やアフターサービスが手厚い。 | 費用が比較的高額になる傾向がある。小規模な工事には不向きな場合がある。仕様の自由度が低いこともある。 |
リフォーム専門会社 | リフォーム工事に特化しており、規模は全国展開の会社から地域密着型まで様々。 | デザイン性やプランニングの提案力が高い。リフォームに関する知識や経験が豊富。 | 会社によって技術力や価格、得意分野に大きな差があるため、見極めが必要。 |
工務店 | 地域に根差した経営が多く、新築からリフォームまで幅広く手がける。社長や職人との距離が近い。 | 社長や担当者と直接話せるため、要望が伝わりやすい。柔軟な対応が可能。比較的費用を抑えられる場合がある。 | デザイン提案力や最新技術への対応力は会社によって様々。保証制度が大手ほど手厚くない場合がある。 |
設計事務所 | 建物の設計と工事監理を専門に行う。デザイン性を重視するリノベーションで強みを発揮する。 | 非常に高いデザイン性とオリジナリティを実現できる。第三者の立場で工事を厳しくチェックしてくれる。 | 設計料が工事費とは別途必要になる。施工は別の工務店に依頼するため、総費用が高くなる傾向がある。 |
専門工事会社 | 塗装、屋根、水回り、内装など、特定の分野の工事を専門に請け負う会社。 | 特定分野の専門知識と技術力が高い。中間マージンが発生しないため、費用を抑えられる可能性がある。 | 対応できる工事範囲が限定的。複数の工事が必要な場合は、それぞれ別の会社に依頼する必要がある。 |
家電量販店・ホームセンター | 店舗の窓口でリフォーム相談を受け付け、提携する工務店が施工を行う。 | 店舗で気軽に相談できる。ポイントが貯まるなどの特典がある。商品と工事をセットで依頼できる手軽さ。 | 施工は下請け業者が行うため、品質が提携先次第になる。複雑な工事やデザイン性の高い提案は不向き。 |
大手ハウスメーカー
積水ハウスリフォームや大和ハウスリフォームなど、新築住宅で有名な企業のグループ会社がこれにあたります。最大のメリットは、ブランド力に裏打ちされた安心感と、高い技術力・品質です。自社で建築した住宅の構造を熟知しているため、特にそのメーカーの家をリフォームする場合には最適の選択肢と言えます。耐震や断熱といった住宅性能を向上させる大規模なリフォームや、最新の設備を取り入れた提案を得意とします。また、保証制度やアフターサービスが非常に手厚いのも魅力です。
一方で、広告宣伝費や人件費などが価格に反映されるため、費用は高額になる傾向があります。また、プランがある程度パッケージ化されており、工務店ほど細かな要望に応える柔軟性に欠ける場合や、小規模な修繕には対応していないケースもあります。
リフォーム専門会社
その名の通り、リフォーム工事を専門に手がける会社です。全国規模で展開する大手から、特定の地域で活躍する中小企業まで規模は様々です。リフォームに特化しているため、最新のトレンドや建材に関する知識が豊富で、デザイン性や機能性を重視した提案力が高いのが特徴です。間取り変更を含む全面的なリノベーションから、部分的なリフォームまで幅広く対応できます。
ただし、会社によって得意分野(デザイン、自然素材、耐震など)や、技術力、価格設定に大きなばらつきがあるため、どの会社を選ぶかの見極めが非常に重要になります。「失敗しないリフォーム会社の選び方」で解説したポイントを参考に、慎重に比較検討する必要があります。
工務店
主に地域に根ざして活動している建築会社で、新築工事と並行してリフォームも手がけていることが多いです。最大の魅力は、地域密着型ならではのフットワークの軽さと柔軟な対応力です。社長や職人との距離が近く、こちらの細かな要望を直接伝えやすいというメリットがあります。また、大手のように大々的な広告宣伝を行わない分、比較的費用を抑えられる傾向にあります。
その反面、デザインの提案力や最新技術への対応力は、その工務店の方針や、在籍する職人のスキルに大きく依存します。また、保証制度が大手に比べて簡素であったり、万が一の倒産リスクも考慮する必要があります。ウェブサイトなどでの情報発信が少ない場合も多く、実績や評判を知るのが難しいこともあります。
設計事務所
建物のデザインや設計を専門に行い、実際の工事は施工会社(工務店など)に分離して発注する形態を取ります。最大の強みは、その卓越したデザイン力とプランニング能力です。施主のライフスタイルや価値観を深くヒアリングし、唯一無二のオーダーメイド空間を創り上げます。また、施主の代理人として第三者の立場で工事の進捗や品質を厳しく監理(工事監理)してくれるため、施工品質の面でも安心感があります。
デメリットとしては、工事費とは別に設計監理料(工事費の10%〜15%程度が目安)が必要になるため、総費用は高額になります。また、設計事務所を探し、そこからさらに施工会社を選ぶという手間と時間もかかります。デザインに徹底的にこだわりたい、オリジナリティあふれる空間を実現したいという方向けの選択肢です。
専門工事会社(設備・建材メーカー)
塗装会社、屋根工事会社、水道設備会社、内装会社など、特定の工事分野に特化した職人集団です。その分野における専門知識と技術力は非常に高く、高品質な施工が期待できます。また、元請けを通さず直接発注するため、中間マージンがかからず、費用を安く抑えられる可能性があります。
ただし、対応できる工事の範囲が限定されているのが最大のデメリットです。例えば、外壁塗装と同時に水まわりのリフォームも行いたい場合、塗装会社と水道設備会社、それぞれに連絡して段取りを組む必要があり、非常に手間がかかります。リフォームしたい箇所が一箇所に限定されている場合に有効な選択肢です。
家電量販店・ホームセンター
ヤマダデンキやビックカメラ、カインズホームといった店舗の窓口でリフォームの相談ができるサービスです。普段の買い物のついでに気軽に相談できる手軽さが最大のメリットです。キッチンやトイレなどの商品を実際に店舗で見ながら選べ、ポイントが付与されるなどの特典もあります。
注意点として、実際に工事を行うのは提携している地元の工務店など、下請け業者であるという点です。そのため、施工品質は担当する業者によってばらつきが出る可能性があります。また、複雑なプランニングやデザイン性の高い提案はあまり得意ではなく、規格化された商品の交換といった、比較的簡単なリフォームに向いています。
大手と地域密着型のリフォーム会社はどっちがいい?
リフォーム会社を選ぶ際、多くの人が悩むのが「全国展開しているような大手企業」と「地元で長く営業している地域密着型の会社」のどちらに依頼すべきか、という問題です。どちらにも優れた点と注意すべき点があり、一概にどちらが良いとは言えません。重要なのは、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、自分のリフォームの目的や価値観に合っているのはどちらかを見極めることです。
大手リフォーム会社のメリット・デメリット
ここで言う「大手」とは、主に大手ハウスメーカー系のリフォーム会社や、全国に支店を持つ大規模なリフォーム専門会社を指します。
メリット
- ブランド力と安心感: 長年の実績と知名度があり、「有名な会社だから安心」という信頼感があります。コンプライアンス意識も高く、契約内容や工事プロセスが明確でしっかりしていることが多いです。
- 品質の安定性: 社内での研修制度やマニュアルが整備されているため、どの支店、どの担当者でもある一定水準以上の品質が期待できます。施工基準も厳格に定められていることが多く、品質のばらつきが少ないのが特徴です。
- 技術力と提案力: 最新の建材や住宅設備に関する情報が豊富で、耐震、断熱、省エネといった住宅性能を向上させる技術的な提案力に優れています。研究開発部門を持つ企業もあり、独自の工法や製品を持っていることもあります。
- 充実した保証とアフターサービス: リフォーム後の保証期間が長く設定されていたり、定期的な点検サービスが用意されていたりと、アフターフォローが手厚いのが最大の魅力の一つです。会社の規模が大きいため、倒産のリスクが低く、長期的な保証も安心です。
デメリット
- 費用の高さ: 広告宣伝費、モデルハウスの維持費、多くの社員の人件費などが価格に反映されるため、地域密着型の会社と比較して費用は高額になる傾向があります。同じ工事内容でも、2〜3割高くなることも珍しくありません。
- 担当者の異動: 大企業ならではの人事異動があるため、リフォームでお世話になった担当者が数年後には別の支店に移っている可能性があります。長期的な付き合いを期待していても、同じ担当者にずっと見てもらうことは難しいかもしれません。
- 柔軟性の低さ: プランや仕様がある程度パッケージ化されていることが多く、「この建材を使いたい」といった細かな要望に対応してもらえない場合があります。マニュアル化されている分、イレギュラーな対応は苦手な傾向があります。
- 小規模工事に不向きな場合がある: 会社の利益構造上、一定規模以上の工事でないと請け負ってくれないことがあります。蛇口の交換や壁紙の一部の張り替えといった小さな修繕は断られる可能性があります。
地域密着型リフォーム会社のメリット・デメリット
ここで言う「地域密着型」とは、主に地元の工務店や、特定のエリアで活動する中小規模のリフォーム専門会社などを指します。
メリット
- 費用の安さ: 大手のような大規模な広告宣伝費や間接経費が少ないため、同じ工事内容であれば大手よりも費用を抑えられることが多いです。価格競争力は大きな魅力と言えます。
- 柔軟性と融通の利きやすさ: 社長や現場の職人との距離が近く、細かな要望や仕様変更にも柔軟に対応してくれることが多いです。マニュアルに縛られない、融通の利いた対応が期待できます。
- 密なコミュニケーション: 打ち合わせから工事完了まで、同じ担当者が一貫して対応してくれることがほとんどです。これにより、意思疎通がスムーズになり、要望がブレることなく現場に伝わります。
- 迅速な対応と地域の知識: 事務所が近いため、トラブルが発生した際にも迅速に駆けつけてもらいやすいです。また、その地域の気候風土や条例などを熟知しているため、地域の実情に合った的確なアドバイスがもらえます。
デメリット
- 品質や技術力のばらつき: 会社によって、あるいは職人の腕によって、仕上がりの品質に大きな差が出やすいのが最大の注意点です。優れた技術を持つ会社もあれば、そうでない会社も玉石混交の状態です。見極めが非常に重要になります。
- 提案力の差: デザイン性や最新の設備に関する情報収集力は、大手企業に及ばない場合があります。施主側からある程度のイメージや要望を具体的に伝えないと、ありきたりな提案しか出てこない可能性もあります。
- 保証体制の弱さ: 保証制度が整っていなかったり、保証期間が短かったりする場合があります。契約前に保証内容をしっかりと書面で確認する必要があります。
- 倒産のリスク: 大手企業に比べると経営基盤が盤石でない場合もあり、万が一の倒産リスクは相対的に高くなります。リフォーム瑕疵保険に加入している会社を選ぶことで、このリスクを軽減できます。
結論として、安心感や品質の安定性、手厚い保証を最優先するなら大手、コストを抑えつつ柔軟で細やかな対応を求めるなら地域密着型、という大まかな方向性が見えてきます。しかし、これもあくまで一般的な傾向です。重要なのは、先入観を持たずに両方のタイプの会社から話を聞き、自分の目で比較検討することです。
リフォーム会社の探し方
自分に合ったリフォーム会社を見つけるためには、まず候補となる会社をいくつかリストアップする必要があります。ここでは、リフォーム会社を探すための具体的な方法を5つご紹介します。それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、複数を組み合わせて活用するのがおすすめです。
インターネットで探す
現在、最も一般的で情報量も豊富な探し方です。インターネットを使った探し方にも、いくつかの方法があります。
検索エンジンで直接探す
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、「(地域名) リフォーム」「キッチン リフォーム (地域名)」「リノベーション おしゃれ 事例」といったキーワードで検索する方法です。
- メリット: 無数のリフォーム会社のウェブサイトに直接アクセスでき、施工事例や会社のコンセプトなどを自由に閲覧できます。情報量が圧倒的に多く、様々な選択肢を見つけられます。
- デメリット: 情報が多すぎるため、どの会社が良いのか判断するのが難しいという側面があります。検索結果の上位に表示される会社が必ずしも優良とは限らず、玉石混交の中から信頼できる会社を見つけ出す手間と時間が必要です。ウェブサイトの情報だけでは実態が分かりにくいこともあります。
一括見積もりサイトを利用する
ホームプロやリショップナビ、ハピすむといった、リフォーム会社紹介サイト(マッチングサイト)を利用する方法です。サイトに希望の工事内容や予算を入力すると、提携している複数のリフォーム会社から連絡が来て、見積もりや提案を受けられます。
- メリット: 一度の入力で複数の会社を比較検討できるため、手間と時間を大幅に削減できます。サイト側が独自の基準で業者を審査しているため、悪質な業者をある程度排除できる安心感があります。匿名で相談できるサイトも多く、気軽に始められます。
- デメリット: 紹介されるのは、そのサイトに加盟している会社に限られます。また、申し込み後に複数の会社から一斉に電話がかかってきて、対応に追われる可能性もあります。自分のペースでじっくり探したい人には、少しせわしなく感じるかもしれません。
ショールームやイベントに行く
TOTO、LIXIL、パナソニックといった住宅設備メーカーのショールームや、リフォーム会社が独自に開催する「リフォーム相談会」「完成見学会」などのイベントに足を運ぶ方法です。
- メリット: 最新のキッチンやユニットバスなどの実物を見て、触って、体感できます。これにより、リフォーム後のイメージが具体的になります。常駐している専門スタッフや、イベントを主催しているリフォーム会社の担当者から、直接詳しい説明を聞いたり、その場で相談したりできるのも大きな利点です。
- デメリット: ショールームでは特定のメーカーの製品しか見られません。また、リフォーム会社のイベントでは、その会社のペースで話が進みがちになり、冷静な比較検討がしにくくなる可能性があります。その場で契約を迫られるようなことがないよう、あくまで情報収集の場として活用する意識が大切です。
知人や友人に紹介してもらう
最近リフォームを経験した知人や友人がいれば、その際に利用した会社を紹介してもらうのも非常に有効な方法です。
- メリット: 実際に工事を体験した人からの率直な感想や評価が聞けるため、情報の信頼性が非常に高いです。「担当者の対応が良かった」「職人さんの仕事が丁寧だった」といった、ウェブサイトだけでは分からないリアルな情報を得られます。大きな安心感につながるでしょう。
- デメリット: 紹介してもらった手前、もし提案内容などが気に入らなくても断りにくいという心理的なプレッシャーがあります。また、その友人にとっては最高の会社だったとしても、自分のやりたいリフォームの方向性や価値観と必ずしも合うとは限りません。あくまで選択肢の一つとして、客観的に判断することが重要です。
雑誌や情報誌で探す
「モダンリビング」「LiVES」のような建築・インテリア雑誌や、「SUUMOリフォーム」のようなリフォーム専門誌には、多くの施工事例が掲載されています。
- メリット: プロのカメラマンが撮影した美しい写真が多く、デザインの参考になります。ハイセンスなリノベーション事例や、特定のコンセプト(自然素材、古民家再生など)に特化した会社の情報を見つけやすいです。自分の理想とするリフォームのイメージを固めるのに役立ちます。
- デメリット: 雑誌に掲載されているのは、多くの場合、広告費を払っている会社や、高価格帯の工事を得意とする会社です。そのため、紹介されている会社の費用は全体的に高めである傾向があります。また、誌面で紹介されているのは成功事例ばかりなので、その会社の全体像を把握するのは難しいかもしれません。
自治体の相談窓口を利用する
多くの市区町村では、住宅リフォームに関する相談窓口を設けています。また、リフォームに関する助成金や補助金の情報も提供しています。
- メリット: 公的な機関なので、中立的な立場でアドバイスをもらえます。悪徳商法などのトラブルに関する情報を持っていることもあり、注意すべき業者について教えてもらえる可能性があります。リフォームで利用できる補助金制度についても詳しく知ることができます。
- デメリット: 特定のリフォーム会社を斡旋・紹介してくれるわけではありません。あくまで一般的なアドバイスや情報提供が中心となります。会社選びそのものは、自分で行う必要があります。
リフォーム会社決定までの流れ【6ステップ】
リフォームを思い立ってから、実際に工事が完了して引き渡しを受けるまでには、いくつかの段階を踏む必要があります。この流れを事前に把握しておくことで、計画的に準備を進め、スムーズにリフォームを成功させることができます。ここでは、一般的なリフォームの流れを6つのステップに分けて解説します。
① ステップ1:リフォームの目的と予算を明確にする
すべての始まりは、「なぜリフォームしたいのか」「リフォームで何を実現したいのか」を自分たちの中で明確にすることです。「キッチンが古くて使いにくい」「子供が独立したので部屋を趣味のスペースにしたい」「冬の寒さを解消したい」など、現状の不満や将来の希望を家族全員で話し合い、優先順位をつけましょう。
次に、リフォームにかけられる予算の上限を決めます。自己資金はいくら用意できるか、リフォームローンを利用するかなどを検討します。この時、予期せぬ追加工事に備えて、予算の10%〜20%程度を予備費として確保しておくと安心です。
この段階で、雑誌やインターネットで好きなデザインの事例写真を集めておくと、後のステップでリフォーム会社にイメージを伝える際に非常に役立ちます。
② ステップ2:情報収集と候補の会社探し
目的と予算が固まったら、次はいよいよリフォーム会社の情報収集と比較検討を始めます。前の章で解説した「リフォーム会社の探し方」を参考に、インターネット、紹介、ショールームなどを活用して、自分の希望を叶えてくれそうな会社をいくつかリストアップします。
会社のウェブサイトで施工事例や企業理念、得意な工事分野などをチェックし、候補を3〜5社程度に絞り込みましょう。この時、大手ハウスメーカー系、リフォーム専門会社、地域の工務店など、タイプの異なる会社を候補に入れると、それぞれの違いがよく分かり、より良い比較検討ができます。
③ ステップ3:現地調査と見積もりを依頼する
候補の会社に連絡を取り、現地調査と見積もりを依頼します。現地調査とは、リフォーム会社の担当者が実際に家を訪れて、リフォームしたい場所の寸法を測ったり、柱や壁の状況、配管の位置などを確認したりする作業です。
この時、ステップ1で明確にした要望や集めたイメージ写真を担当者に伝え、具体的な相談を行います。担当者の人柄、質問への対応の的確さ、専門知識の有無などをチェックする絶好の機会です。複数の会社に同じ日に来てもらうと効率的ですが、時間が重ならないように調整しましょう。現地調査から見積もりが提出されるまでには、通常1〜2週間程度かかります。
④ ステップ4:プランと見積もりを比較検討する
各社から提出されたプランと見積書が出揃ったら、いよいよ比較検討です。ここが会社決定において最も重要なステップと言えます。
まず、見積書の金額だけを見て判断してはいけません。「なぜこの金額になるのか」を理解するために、見積もりの内訳を詳細にチェックします。使用する建材や設備のグレード、工事の範囲は各社で同じ条件になっているかを確認しましょう。「A社は安いけれど、B社のプランには含まれている工事が含まれていない」といったケースがよくあります。
次に、提案されたプランの内容を比較します。こちらの要望をきちんと反映しているか、さらにプロならではの付加価値のある提案が含まれているかを見極めます。デザイン、動線、収納計画など、自分たちの理想の暮らしが実現できそうなプランはどれか、じっくりと検討しましょう。担当者の対応や保証内容なども含めて総合的に評価し、契約する1社を決定します。
⑤ ステップ5:契約
依頼する会社を決めたら、工事請負契約を結びます。契約は非常に重要な手続きですので、契約書の内容は隅々まで目を通し、少しでも疑問や不安があれば、必ず担当者に質問して解消してください。
特に以下の項目は必ず確認しましょう。
- 最終的な見積書(契約書と一体になっていることが多い)
- 設計図面や仕様書
- 工事の範囲と内容
- 工事期間(着工日と完成日)
- 支払い条件(着手金、中間金、最終金の割合と支払時期)
- 保証内容と期間
- 追加工事が発生した場合の取り決め
- リフォーム瑕疵保険の有無
口約束はトラブルのもとです。すべての取り決めが書面に明記されていることを確認し、納得した上で署名・捺印をします。
⑥ ステップ6:着工から完成・引き渡し
契約が完了すると、いよいよ工事が始まります。工事前には、リフォーム会社と一緒に近隣への挨拶回りを行うのがマナーです。
工事期間中は、できるだけ現場に顔を出し、進捗状況を確認することをおすすめします。職人さんとコミュニケーションを取ることで、安心感も増します。気になる点があれば、遠慮なく現場監督や担当者に質問しましょう。
工事がすべて完了したら、引き渡し前の「施主検査(完成検査)」を行います。担当者と一緒に、契約書や図面通りに仕上がっているか、傷や汚れ、不具合はないかを細かくチェックします。もし問題があれば、手直しを依頼します。すべての確認が終わり、納得できたら、工事完了確認書にサインをし、残金を支払います。最後に、設備の取扱説明書や保証書を受け取り、すべての工程が完了となります。
リフォーム会社選びでよくある失敗例と対策
慎重に選んだつもりでも、後から「こうすれば良かった」と後悔することは少なくありません。ここでは、リフォーム会社選びで特に陥りがちな失敗例を4つ挙げ、そうならないための具体的な対策を解説します。これらのポイントを心に留めておけば、失敗のリスクを大きく減らすことができます。
見積もりの安さだけで選んでしまう
失敗例:
複数の会社から見積もりを取り、一番安い提示をしたA社に即決。しかし、工事が始まると「ここは見積もりに入っていません」「解体したら問題が見つかったので追加工事が必要です」などと言われ、次々に追加費用が発生。最終的には、他の会社の見積もりよりも高くなってしまった。さらに、仕上がりも雑で、使われている建材も安っぽいものだった。
対策:
価格は重要な要素ですが、安さには必ず理由があります。極端に安い見積もりには、何か裏がある可能性を疑うべきです。考えられる理由としては、「必要な工事項目が意図的に抜かれている」「グレードの低い材料を使っている」「下請け業者を安く買い叩いており、手抜き工事につながる」などが挙げられます。
対策としては、見積書の内訳を徹底的に比較検討することです。「工事一式」のような曖ざいな項目がないか、使用する製品のメーカー名や型番まで明記されているかを確認しましょう。なぜ他社より安いのか、その理由を具体的に質問し、納得のいく説明が得られない場合は、その会社を避けるのが賢明です。安かろう悪かろうの典型的な失敗を避けるためにも、価格と品質のバランスを総合的に見極めることが不可欠です。
1社からしか見積もりを取らない
失敗例:
知人から紹介されたB社が感じの良い会社だったので、他の会社とは比較せずに契約。工事は無事に終わったものの、後からリフォームの相場を調べてみると、自分の支払った金額がかなり割高だったことが判明。また、他の会社ならもっと良いデザインや間取りを提案してくれたかもしれない、と後悔の念が残ってしまった。
対策:
これは「相見積もり」を怠ったことによる典型的な失敗です。どんなに信頼できそうな会社であっても、必ず3社程度の複数の会社から見積もりとプラン提案を受けるようにしましょう。
相見積もりを行うことで、以下のようなメリットがあります。
- 適正価格がわかる: 複数の見積もりを比較することで、そのリフォームのおおよその相場観が養われ、不当に高い(または安い)価格を見抜けるようになります。
- 提案内容を比較できる: 1社だけでは気づかなかったような、新しいアイデアやより良い解決策が他の会社から提案されることがあります。選択肢が広がり、リフォームの質が向上します。
- 会社の姿勢がわかる: 見積もりの詳細度や提案の熱心さ、対応の速さなど、各社の仕事に対する姿勢を比較検討できます。
紹介された会社であっても、「他の会社の話も聞いてみたいので」と正直に伝え、必ず比較検討のプロセスを踏むことが、後悔しないための鉄則です。
契約内容をよく確認しない
失敗例:
担当者の人柄が良く、口頭での説明を信用して契約書をよく読まずにサイン。工事後、保証の話をしたら「その工事は保証対象外です」と言われた。また、「サービスで付けておきます」と言われていた棚が、後から追加で請求されてしまった。契約書を見返すと、確かにそのように記載されていた。
対策:
契約書は、リフォーム会社と施主との間の唯一の法的な約束事です。担当者がどんなに良い人でも、口約束は証拠として残りません。面倒でも、契約書とそれに付随する見積書、図面、仕様書、約款などの書類は、一字一句すべてに目を通してください。
特に、工事範囲、金額、支払い条件、工期、保証内容、そしてキャンセルや遅延に関する規定は、重点的に確認しましょう。少しでも曖昧な表現や、理解できない専門用語があれば、その場で担当者に説明を求め、必要であれば内容を修正してもらいます。すべての内容に完全に納得してからでなければ、絶対に署名・捺印してはいけません。
追加工事のルールを確認していない
失敗例:
工事が始まってから、現場の職人や監督に「ここもこうした方が良くなりますよ」と勧められるがままに追加工事を依頼。その都度、金額の確認を怠っていたら、最後の請求書で想定外の高額な追加料金が上乗せされていた。断ることもできず、大幅な予算オーバーとなってしまった。
対策:
リフォームでは、解体して初めて壁の内部の腐食やシロアリ被害などが判明し、予期せぬ追加工事が発生すること自体は珍しくありません。問題は、その際のルールが明確になっていないことです。
対策として、最初の契約時に「追加工事が発生する際のルール」を必ず確認し、書面に残しておくことが重要です。具体的には、「追加工事が必要になった場合は、必ず事前にその内容と金額を書面(追加工事見積書)で提示し、施主の承認を得てから着手する」という一文を契約書に盛り込んでもらうのが理想です。
工事中に変更や追加を希望する場合も、必ずその場で金額を確認し、書面で合意する習慣をつけましょう。これにより、知らないうちに費用が膨れ上がる「どんぶり勘定」を防ぐことができます。
リフォーム会社選びに関するよくある質問
リフォームを初めて検討する方々から寄せられる、よくある質問とその回答をまとめました。会社選びの際の参考にしてください。
リフォームの見積もりは無料?何社に依頼すべき?
A. ほとんどの場合、現地調査と見積もりの作成は無料です。しかし、一部例外もあります。
多くのリフォーム会社は、契約前の相談、現地調査、基本的なプラン提案、概算見積もりの提出までを無料のサービスとして提供しています。これは、契約を獲得するための営業活動の一環と位置づけられているためです。
ただし、注意が必要なケースもあります。例えば、詳細な設計図面の作成や、CGパース、模型の製作といった、手間と専門技術を要する作業を依頼する場合は、有料となることがあります。特に設計事務所などでは、プランニング自体が商品であるため、提案が有料(プレゼンテーション料)となるのが一般的です。どこまでが無料でどこからが有料になるのかは、会社によって方針が異なりますので、必ず見積もりを依頼する前に「費用はかかりますか?」と確認しておきましょう。
見積もりを依頼する社数については、3社程度が最も一般的で、かつ効果的と言われています。
- 1社だけでは、その価格や提案が適正なのか比較対象がなく、判断できません。
- 2社だと、どちらの意見が正しいのか迷ってしまう可能性があります。
- 3社あれば、価格の相場観がつかめ、各社の提案内容や担当者の対応を比較することで、自分に合った会社を見つけやすくなります。
- 4社以上になると、各社との打ち合わせやメールのやり取りが煩雑になり、比較検討に時間がかかりすぎて疲弊してしまう可能性があります。断る際の手間も増えるため、よほどの理由がない限りは3社に絞ってじっくり比較することをおすすめします。
相見積もりの上手な断り方は?
A. 誠意をもって、なるべく早く、明確に断ることが大切です。
複数の会社から見積もりを取った場合、契約する1社以外には断りの連絡を入れなければなりません。断るのは心苦しいと感じるかもしれませんが、リフォーム業界では相見積もりは当たり前のことなので、業者側も慣れています。マナーを守って誠実に対応すれば、何の問題もありません。
上手な断り方のポイントは以下の通りです。
- 連絡手段: 電話またはメールで連絡します。担当者と良好な関係を築けていた場合は、電話で直接伝えた方が丁寧な印象を与えます。メールの場合は、記録に残るというメリットがあります。
- タイミング: 依頼しないと決めたら、できるだけ早く連絡しましょう。相手もあなたの返事を待って、スケジュールや人員を確保しようとしているかもしれません。引き延ばすのは失礼にあたります。
- 伝え方: まず、見積もりや提案に時間を割いてくれたことへの感謝を伝えます。「この度は、ご丁寧な提案と見積もりをいただき、誠にありがとうございました」といった一言を添えましょう。その上で、「大変申し訳ございませんが、今回は他社にお願いすることにいたしました」と、結論を明確に伝えます。
- 断る理由: 断る理由を詳細に説明する必要はありません。「予算の都合で」「家族と相談した結果、提案内容を総合的に検討し」など、簡潔に添える程度で十分です。「価格面で折り合いがつかなかったため」「デザインの方向性がより希望に近い会社があったため」など、差し支えなければ正直に伝えても構いません。相手にとっては今後の参考になる情報だからです。ただし、他社の悪口や過度な批判は避けるのがマナーです。
一番いけないのは、連絡せずに放置することです。感謝の気持ちを忘れず、誠実な対応を心がけましょう。
小規模なリフォームでも依頼できる?
A. ほとんどの会社で依頼可能ですが、会社の規模や種類によって得意・不得意があります。
「トイレの交換だけ」「壁紙の一面だけ張り替えたい」「蛇口の水漏れ修理」といった小規模なリフォームや修繕も、もちろん依頼可能です。むしろ、そうした小さな工事から信頼関係を築き、将来の大きなリフォームにつなげたいと考えている会社も少なくありません。
ただし、どの会社でも快く引き受けてくれるとは限りません。会社の種類によって、小規模工事への対応は異なります。
- おすすめの依頼先: 地域密着型の工務店、リフォーム専門会社、専門工事会社(水道、内装など)、家電量販店・ホームセンターなどは、小規模な工事にも柔軟に対応してくれることが多いです。フットワークが軽く、迅速に対応してもらえる可能性が高いでしょう。
- 注意が必要な依頼先: 大手ハウスメーカー系のリフォーム会社は、大規模なリノベーションや性能向上リフォームを主力としているため、数万円程度の小工事は利益率が低く、対応していなかったり、費用が割高になったりする場合があります。
まずは会社のウェブサイトで施工事例などを確認し、小規模な工事の実績があるかを見てみましょう。分からなければ、電話や問い合わせフォームで「このような小さな工事でもお願いできますか?」と率直に聞いてみるのが一番です。
大手と地元の会社、どちらを選ぶべき?
A. 一概には言えません。何を最も重視するかによって、最適な選択は異なります。
これはリフォーム会社選びにおける永遠のテーマとも言える質問です。結論から言うと、「どちらが良い」という絶対的な正解はなく、あなたの価値観やリフォームの目的次第です。
以下の比較表を参考に、ご自身がどちらのタイプに当てはまるか考えてみてください。
重視するポイント | 大手リフォーム会社がおすすめ | 地域密着型リフォーム会社がおすすめ |
---|---|---|
安心感・信頼性 | ◎:ブランド力、倒産リスクの低さ | △:会社による差が大きい |
費用 | △:高くなる傾向 | ◎:安く抑えられる傾向 |
品質 | ○:安定しており、ばらつきが少ない | △:職人の腕次第で差が出やすい |
保証・アフター | ◎:手厚く、長期間の保証が多い | △:会社による差が大きく、要確認 |
提案力 | ○:最新技術やデザインの提案に強い | ○:柔軟で小回りの利く提案が得意 |
担当者との関係 | △:異動の可能性あり、マニュアル対応 | ◎:長期的で密な関係を築きやすい |
あなたが「多少費用が高くても、とにかく安心と手厚い保証が第一」と考えるなら、大手リフォーム会社が向いているでしょう。
一方で、「担当者とじっくり話し合いながら、コストを抑えて柔軟にリフォームを進めたい」と考えるなら、信頼できる地域密着型の会社を探すのが良い選択です。
最も賢明な方法は、先入観を持たずに、大手と地域密着型の両方の会社から話を聞き、見積もりを取ることです。実際に担当者と話し、提案内容を比較することで、カタログスペックだけでは分からない相性や熱意が見えてきます。最終的には、自分たちの価値観に最も合致し、「この会社となら、満足のいくリフォームができそうだ」と心から信頼できるパートナーを選ぶことが成功への鍵となります。